第3期第12回 「庭付き住戸」について

第3期 2011年〜 | 2016.11.29

今回のアンケートでは、団地の1階における庭付きの住戸について、この住まい方をお聞きしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
庭があればどんな暮らしができるでしょうか。例えば、遊ぶ・作る・育てる・食べるといったことや、地面を芝生にしたり、ウッドデッキにしたり、素材を変えることで、暮らし方も変わります。このアンケート結果をご報告します。

●回答総数:11,009名
●実施期間:2016年9月27日(火)~10月4日(火)

回答者のプロフィール

年代
世帯形態

Aプラン 「家事動線充実プラン」と「家庭菜園やDIYができる庭」

キッチンとダイニングがデッキバルコニーに面しているので、明るくなります。洗濯機置場がキッチンにあり、料理と洗濯といった家事の動線が近くなります。洗濯機もデッキバルコニーに面しているので、洗濯物をすぐに外に干すことができます。
大きな庭では、DIY作業スペースをつくったり、家庭菜園を設け、ハーブや野菜を育てることができます。
広い庭で定期的にフリーマーケットやマルシェをしても楽しそうです。

Aプランの共感度

Aプランへのコメント

洗濯機は通常、風呂場・脱衣場付近に置くものだと思っていたが、家事導線を考えると、この間取りも使いやすいと思う。(女性/30代/夫婦二人世帯)

リビングとダイニングが別なのが新鮮でした。家庭菜園もでき、DIY作業スペース(子供の遊び場にもできそう)なのが良いな!と感じます。(女性/20代/親+子世帯)

寝室とリビングの部屋が逆の方が、布団などを干しやすいと思う。また、デッキバルコニーが上記間取りのリビング部分外にまであると動線として使用しやすいと思う。(女性/30代/単身世帯)

洗濯機は浴室に近い方がよい。残り湯を利用したいので。また、ダイニングと洗濯機は離れている方がよい。食事と洗濯が重なるとうるさいです。(女性/30代/親+子世帯)

Bプラン 「窓向きの明るいキッチン」と「広い芝生」

キッチン・ダイニング・リビングが間口一杯に広がり、広々とした明るい空間になりました。キッチンを窓向きに配置し、庭を見ながら料理をすることができます。子どもが庭で遊んでいる様子をキッチンから見守れます。
広い芝生の庭では、食事をしたり、プールで遊んだり、ミニサッカーをしたりとさまざま使えそうです。

Bプランの共感度

Bプランへのコメント

子供がのびのびと遊べる空間があり、またそれを見ながら料理をできる 理想的な家だと思う。子供にとっても最高の作りだと思う。(女性/20代/夫婦二人世帯)

料理中、リビングや庭にいる人の動きがわかり、会話もしやすそう。寝室とキッチンが一直線じゃないので、焼き魚などの匂いが寝室に流れなくて良い。コンロから冷蔵庫がやや遠いことが不便。(女性/20代/単身世帯)

庭に向かっているキッチンは今欲しいものそのままなので、どんぴしゃ。これいい。すみたい。帰ってきてすぐ汚れたものを洗濯機にいれたり、お風呂に入れるのもいい。(女性/20代/3世代世帯)

リビングとバルコニーが繋がっているのがいい。けど、玄関上がってすぐ洗濯機は…ちょっといろいろ困りそう。(女性/30代/親+子世帯)

Cプラン 「家事動線充実プラン」と「家庭菜園やDIYができる庭」

広い浴室とユーティリティが、広いデッキバルコニーとつながる間取りです。浴室から庭を眺めることができ、大きな窓があるので、換気もよさそうです。デッキバルコニーとユーティリティが近く、洗濯物を干す動線も短くなります。さらにキッチンとユーティリティも隣り合っているので料理と洗濯の家事動線も短くなります。
ダイニングはややコンパクトですが、デッキバルコニーにオーニング(日よけ)を出して、屋外ダイニングとして外での食事も楽しむことができます。

Cプランの共感度

Cプランへのコメント

ダイニングとリビングがコンパクトな事は少し気になるが、家事動線が短い事、寝室や浴室といったプライベートな部分が来客者から見られずに使用できる点が魅力的。(女性/30代/親+子世帯)

家事動線がスムーズで良い。家族が主に使用する浴室、ユーティリティスペースが独立していて、来客時も生活感があるスペースを通らないので良い。(女性/30代/親+子世帯)

バスルームが広いのは良い。雨の日も洗濯物を干せるという良さがあるから。風通しも良くベッドルームまで風が抜けて換気が出来て良い。(女性/30代/親+子世帯)

せっかくの庭が広くあるところならば天気のいい日は屋外で過ごせるのはいい気分転換になりそう。庭の手入れなどをしたら手や身体が汚れてしまうので、汚れたまま部屋の中を歩かなくていいようにバスルームが庭に近いのはいい。それにお風呂に入りながら庭を眺められるのは気持ちよさそうだ。(女性/40代/夫婦二人世帯)
まとめ
今回、一番共感度が高かったのがBプランで、庭を見ながら料理の出来るキッチンと広い庭が支持されました。子どもを遊ばせながら料理ができることや、光と風の入る明るいキッチン。といった部分が共感されたと考えられます。今まで、MUJI×UR 4階や5階でBプランと似た間取りをつくり好評を得ておりましたが、1階でも楽しい暮らしが出来そうです。
Aプランでは、洗濯機がキッチンとバルコニーの近くにあり、家事動線が短いという部分が共感されたようです。洗濯機は一般的には、洗面脱衣室にありますが、海外ではキッチンに置かれる場合もあります。音や匂いといった課題をクリアできれば、十分に可能性がありそうです。また、家庭菜園やDIYができる庭というのも共感されました。
Cプランでは水まわりを大きく動かして、庭とつながる浴室にしました。家事動線としても短く、庭を見ながらお風呂にはいれるといった楽しい暮らしが出来るという部分が支持されました。防水や換気といった課題をクリアできれば、可能性がありそうです。ウッドデッキバルコニーが広く、屋外の延長として使えるのも共感されました。

今回のアンケートでは、庭と室内との繋げ方を考えました。都会では庭を取ることが難しく、戸建てであっても庭のない家を多く見ます。庭が取れる団地の1階の暮らしを考えられれば、新しい団地の暮らしをつくることができそうです。バルコニー側にある部屋、バルコニー、庭の3つの要素の作り方でさまざまな暮らしが出来そうです。キッチンがバルコニー側にあれば、庭の見えるキッチンになり、お風呂があれば、庭とつながるお風呂ができます。そのような庭のある戸建てのような暮らし方が団地でもできると楽しそうです。
今までMUJI×URでは上層階を多くつくりましたが、今回のみなさんのご意見をふまえて、庭のついた1階での展開も考えていきたいと思います。貴重なご意見をありがとうございました。