第5期7回「今までのアンケートを生かして、実際の間取りを作ってみました」
第5期 2022年〜 | 2023.8.22
「地方もいいけど、やっぱり都会に住みたい」プロジェクト(アンケート結果)
本プロジェクトでは、マンションリノベーションにフォーカスをして、より多くの「やっぱり都会に住みたい」方々とコラムやアンケートを通じてコミュニケーションを行い、都会で理想とする暮らし方や住まいについて、間取や仕様・そこで使用される建具やパーツといった部分まで、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
今回のアンケートでは今回のアンケートでは、暮らしの変化に対応できる間取りを4パターン作成し、みなさんのご意見をお聞きしました。
●回答総数:回答総数:1,981名
●実施期間:2023年7月25日(火)~8月1日(火)
回答者のプロフィール
【アイディアA】
住まいの中心にキッチン
入居時
住まいの中心にアイランドキッチンを配置しまし、ダイニングキッチンとしています。バルコニー側にリビングと間仕切家具を挟んで寝室があります。また、廊下側にはテレワークスペースを設けています。
主寝室やリビングとダイニングキッチンの間には6枚の引戸を設けて、仕切れるようになっています。光をダイニングキッチンまで入れたいので、半透明の引戸を想定しています。
引戸を大きくひらけば、外を眺めながら料理をすることも可能です。
暮らしのパーツとして、テレワークスペースには「木囲い」、洗面台の上部には、「天井ルーバー」、玄関の上框には「靴収納」を配置しています。
10年後
共用廊下側のテレワークスペースを子供部屋としています。テレワークは主寝室の家具の一部を机として利用できるようにしました。一時的に個室が必要な場合は、リビングとダイニングキッチンの間にある引戸を閉めて、リビングを使っても良さそうです。
[Aプラン]へのコメント
(南関東 50代 女性)
(東北 40代 女性)
(中部 40代 女性)
(中部 40代 女性)
A案が一番共感度が高くなりました。非常に共感できる、やや共感できる合わせて70%以上となりました。可変性や空間の有効活用の部分が評価されていました。また、家族が集まる中心があることが評価されたのかもしれません。
一方で、キッチンが目立つので綺麗にしておかないとといった感想やリビングを優先させたいといったご意見もありました。
【アイディアB】
間仕切家具を使って、広々空間
入居時
バルコニー側の一部をダイニングキッチンとしました。寝室は間仕切家具を用いてLDKと分けています。家具で間仕切られていますが、全体としては繋がっている印象になり、広々とした空間になります。A案と同様に、廊下側にテレワークスペースを配置しています。
また暮らしのパーツとして、A案と同様に、「木囲い」・「木製ルーバー」・「靴収納」を配置しました。
10年後
共用廊下側のテレワークスペースを子供部屋としています。テレワークは間仕切家具の一部を机として利用できるようにしました。あるいはキッチン収納の一部を使っても良さそうです。
[Bプラン]へのコメント
(北関東 40代 女性)
(南関東 50代 女性)
(北関東 30代 女性)
(関西 50代 女性)
こちらは約50%ほどの共感度でした。こちらも可変性や空間のつながりが評価されていました。また、キッチンが孤立していない方が良いといったご意見がありました。一方で、寝室を独立させたい。リビングの位置をバルコニー側にしたいといったご意見がありました。可変性と独立性は相反するので、そのバランスに気をつける必要がありそうです。
【アイディアC】
広い玄関土間と大きな壁付キッチン
入居時
玄関土間を大きくしています。玄関の幅が広くなったので靴収納もたくさんとれました。
キッチンは大きくして、壁付けとしました。キッチンの上下にも収納を想定していますが、
木囲いも合わせてキッチン収納としています。
また、真ん中にある部屋をテレワークスペースとして利用できようにしてあります。
ダイニングとリビングはクランクしていますが、大きくひと繋がりで感じられそうです。
また暮らしのパーツとして、A案と同様に、「木囲い」・「木製ルーバー」・「靴収納」を配置しました。
10年後
真ん中にある部屋を子供部屋としています。リビングの間仕切家具の一部を机として利用できるようにしました。
[Cプラン]へのコメント
(南関東 40代 女性)
(南関東 50代 女性)
(東北 40代 女性)
(関西 50代 男性)
こちらは、約60%ほどの共感度でした。土間や暮らしのパーツの靴収納、主寝室が独立していることが評価されていました。一方で主寝室がバルコニー側になくても良いといったご意見がありました。
【アイディアD】
壁付キッチンで広々空間を引戸で仕切る
入居時
住まいを2分する8枚の引戸を設けました。入居時は寝室とリビングで分割します。
寝室にテレワークスペースを設けています。
また暮らしのパーツとして、「木製ルーバー」・「靴収納」を配置しました。
10年後
子供部屋を真ん中に設けました。主寝室のテレワークスペースはキッチン横に持ってきて、子供の勉強スペースと横並びにしています。
[Dプラン]へのコメント
(関西 50代 男性)
(関西 60代 女性)
(関西 50代 女性)
(北海道 40代 女性)
こちらも、約60%ほどの共感度でした。C案よりも「非常に共感できる」割合が多くなりました。可変性や自由度の高さが評価されていました。一方でシンプルな間取り、もう少し遊びが欲しいといったご意見がありました。
今回の間取りでご提案した「暮らしのパーツ」についての共感度をお聞かせください。
1 木囲い
[木囲い]へのコメント
(関西 50代 女性)
2 木製ルーバー
[木製ルーバー]へのコメント
(中部 40代 女性)
3 靴収納
[靴収納]へのコメント
(南関東 40代 男性)
今回は具体的な物件で考えてみました。より現実の暮らし方の想定をしていただけていれば幸いです。ファミリータイプだとコンパクトな52㎡であっても、可変性を大切にし、今までのアンケートでお答えいただいた暮らしのパーツを入れることで、様々な暮らし方の可能性を感じていただいたと思います。
可変性はMUJI INFILL 0で大切にしている考え方の1つで、間取りを固定するのではなく、暮らし方によって間取りを変えられるようにすることで、家族数やライフスタイルの変化に対応できる住まいとしています。
また、このように可変させる住まいに大切なのが温熱環境です。今回のフリーコメントでもありましたが、温熱環境が良くないと、可変させたとしても寒い・暑いといったことが起こります。自由な暮らしをするのに、きちんとした性能を整えてあげると良いでしょう。たくさんのご回答・ご意見ありがとうございました。