いろいろお得! 長期優良住宅ってなに?

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さて前回までは、長期優良住宅には優遇措置があるとお話しいたしましたが、長期優良住宅とはそもそも何のためにつくられたものなのでしょう? 今回も、インフィル・コーディネーターさんにおうかがいしてまいりましたよ。
実は、長期優良住宅というのは日本政府(国土交通省)が定めた法律なのだそうです…えっ!?法律なの!?!? まずここで、びっくりいたしました。法律…

いま日本の住宅って、大体30年くらいで建て替えるケースが多いそうで、世界レベルで見るとこれはものすごく早いサイクルになるんだそうです。例えばヨーロッパなんかは、7~80年使ってから建て替えるらしく…確かにそう考えると、日本の建て替えサイクルは恐ろしく早いな…ヨーロッパは日本の倍以上長く使ってますものね。
要するに、日本の住宅ももっと長く使わないとダメだよね、というのもありますし、家を建て替えるサイクルが早いということは、材料となる樹木を伐採するサイクルが早くなる!ということでして、家を建てる人の費用負担も大きく、自然破壊の点も懸念されているようなのです。地球温暖化直結の話なのですね。もっと環境に優しい国でありたい…そんな思いが詰まった政策なんだそうです。
しかし、日本の住宅が30年ほどで建て替えられる理由は、実は「古くなって住めなくなったから」ではなく、「暮らし方に合わなくなったから」というのが多いんですって!
確かに…うちの実家も、もともとは7人で暮らしていましたが、いまや3人。多少部屋が余っておりますね。老人3人の暮らし方に確かに合わないんですよね。

昔むかしの日本はどうだった?

いまでこそ、テーブルと椅子でみんなで食事をとっていますが、昔は畳の上にちゃぶ台だったりしましたよね。お風呂にはシャワーもなかったし、トイレも和式便座でありました。携帯電話ももちろんなかったし…この数十年の中で日本人の暮らしは、大きく変化を遂げてきたのです。そうした結果、古い家、使いにくいよね!!!となるわけです。家族で話し合いの末、リフォームをするとします。その際、キッチンやお風呂を入れ替えるんだったら、間取りも使いやすくしたいよね、ってなるのは当然の流れです。

昔の家って、台所と食堂と居間が分かれていたんですって。現在は大きくLDKにまとまっていますが、昔は違ったんですね。そして、台所の位置は決まって北側。これは涼しい場所で食材を長持ちさせるため。お母さんたちは台所仕事をする際に、寒い寒いといって不満がたまっていったわけです。でも現代には最新式の冷蔵庫があり、部屋のどこに冷蔵庫をおいても良くなったというわけです。じゃあ台所などぶっ壊して、でっかいLDKつくっちゃおうよ!って考えますよね。しかし、リフォーム会社さんがこれを許さなかったそう。許さないというか、できない。構造上、この壁とこの柱を取ると、家が壊れてしまう。昔の日本の家はそんなつくり方だったんですね。じゃあいっそのこと、建て替えてしまおうよ…となっていったのが、日本のおうちの現在ということみたいです。んん~環境破壊が促進される~。

というわけで、日本政府は長く使える家を建てなさいと法律をつくった

永く使える、変えられる」無印良品の家のコンセプトです。ふふふ、知らなかった。三鷹の家の大使なのに…ふふふ…まだまだ知らないことがいっぱいあるんでございますね。
でもこのコンセプト、まさに長期優良住宅のことじゃありませんこと!?狙った!? と思いましたが、なんと無印良品の家は、政府が長期優良住宅の法律を定める前から、このコンセプトをかがけていたんですって。すご~い。未来を予知できるのかな? なので、法律の制定前から長期優良住宅の先導的事業モデルとして活動してきたのだそうです! 無印良品の家、そんなに先進的な家だったのか。はあ、まだ知らないこといっぱいだな。でも、あまり無印良品の家贔屓にならないようにわたくし、ひろ~く書いていきたいと思いますので、自慢はこのくらいにしておきます。それにしても長期優良住宅って、具体的にどんな家なんじゃ~い。というあたりを次回にしたいと思います。宜しくお願いしまっす☆