「団地に引っ越しました」くらしのコツ日記

「団地に引っ越しました」くらしのコツ日記

# 11 人を招くコツ

2019年 8月 6日

# 11 人を招くコツ

□ 7月28日。太陽は今日も元気、晴れ。

こんなに毎日暑い暑いって言ってるのに、秋になって冬が来ればこの暑さも忘れてしまうんだもんなあ。不思議。
実は(日記で「実は」ってのもなんだけど)、このあいだ、東京に旅してきたんだ。
無印良品で働く友達のしろちゃんが、仕事で東京・光が丘パークタウンのMUJI×URの団地を見に行くっていう話を聞いて、わたしの中の興味という風船が、ぷーっと膨れあがった。
もともと団地ぐらしに憧れて、この金剛団地に引越しを決めたわたし。同じく団地に住む誰かがどんなふうにくらしているのか、気になる、見たい、会いに行きたい!
思い切ってしろちゃんに「ついていきたい!」って言ってみたら……。
「もちろん良いけど、ホテルは私の部屋しか取ってないねんなあ。あおちゃんどうする?」
って。しろちゃんのそのサラっとした感じが好きだな、うん。
東京には友達もいるけど、あえてゲストハウスに泊まってみる? という考えが思い浮かんだ。友達の家に泊まるのならいつもの旅行と同じだ。
行動力はわたしの長所。ガイドブックに載っていない場所をえらんで旅する、うん、いいね。ということで行ってきました、東京!

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しろちゃんと一緒にお邪魔したのは、“トーリーさん”が奥さんとふたりでくらしている団地。
トーリーさんはしろちゃんの昔からの知り合いで、東京の光が丘パークタウンの団地でMUJI×URのレポートを1年間書いてたんだって。どんな人なんだろうって緊張しながらインターホンを押した。

「こんにちは、はじめましてー」って、トーリーさんと奥さんがやさしい笑顔で迎えてくれたとき、すごくほっとしたのを覚えてる。家に招かれるのってどきどきすることだけど、ドアを開けて最初に笑顔があったから、緊張の糸もほどけた。
大阪から持っていったおみやげをその場で開けてくれて、みんなで分け合ったのも良かった。食べものってひとの心をほぐしてくれるんだな。

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気になっていたMUJI×URは、やっぱり楽しかった……! ぜんぶ無印良品の家具で、そこかしこにトーリーさんたちの趣味の雑貨が馴染んでいて。
MUJI×URの麻畳がめちゃくちゃ気持ち良かったなぁ。人の家だからぐっとこらえたけど、素足で歩いたりごろんと寝転んだりしたかった。嗚呼、あこがれの麻畳。
違う人の家でもやっぱり風通しが良くて明るくて、団地っていいなって思った。ちょっと金剛に帰りたくなったよね。ホームシックにしんみりするわたしの横で、しろちゃんと奥さんがほとんど初対面のはずなのに、ギョーザの話で盛り上がってた。
あと、おひらきの時間をあらかじめ決めておいてくれたから、そわそわせずにお互いリラックスしてすごせたんだ。ちょっと名残惜しいくらいが、また会いたくなるから良いね。

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しろちゃんに連れられて、光が丘ゆりの木商店街の中にある無印良品にも行ってきた。団地の中に無印良品があるなんてうらやましい! 団地に住む人が、よくここで集まってお茶してるんだって。

仕事があるしろちゃんと別れて、夜は都内のとあるゲストハウスへ!
すごく濃い夜だったから、日記に書ききれないな。共有キッチンがあって、その夜泊まっていた旅人たちと仲良くなって、自称“さすらいの料理人”といっしょに料理をして。楽しい夜にふさわしい音楽をかけて、おいしいものをたらふく食べた。初めて会う人と自分がこんなに仲良くなれるだなんて思ってもみなくて、なんだか夢の中みたいだった。
朝は「おはよう」って言い合って、「またいつか!」って笑顔で手を振った。またいつか、どこかで出会えたらいいな。

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ああ、良い旅だった。心を込めて招かれるってあんなにうれしいことなんだね。わたしもトーリーさんみたいに、部屋に人を招きたくなった。
そもそも団地ってとても広くてゆったりしていて、近くに駅やバス停やスーパーもあって、人を招くのにちょうど良いんだよなあ。

そういえばこの金剛団地に引越しの内覧に来たとき、案内してくれたURの人が「部屋の中から花火が観られますよ」って教えてくれたのを思い出した。
部屋の中から花火を観るなんて初めてだし、好きな人たちと一緒においしいものを食べながら、わいわい楽しみたい。みんなに声をかけてみようっと。

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□ 7月31日。わくわく、楽しみの前の夜はまだまだ眠れない。

お招きするのは明日だから、いつもどおりの部屋でもそうじはすみずみまで。玄関の床、キッチンの壁、コンロ、テレビのほこり、棚の下も。人を家に招くと、家がきれいになってうれしい!
季節にあわせた冷たいお茶、夏のお花、さわやかな香り、ごはんの準備もばっちり。土釜おこげでたくさん炊いて、食べやすいようにおにぎりにしようかな。

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□ 8月1日。いままでで、いちばんきれいな花火だった。

涙が出るほど笑った、楽しいパーティーももう終わり。来てくれてありがとう、呼んでくれてありがとう、感謝を伝え合いながら笑顔で手を振った。
みんなで見た花火を忘れたくないな。またここで、みんなで花火を観られますようにって、お願いした。花火が消えるまでに3回唱える、っていうのは流れ星だったっけ? まあいっか。

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土釜おこげ

人を招くコツ
・すみずみまでそうじする
・心を込めてお出迎えする
・季節感や自然を取りいれておもてなし
・もらったお土産はみんなで分け合う
・おひらきの時間を決めておく
・心を込めてお見送りする

このブログについて

自然溢れる大阪府富田林市のUR金剛団地を舞台に、無印良品のスタッフが実際に一年間住んで感じた「団地ぐらしの魅力」や「感じ良いくらしのコツ」について、無印良品イオンモール堺北花田が全面サポートしてお届けする日記形式の回想レポートです。
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