第2期第6回 「理想の住まい方について」
第2期 2008年〜 | 2009.6.2
第1期と同様に、今回も「理想の住まい方」についてお聞きしました。
第2期は第1回「家事について」、第3回「収納について」、第4回「寝室・寝具について」と、3つの大きなテーマについてアンケートを実施しました。(途中にミニアンケートも2回実施しました。)
これらの皆さまからのご意見をまとめ、「家事」「収納」「寝方」の3つのテーマに沿った、部位ごとのモデルプランを作成しました。この結果をご報告します。
●回答総数:2,572名
●実施期間:2009年4月6日(月)~2009年4月12日(日)
今までのアンケート結果と皆さまのご意見をもとに、75m²(22.7坪)のマンションのモデルプランを作成しました。
今回は、夫婦+子供2人の世帯を想定しています。
家事・家事室について
Q,家事・家事室についてお聞きします。
Q,家事をする専用の部屋やスペースがあるとよいと思いますか。
普段、家事をする方にお聞きしました。
第1回家事についてのアンケートでも、洗濯乾燥機を持っている方は全体の51%で、「雨の日や風の強い日、天候によって外に干せない時に洗濯乾燥機を使う」という方はそのうちの28%でした。洗濯乾燥機は意外に使われていないのです。多くの方は太陽の下で自然に乾かすことを好んでおり、それがかなわないと部屋の中にも干したいと感じているのだと思います。
[提案2] 家事デスク中央向きタイプではデスクがリビングに向かっているので、デスクの上でアイロンをかけることも、またリビングにアイロン台をだしてかけることもできます。
また、アイロンをかけない衣類は、室内干しで吊るしたまま、それを収納とするというのもあるかもしれません。毎日着る日常的な物は、洗濯物ができるだけ部屋の中にはみ出してこないように、部屋をすっきり保ちたいものです。
収納について
Q,収納についてお聞きします。
Q,第3回収納についてのアンケート結果[収納量編]をご覧になってどのように思いましたか。
意識しないと増え続けてしまう収納量ですが、日々生活をするのに必要な量というのは決して多くありません。
買うものと捨てるもの、使う場所としまう場所、といったことを意識しながら、自分自身のものを管理できる「適量」を知っておくというのも大切でしょう。
間取りについては、ウォークインクローゼットや壁収納を適切に組み込んだ[提案3]分散タイプの共感度が78%と、圧倒的な支持でした。限られたスペースで効率よく収納をするには、壁面収納のようにあらかじめ建築の一部に組み込んでおくことが無駄のない収納スペースの確保となるでしょう。
また収納棚に扉をつけるのか、または扉をつけずにオープンな棚にするのかも検討するべき課題です。
クローズの棚は、収納量がめいっぱいになるまで整理をしないでおしこめてしまう、ということにもなりかねませんし、オープンな棚ではきれいに整理整頓されていないと、見た目が悪い収納を見ることにもなってしまいそうです。バランスよく適度に扉がついているのが良さそうです。
寝方・寝室について
Q,寝方・寝室についてお聞きします。
Q,布団を選ぶ理由は何ですか?最も当てはまる理由をお選びください。
第4回寝室・寝具についてのアンケートでは、布団で寝ているという人が41%いらっしゃいました。
理由については「部屋が狭いので仕方ない」という否定的な理由と、「布団が好きだ」という積極的な理由とがありました。
そこでもう一度、布団を選ぶ理由が積極的なのか、否定的なのかを現在、布団で寝ている方にお聞きしました。
寝室での寝方については、[提案2]夫婦と子供が別タイプの共感度が78%と最も多く、家族4人世帯の一般的な間取りとも言えそうです。
しかし一方で、家族みんな一緒に寝る[提案1] みんなで和室タイプの共感度が36%、家族みんな別々に寝る[提案6]全員個室タイプの共感度が28%という数字は注目したいと思います。
家族という単位で生活するというよりは、それぞれ個人が社会との接点を持っており、共同生活者というような間取りとも言えます。両タイプとも、一見すると寮生活のようにも見えますが、それぞれが独立した空間をもちたいと思う人も意外と多いのかもしれません。
第4回寝室・寝具についてのアンケートにて、「配偶者と別の部屋で寝たい理由」で多かったのは、いびきがうるさい、時間帯が違うなど、睡眠を妨げられたくないというのが圧倒的な理由でした。またこの傾向は年齢に比例して徐々に高くなっていきます。
寝室のありかたは、暮らしを考える上でとても大切な要素です。既成概念にとらわれることなく、ご自身の暮らしにとってなにが快適かを見つけてほしいと思います。
今回の各部位ごとの共感度の結果をふまえ、現在、図面を作成しています。
6月には間取り投票を実施する予定です。今後の展開にご期待ください。