定額家賃で自由に団地住まいをする未来

築200年団地 | 2019.2.19

前回の団地再生物語コラム「団地を住み替えていく」では、ライフスタイル・ライフステージ・ライフスキルによって、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトで施工した住戸の住み替えをご提案しました。
今回はもう少し掘り下げて、もっと団地を自由に住み替えられるようにするにはどうしたら良いかを考えてみます。

一般的に、賃貸住宅は毎月家賃を支払う必要があります。その家賃は、住む部屋の場所や駅徒歩や広さといった条件で決められています。そして、どこかの1つの住戸に住むことが決まります。
家族の成長にあわせて暮らし方は常に変化します。もっと自由な暮らしをするために、例えば家賃を定額にして、全国の団地のあらゆる住戸に自由に住み替えられたらどうでしょうか。

例えば、いつ、どこでも気軽に住み替えができるように、以下の工夫があるとしたらどうでしょうか。

  • 期間は短期間(例えば1週間)を単位として、長くなる分には自由に設定できる
  • 家具・家電付き
  • 全国の団地で特長のある住戸の情報が充実している
    • 【環境】海の近く、山のふもと、観光地に近いなど
    • 【住み方】シェアオフィス、シェアリビング、シェアキッチン
    • 【大きさ】ワンルームからファミリータイプ

団地の住替えの予約や空き状況はWEBで一括管理できて、鍵は電子錠でデジタル管理すると良さそうです。スマホを使用すれば電子錠の開閉ができるシステムもすでにあります。
また、設置してある家具・家電を実際に使ってみて、欲しいものは購入できるような仕組みがあると良いかもしれません。

団地の住み替えが自由になれば、団地そのものが活性化するかもしれません。
各団地の特長を生かしたイベントを開催する。例えば、その地域の特産品の朝市やフリーマーケットなどがありそうです。その土地やイベントに興味のある人が1週間だけ移住するなどもありそうです。
試しに新しい地域に住む。試しに狭い住戸に住んでみる。試しにシェアオフィスやシェアキッチンのある団地に住む。といったことができそうです。
永住、移住、他拠点住居として、その場所が気に入れば長く住み、もし環境に馴染めないのであれば、また違う場所に気軽に住み替えができます。家具・家電がついていれば引っ越しも気軽にできそうです。

いままで気軽に引っ越しをするということは難しかったですが、新しい技術を生かせば住み替えの自由度があがりそうです。自分に合った環境や住戸を気軽に探すことができるというのは、大きなメリットだと思います。
みなさんはどう思われますか。ぜひご意見をいただければと思います。