家を買うときに大注目の長期優良住宅という制度。建て替えサイクルの早い日本の家屋において、もっと長く使ってこうやあああ!という考えのもと、政府がつくった措置です。「いろいろお得! 長期優良住宅ってなに?」の回にもいろいろと話させていただきましたが、長期優良住宅とは一体何者なのか? 以前までは能書きを垂れましたが、今回はその詳しい建て方に注目していきたいと思います。宜しくお願いいたします。
長期優良住宅の認定条件とは、私的にざっくりいうと以下の機能を備えてなければなりませぬ。
・耐久性・耐震性に優れている
・メンテナンス性に優れている
・快適性に優れていなければならない
むむ、最初の耐久性・耐震性、メンテナンス性あたりは家のつくり方が大きく関与しているように思えますが、あとの快適性は気分じゃないの!? と正直思ってしまった我。今回お話を聞いたのは、無印良品の家のインフィル・コーディネーターさんなので、無印良品の家はどのようにしてこの認定条件を守っているのか、というところをお聞きしました。
「耐久性」「耐震性」の部分では、建物の構造にSE構法という仕組みを入れ込んでいるそうです。
で、出たー!SE構法! うちも建築現場見学会の際に、これがSE構法だよ…とかいろいろ説明受けましたが、よく理解はしていません。これはセーフティエンジニアリングの略(そんなたいそうな言葉を略していたのか)らしく、これを考案したのは、構造建築家の故・播繁(ばんしげる)さんという方だそう。
構造設計の巨匠と名高い方だそうで…まーっ!ごめんなさい。知らないのです。本当に申し訳ありません。勉強不足です。でもみんなもあまり知らないよね…? 播さんのことはよう知らんかもしれませんが、播さんのつくった建物ならみんなご存知。「両国の国技館」おお! 知ってるもなにも! って感じですね。あとは「フジテレビの本社」ぎゃー! あの特長的なルックスの建物! ああいったものの構造設計をしていた方が播さんなのだそうですよ。
阪神淡路大地震の際に現地に視察に行った播さんは、日本の家、このままじゃいかん…と考えられたそうで、考案したのがこのSE構法なのだそうですよ。このSE構法が耐久・耐震性を維持するのに欠かせないというわけなのです。SE構法については、また今度鬼のように詳しく書きますね。私もまだ全然わかっていないので。
それとともに長期優良住宅の認定条件「快適性に優れていなければならない」ということだそうですが、これは気分じゃん…? 違うの…? とお聞きしましたら、要するにこちらはバリアフリー性だったりとか、断熱性能などの省エネルギー性ということのようでした。気分じゃなかったですね。すみません。
断熱まわりはかなり語ることがいっぱいありそうなので、またこちらも今度。
無印良品の家は、住んでいる人のライフスタイルが変わるごとに可変の効く設計=一室空間であることが最大の特長とのこと。つまり長く住める家であるために、間取りの変更を容易に行えるようにしているということですね。前回書きましたように、昔の家は間取りの変更がうまくできなかった…だから建て替えちゃおっ☆てなっていたのをもう止めにしないか、ということだと思います。
長期優良住宅を建てておくといいこといっぱい
なんだかややこしやな長期優良住宅。実はこれ、現在建っている家の中では25%程度しか準拠していないそうなのです。少ない、少ないですねー。意外とまだ浸透していないのかなあ…? なぜなのかというと、長期優良住宅の登録の際に国土交通省に出す書類の量が、かなり増えてしまう…というのが実情で、長期優良住宅にしたいんだけど、いろいろと大変だから二の足を踏んでいる工務店さんもあるそうですよ。でも準拠率25%ってわりと大きい数字な気もするが…とにもかくにも、環境に優しい家であるべし! お財布にも優しいおうちであるべし! それが長期優良住宅。長い目で見ていいことがいっぱいです。
「住宅ローンってなんですか?」の記事にも書いたとおり、住宅ローンでも優遇され、減税でも優遇され、長持ちして、使い倒せて、いいことしかないじゃん! でもお高いんでしょう…? 気になりますね。当然気になりますね。
しかーし☆、無印良品の家は、そもそもの標準仕様が長期優良住宅であるために、長期優良住宅に対応するための追加費用等なしで優遇措置が受けられるそうです。お、お得っ。そうそう、こないだSUUMO見てたら、検索の絞り込みチェックボックスのところで「長期優良住宅」がチェックできるようになっていて、あーもう家の仕様としては思ってる以上にスタンダードな話なのだなぁと思いました。いまから建てるなら、100年後まで使える長期優良住宅を選ぶと吉☆
増税前にかけこんだろか! いや、焦らなくても良いのです
消費税が2019年10月1日に8%→10%になる予定ですが、この2%の差は買うものの価格が高くなればなるほど大きいですよね。そう思ったら絶対に安いときに買いたいですよね。そうですよね。家づくり、いまからはじめてももう間に合わないんじゃ…? と思ってしまいますが、ここで増税に伴う大切なお知らせをしたいと思います。
住宅の場合、物件の引き渡しが2019年9月30日までに完了すれば、消費税は8%となりますよ。引き渡しが2019年10月1日以降の場合は消費税が10%です。
ただしっっっ、注文住宅の場合に限り、契約が2019年3月31日までに完了していれば、引き渡し時期に関わらず消費税は8%となります。引渡しの時期に関わらずっ8%…! さすがです。さすが注文住宅です。
ほかにも増税絡みで優しくしてもらえるのは、結婚式場などがあるそうですよ。契約だけ2019年3月31日までにしておけば、挙式が先になってもだいじょ〜ブイとのことです。は〜しらなかった〜。だから焦らんで、いろいろ細かく決めてもいいんだよ…! ということで、またまた次回に続くぅっ!