第5期8回「今までのアンケートを生かして、実際の間取りを作ってみました。2」
第5期 2022年〜 | 2023.9.5
「地方もいいけど、やっぱり都会に住みたい」プロジェクト(アンケート結果)
本プロジェクトでは、マンションリノベーションにフォーカスをして、より多くの「やっぱり都会に住みたい」方々とコラムやアンケートを通じてコミュニケーションを行い、都会で理想とする暮らし方や住まいについて、間取や仕様・そこで使用される建具やパーツといった部分まで、8回にわたってみなさんと一緒に考えてきました。
最後となる今回のアンケートでは、暮らしの変化に対応できる間取りを4パターン作成し、みなさんのご意見をお聞きしました。
※アンケートの回答時に一部システムエラーが発生し、MUJI passport IDが入力できない事象が発生いたしました。
そのため、多くの方々がご回答いただけない状態が長く続いてしまい大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
●回答総数:回答総数:512名
●実施期間:2023年8月1日(火)~8月8日(火)
回答者のプロフィール
【アイディアA】
A−1案 外を見ながら料理できるキッチン
窓際にキッチンを設けて外を見ながら料理をすることができます。ほぼ独立したキッチンで匂いが他にいきにくくなっています。
真ん中にダイニングとリビングがあります。寝室は3つあり、1つワークスペースとなっています。各部屋は背の高い家具で仕切られています。リビングダイニングと寝室は引戸で仕切られていますが、引き戸を開ければ一体的に広々と使うことができます。
洗面台は廊下に面していて、家に帰ってすぐに手を洗えるようになっています。
暮らしのパーツとして、寝室3に「木囲い」、脱衣室の上部には、「天井ルーバー」を設置しています。
「木囲い」は、外を見ながら仕事・勉強ができる机として利用します。
「木製ルーバー」の上にはちょっとした小物を置いたり、少し洗濯物を吊るすことも可能です。
[A−1案]へのコメント
(南関東 50代 女性)
(東北 40代 女性)
(中部 40代 女性)
(中部 40代 女性)
「非常に共感できる」・「やや共感できる」合わせて60%以上の共感度でした。評価されていたのは、外を見ながら料理ができるところや料理の匂いがリビングにいかないところでした。景色が良ければ気持ちよく料理ができそうです。一方で、キッチンとダイニングに距離があり孤立感があるといったご意見がありました。キッチンをリビングダイニングと一緒にするか、分けるかは好みによりそうです。
A-2案 ダイニング・リビングに向いて料理ができるキッチン
リビングダイニングや寝室はA-1案と同様ですが、キッチンがリビングダイニングの方に向いており、
家族と会話をしながら料理ができるようにしてあります。
A-1案と同様、真ん中にダイニングとリビングがあります。寝室は3つあり、1つワークスペースとなっています。各部屋は背の高い家具で仕切られています。リビングダイニングと寝室は引戸で仕切られていますが、引き戸を開ければ一体的に広々と使うことができます。
靴棚は、洗面とキッチンの間の「収納」を想定しています。
A-1案と違って木囲いがなく、その分ゆったりとしたベッドにしてあります。
暮らしのパーツとして、洗面脱衣室の上部には、「天井ルーバー」、玄関に「木軸棚」を設置しています。
「木製ルーバー」の上にはちょっとした小物を置いたり、少し洗濯物を吊るすことも可能です。
[A-2案]へのコメント
(南関東 40代 女性)
(北関東 60代 女性)
(関西 50代 女性)
(北海道 40代 女性)
この案が一番共感度が高く、75%ほどの共感度になりました。キッチンがリビングダイニングに向いており、料理をしている人が孤立しないような構成が評価されています。
一方でキッチンへの動線が良くない、靴棚が玄関から遠いといったご意見がありました。
【アイディアB】
B-1案 大きな畳空間とダイニングキッチン
大きなバルコニー側に子供部屋・リビング・主寝室の3部屋が大きな畳部屋としています。フスマを開ければ一体的に利用することができます。昔の日本家屋のように広々使うことができそうです。畳を麻畳にすれば、子供部屋を背高の家具で仕切って2つにしても良さそうです。
