第4期第3回 「物置き」について

第4期 2017年〜 | 2017.7.11

「物置きを置きたくない」という思いは、「ものを持たない暮らし」というライフスタイルから来ているのかもしれません。しかし物置きの場合、あふれたものの置き場所というよりも、外に置いたほうが便利なものの収納場所という意味もありそうです。
物置きはできれば置きたくないとネガティブに考えるのではなく、あるべき「物置き」像とはどんなだろう、という視点でみなさんのご意見をうかがいました。

●回答総数:14,998名
●実施期間:2017年6月12日(月)~6月20日(火)

回答者のプロフィール

年代
現在のお住まい
戸建てに住んでいる方の築年数
集合住宅に住んでいる方の入居年数

Q 物置きまたは家の外に収納をしているものはありますか?

戸建てに住んでいる
集合住宅に住んでいる

全体:入居または築年数

全体:お住いの広さ

全体:世帯形態

Q 物置きまたは外部収納を、いつ設置しましたか?

全体

集合住宅に住んでいる方のみ

ガレージタイプや集合住宅を除くと、およそ3分の2の割合で入居してから物置きを設置する方が多いようです(集合住宅の貸倉庫の場合は、入居時に申し込まないと後からは利用しにくいという事情があるのかもしれません)。
戸建ての場合、後からの設置が多いのは、物があふれてやむなく物置きを設置、というよりは、「庭」のある暮らしを始めてみると、色々と屋外に保管しておきたいものが出てくる、ということなのではないでしょうか。

Q 物置きまたは家の外に収納をしているものがある方にお聞きします。あなたの家にあるものをどこに収納していますか?

全体

自転車や、ガーデニング用品、屋外用掃除用品などは、それらを所有している方の半数以上が屋外に置かれていますが、意外だったのは、ガーデニング用品や洗車用品、タイヤなどは圧倒的に物置きに置いているケースが多いのに対し、「掃除用品」は屋外にそのまま置かれている方が多かったことです。屋外用掃除用品は、使う「頻度」と「場所」から、いちいち物置きに置くのでは使いづらいのかもしれません。使用頻度が高く、また色々なところで使うものであれば、すぐ手の届くところに体裁よく置けると良いですね。
食品・飲料の一部を外や物置きに収納しているケースは非常時用ということでしょうか。その場合、まさに使用頻度は最も低い(低くなければ困りますし)ものになるわけで、どのように収納するかみなさん工夫されているところでしょう。
また、置き場所が屋外収納派と室内収納派に真っ二つに別れたのが、「脚立」でした。収納する際も結構場所を取り、収納のために畳んだ状態では、倒れやすいですし、置き場所に困るアイテムではないでしょうか。使用頻度もそれほど高くないので、ついつい物置きの奥の方に入れてしまって、いざ使おうという時に手前のものに引っかかって出しにくい、という経験をお持ちの方も多いのではないかと想像します。脚立や、非常用品など、比較的使用頻度の低いものの上手な収納場所、アイデアあれば、ぜひご意見うかがいたいです。

Q 物置きまたは家の外に収納をしているものがある方にお聞きします。何をどれだけ収納しているか、どれくらい把握をしていますか?

全体:入居または築年数

全体:お住いの広さ

全体:世帯形態

入居・築年数と、世帯携帯別では予想通り、時間の経過と、暮らしている人数が多いほど、何をどこに収納したかが曖昧になっている(収納しているものを把握していない割合が多くなる)、というものでした。
同じように、お住いの広さに関しては、広いほど曖昧になるのではと思いましたが、100㎡までは差がない、という結果に。
上手く収納できるかどうかは、入れ物の大きさより、やはり収納する「人」の問題ということでしょうか。
まとめ
今回のアンケートで、屋外で使うものを少し細かく分けてお聞きすることで、それぞれの「使用頻度」と「使用場所」というキーワードが見えてきたように思います。使用頻度の高いものをいちいち扉のついた物置き(この物置きの扉、というのがだいたい経年で開け閉めしづらくなっていたりします(笑))に出し入れするのは面倒です。また例えば道路側のカーポートで使う洗車用品を、庭の奥にある物置きに収納しておくのも、使い勝手がよいとは言えません。
「屋外に置く」=「物置き」という発想だと、使用頻度の高いものも低いものも、大きなものも小さなものも全部物置きに集約されて、使いづらくなってしまいそうです。使用頻度の高いものは、たとえ屋外でも、手近なところに上手に置いておく、という考え方はいかがでしょうか。さらなるみなさんのご意見をお待ちしています。