岡崎店の快適家づくり

快適温度の暮らし方 | 2012.10.9

←10月初旬、雨の無印良品 嬬恋キャンプ場にて。朝6時半のそとの温湿度は[10.8℃/97%]でしたが、なんとテントの中では[17.3℃/89%]と少し暖かかったです。

岡崎店の快適家づくり

無印良品の家では、エアコンなどの機械になるべく頼らずに自然のチカラを最大限に活かし、より少ないエネルギーで快適な室温を保つ家づくりを提案しています。
今回は、暮らしの知恵から生み出された「快適家づくりアイテム」について、2012年9月1日にオープンしたモデルハウス、無印良品の家 岡崎店での試みをご紹介します。

新・快適家づくりアイテム「外付けブラインド」

無印良品の家 岡崎店は、「木の家」モデルハウスです。木の家では広々と開放感のある開口が特長ですが、岡崎店では、この開放感が最大限に体感できるように、西側に大きな窓を設けました。
しかし、夏の暑さにとって、夕方の西日は大敵です。そこで「よしず」のように、太陽の日射しをさえぎりつつ、風通しを得ることのできる「外付けブラインド」を設置してみました。
心地よい風を取り入れたり、外の景色を眺めたい時には、ブラインドを開いておき、太陽の日射しが室内に入って暑い場合には、ブラインドを閉めて日射しをさえぎります。
「外付けブラインド」は建物の外側で日射をさえぎるため、「室内ブラインド」よりも熱が室内にこもらず、より快適な温度を保つことが可能なのです。

早速、この「室外ブラインド」設置の効果をはかるべく、8月の室温をシミュレーションしてみました。

「ブラインドがない」場合と、「室内ブラインドがある」場合の、最大の室温差は2℃。
「ブラインドがない」場合と、「外付けブラインドがある」場合の、最大の室温差は5℃にもなりました。
「室外ブラインド」を設置することが、8月の夏の日射しをさえぎり、快適な室温で過ごすことに、非常に効果的であることがわかりました。

新しい試み「通風屋根」

モデルハウス初めての試みとして、無印良品の家 岡崎店では、風通しのための窓を屋根に設けました。これを無印良品の家では「通風屋根」と呼んでいます。

この「通風屋根」は、室内と室外の温度差を用いた換気(温度差換気)を利用するために、高い所に排気用の窓を設置したものです。
冷たい空気を1階の窓から引き込み、2階にたまった暖かい空気を「通風屋根」の窓から逃がすので、外の気温が低下した夜間や、風がない場合でも、涼しく快適に過ごせる仕組みなのです。

自然のチカラを活用「前面緑化」と「打ち水」

岡崎店のモデルハウスの1階のバルコニーにはウッドデッキ、庭には芝生を植えています。
これは、外の暖かい風を室内に取り込む時に冷やし、快適な風とするためです。
バルコニーの前面に芝生や植栽を植えることで、打ち水と同じような効果で風を冷やし、涼気を得られるのです。もし風を取り入れる窓の前面が、アスファルトのように暖まりやすい地面だと、その上を通り抜ける風が暖かくなってしまうのです。

そして、南面の大開口から入る風をたくさん室内に取りいれるため、岡崎店では2階の全面をバルコニーとし、すべての窓を開けられるようにしました。
室内は壁ではなく、「間仕切り建具」で部屋が仕切られているため、この間仕切りを開けると風が室内を通り抜けるようになっています。

いかがでしたでしょうか。
さまざまな試みと「快適家づくりアイテム」を備えた、無印良品の家 岡崎店へお越しいただき、実際に体感してみてください。
みなさまのご意見、投稿をお待ちしています。