キッチンは対面キッチンとしてダイニングと向かい合わせとなっています。
ダイニングキッチンとリビングを仕切るフスマを取れば、LDKを広々と使うことも可能です。
また暮らしのパーツとして、「木製棚」を配置しました。
「木製棚」は玄関入った奥にあります。ちょっとした小物を飾ったりマガジンラックのような使い方をしても良さそうです。
「押入れ机」は、第2回アンケートでのアイディアです。押入れの中棚を机として利用します。
[B-1案]へのコメント
(中国四国 50代 女性)
(南関東 50代 女性)
(北関東 30代 女性)
(南関東 50代 男性)
こちらは、55%ほどの共感度でした。大きなバルコニー側を畳を一面にひいた案です。畳の好みが分かれており、評価が分かれています。同じ間取りで床を畳ではなくフローリングにしたいといったご意見もありました。また、ふすまを外した時の置き場所をどうするかといったご意見がありました。
B-2案 大きな畳空間と外を見ながら料理ができるキッチン
B-1案と同様に大きなバルコニー側に子供部屋・リビング・主寝室の3部屋が大きな畳部屋としています。フスマを開ければ一体的に利用することができます。昔の日本家屋のように広々使うことができそうです。畳を麻畳にすれば、子供部屋を背高の家具で仕切って2つにしても良さそうです。
窓際にキッチンを設けて外を見ながら料理をすることができます。
ダイニングキッチンとリビングを仕切るフスマを取れば、LDKを広々と使うことも可能です。
暮らしのパーツとして、主寝室に「木囲い」を設置しています。
「木囲い」は、外を見ながら仕事・勉強ができる机として利用します。
「押入れ机」は、第2回アンケートでのアイディアです。押入れの中棚を机として利用します。
[B-2案]へのコメント
(中部 30代 女性)
(南関東 60代 女性)
(北関東 50代 女性)
(南関東 50代 女性)
こちらは、40%ほどの共感度でした。B-1案と同様に大きなバルコニー側に子供部屋・リビング・主寝室の3部屋が大きな畳部屋とし、キッチンが窓向きになっています。
キッチンの使い勝手や収納量が少ないといったご意見がありました。やはり畳は好みが分かれそうです。
今回の間取りでご提案した「暮らしのパーツ」についての共感度をお聞かせください。
1 木囲い
[木囲い]へのコメント
(南関東 60代 女性)
2 木製ルーバー
[木製ルーバー]へのコメント
(南関東 50代 女性)
3 木軸棚
[木軸棚]へのコメント
(北関東 60代 男性)
4 押入れ机
[押入れ机]へのコメント
(東北 40代 女性)
今回も前回に引き続き、具体的な物件で考えてみました。より現実の暮らし方の想定をしていただけていれば幸いです。ファミリータイプだとコンパクトな57m2で、団地タイプでコンクリート壁が多い間取りであっても、可変性を大切にし、今までのアンケートでお答えいただいた暮らしのパーツを入れることで、様々な暮らし方の可能性を感じていただいたと思います。
可変性はMUJI INFILL 0で大切にしている考え方の1つで、間取りを固定するのではなく、暮らし方によって間取りを変えられるようにすることで、家族数やライフスタイルの変化に対応できる住まいとしています。
また、このように可変させる住まいに大切なのが温熱環境です。温熱環境が良くないと、可変させたとしても寒い・暑いといったことが起こります。自由な暮らしをするのに、きちんとした性能を整えてあげると良いでしょう。
昨年より開始した「地方もいいけど、やっぱり都会に住みたい」プロジェクトは今回が最終回となります。
これまで各テーマに応じたアンケートを8回実施し、延べ15,393名の方々にご参加いただきました。
貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
限られた広さでも豊かな暮らしを実現するため、様々な暮らしの工夫やアイデアを検討してまいりました。
みなさまの共感度の高いアイデアについては現在実現に向けて検討を進めております。
たくさんのご回答・ご意見ありがとうございました。