第3期第5回「団地について」

第3期 2011年〜 | 2012.6.28

今回のアンケートは、団地についてお聞きしました。
団地は、ある意味日本の住宅の原点とも言えるもの。みなさんと一諸に日本の住宅の原点を探っていきたいと考えています。

●回答総数:2,247名
●実施期間:2012年5月15日(火)~ 5月22日(火)

回答者のプロフィール

年代
家族形態

今まで団地に住んだことはありますか?

回答者の方のうち、約半数の51%の人が「現在、団地に住んでいる」または「過去に団地に住んでいたことがある」と答えています。そして「住んだことはないが、訪問したり公園などで遊んだことがある」という方は、さらに41%。あわせて約9割の方が団地について具体的なイメージを持っていると言えるでしょう。

住み始めた年代と、住んでいた(住んでいる)期間

団地に住んでいる、または、住んでいたことがある方にお聞きしました。住み始めた年代には2つの山があります。ひとつは1970年代、回答者が30代の方が多いことから、子供時代に住み始めたという方です。そしてもうひとつの山が2000年代になってです。20代後半から30代の始めの年齢の方たちです。
また住んでいた年数は5年から8年と短めです。賃貸は分譲へと住み替えるための一時的な住まいと考えていいのでしょう。しかし一方では、25年以上住んでいる人が12%もいることに注目しておきたいと思います。

住み始めた年代
住んでいた(住んでいる)期間

これからの団地についての好感度

「間取りを自由にできるとよい(自分で改装できるとよい)」と答えた方は最も多く、86%です。
賃貸の住まいでは難しい、間取りの変更。しかし快適に長く住みたい人にとって、間取りを変えることができたら良い、と思うのもわかります。一般的にあまり広くない団地は、間取りの工夫のしがいがあるとも言えます。
また、特に古くなった団地では、キッチンやお風呂などの設備類の変更をしたい人も多いようです。

まとめ
団地は、日本の住宅の歴史をつくってきたと言える建物です。住んだ方々はひとそれぞれ、いろいろな思い出があるに違いありません。緑も多く、通風や採光にもすぐれた配棟計画をもつ団地ですが、もっと快適になればまだまだ住み続けたい方や、あらたに住みたい方もふえるでしょう。もし、「賃貸」物件でも間取りや内装を変えることができるならば、「所有する」という家の持ち方が、変わっていくかも知れません。
古い建物の記憶を残しながらも、新たな時代の暮らし方にあわせていく。壊して新しい建物をつくるのでなく、直して住み続ける。しかも自分の理想の間取りにリノベーションできる。そうしたことができればと思います。
たくさんのご回答ありがとうございました。

今後は、あらたに開始いたしました「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」にて、みなさんと一緒に考えていきたいと思っていますので、ご期待ください。みなさんのご意見・ご要望をお待ちしています。
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