引き戸と家具による新しい空間の仕切り方

コラム | 2016.5.17

住まいの中で空間を仕切るには、壁とドアなどの「建具(たてぐ)」が必要です。用途によって「戸」や「扉」といわれ、住まいの中で重要な役割を果たす建具は、日常生活に密接に関わってきました。
当初は木製でつくられていましたが、時代の変化とともに、現代では鉄やアルミや樹脂でもつくることができるようになり、用途に応じて様々な素材が使われています。

建具の歴史
建具の歴史は古く、現存する日本最古の木造建築の奈良の法隆寺の中の扉が、最古の扉といわれています。奈良時代までは内部空間を仕切る建具がなく、この役割として衝立(ついたて)のような可動式の仕切りが使用されていました。今でいう、パーティションですね。
平安時代には、外部との仕切りに引き戸が使われ、採光のために障子も用いられました。内部では、柱の間に建具を入れるようになり、仕切られた部屋としての空間ができあがりました。
このように建具には、古くから空間を仕切るという役割と、光や風を調節するという、2つの役割がありました。

自由に編集できる「一室空間」
無印良品のリノベーション「MUJI INFILL 0」では、中古マンションを高断熱の箱(スケルトン)にリノベーションすることで快適な温熱環境をつくり、その中に自由に暮らしを編集できる一室空間を実現します。
一室空間といっても暮らし方によっては、隠したり、仕切ったりする必要が出てきます。その場合には、壁で仕切ることもできますが、「MUJI INFILL 0」では、引き戸や無印良品の家具で仕切ることを提案しています。壁をつくると固定されてしまいますが、取り外しできる引き戸や家具で仕切れば、将来暮らし方が変わったとしてもご自身で部屋の間仕切り方を変えることができるからです。

建具で仕切る
空間を仕切る建具では、昔ながらの引き戸を大切にしています。現代では一般的には、引き戸よりも扉(ドア・開き戸)をよく見かけます。それは、つくり手の立場からするとつくりやすいということがあるようです。
引き戸であれば、引き方によって、光や風の通り抜けを調整することができます。来客がない場合などは、開け放っておけば光や風を通した快適な暮らしが可能ですし、見せたくない場合は簡単に閉めておくことができます。また、数枚の引き戸を組み合わせることで、壁の代わりに隣り合った部屋同士の仕切りとして使っても良いでしょう。リビングの隣にある部屋とつなげて広く使いたいときは、開け放してリビングの一部として使うことも可能です。これも限られたスペースを有効に使うことができる知恵の一つです。1つの空間を2つの子供部屋に分ける場合も、当初は一体空間として、将来引き戸で仕切っても良いでしょう。

また、透光性も大切です。寝室とリビングの仕切りには、寝室を暗くするのであれば、透光性のない建具を使うのが良いでしょう。また、障子の様な半透明の素材を上手に使えば、暗くなりがちな玄関・廊下・水まわりにも明るい光を届けることが可能です。

家具で仕切る
家具で仕切る場合もあります。広く見せたい場合は腰高程度に低く、目線をさえぎりたい場合は高い家具を選びます。無印良品のユニットシェルフには、天井に突っ張って揺れや転倒を防ぐつっぱりパーツがありますので、安心です。
高さの他に、目線を完全にさえぎるか、ゆるやかに仕切るかによっても雰囲気が変わります。完全に目線をさえぎることができるパネルを取り付ければ、見せたくないものがある場合に有効です。また、パネルを使わなければ、空間がゆるやかにつながり、圧迫感の少ない空間に仕上がります。

仕切る家具の素材によっても雰囲気が変わります。グレーのスチールユニットシェルフステンレスユニットシェルフと合わせて使うことで、部屋がシャープな印象になります。内部にはポリプロピレンの収納が合いそうです。

ナチュラルなイメージを求める場合は、棚板を木製にすると良さそうです。自然素材が空間に現れることで柔らかい雰囲気が期待できます。フローリングも同じ樹種を採用して全体的な統一感を出し、空間を広々と見せることが可能です。フローリングには無印良品店舗でも採用されているオーク材も相性が良いです。

いかがでしょうか。無印良品のリノベーション「MUJI INFILL 0」では、引き戸という日本に古くからある知恵を現代に活かした仕切り方、また、収納によって自由に仕切るという暮らし方をご提案しています。ぜひ、みなさんのご意見を聞かせてください。

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