第1期 全6回アンケートのまとめ 「間取り投票」

第1期 2007年〜 | 2008.8.26

今回は「みんなで考える住まいのかたち」にて6月から皆さまに投票いただいている、4つの間取りの投票結果についてご報告したいと思います。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

●実施期間:2008年5/23(金)~7/31(木)
●回答数:231件

今までの経緯を簡単に解説します。2007年秋から約半年間をかけて行ってきた全6回のアンケートをもとに、75m²(22.7坪)のマンションを想定して、4つの特徴的な間取りを提案いたしました。
これについて、皆さまの共感度を確認すること。またそれぞれの方がご自身の暮らし方と間取りについて、もう一度考えていただければと思いました。
(詳しくは「みんなで考える住まいのかたち」全6回アンケートのまとめをご参照ください)

4つの間取りの提案について、最も共感できるものに投票をいただいた結果が左図になります。
皆さまはこの投票結果をみてどのように感じられましたか?
我々「みんなで考える住まいのかたち」プロジェクトチームでは、この結果とコメント内容をみて、いろいろ考えました。

[1]共有空間充実型のスタディーコーナーは予想以上に共感を得られたな
[2]個室充実型は、時代を反映してか支持は低いなあ
[3]収納スペース充実型は皆さまの切実な願いを反映していそうだ。みんな収納には困っているのだろうな
[4]来客スペース充実型にこんなに共感してくれるのだ、意外にも外とのコミュニケーションを望んでいるのだな…

などと、皆さまの暮らしについて思いを馳せながらコメントを拝見しておりました。
共通する課題は多いものの、暮らしのかたちは、人それぞれです。この企画が、自分の暮らしに合う住まいのかたちを考えてもらえるきっかけになればと思っています。
これから半年、「みんなで考える住まいのかたち」では、今回のアンケートやコメントからの要望も多かった収納や水まわりについてより深く調べていこうと考えています。ぜひご参加いただけければと思います。

[1]共有空間充実型(共感度50%)

各個室は寝るだけの寝室とし、その他のことは共有空間で行えるようにしました。ダイニングテーブルでは、食事以外の時間でも家族それぞれが好きなことに使えます。それぞれの持ち物を整理する壁一面の収納がポイントです。

この案に投票した方のコメント

オーソドックスだけど、一番共感できる。パソコンコーナーがあるのが、普通のマンションと違うところでよいですね。ダイニングの壁収納もいいと思います。造りつけは地震で倒れないのもよいですよね。(30代/女性/夫婦+子供2人)

やっぱりくつろげるリビングは必要。そして、リビングの横にパソコンスペース。まさに理想です。(30代/女性/夫婦+子供1人)

ほかの案に投票した方のコメント

リビングとダイニングを分ける必要性が感じられない。(30代/男性/夫婦)

[2]個室充実型(共感度8%)

家族の団らんも大事ですが、それぞれの部屋で過ごす時間はもっと大切。部屋で静かに本を読んだり、好きな音楽をきいたり、勉強したり。1人でゆっくり過ごすことを優先した間取りです。

この案に投票した方のコメント

たとえ家族でもプライベートな時間を大切にしたい。(40代/女性/夫婦)

ある程度子供が成長するとやはり個室を欲しがるようになるし個も大切にしたいと思います。(40代/女性/子供3人)

ほかの案に投票した方のコメント

個人的に個室にこもる生活を送りたくないので、共感できませんでした。でも、キッチンに窓がある間取りは少し魅力的だと思います。(30代/女性/夫婦+子供1人)

[3]収納スペース充実型(共感度23%)

充実した収納スペースを確保して普段使わない物を収納、必要な物だけを出して使えるよう、思い切って、家の真ん中に大きなウォークインクローゼットをつくってみました。

この案に投票した方のコメント

主婦にはやはり嬉しい収納量です。物が出ているとそれだけで片付いていない感じがするので、空いている限られたスペースを有効に使えそう。(40代/女性/夫婦+子供2人)

これ、いいですね!今までになかったスタイル。各部屋がスッキリと片付けられそう。こんな間取りがあったら嬉しいですね。(30代/女性/夫婦)

ほかの案に投票した方のコメント

収納を増やすなら部屋を広くした方がよい。(30代/男性)

[4]来客スペース充実型(共感度19%)

アンケートでは、友人や隣人を自宅に呼ぶ、という方は意外と少ない結果となっています。もてなすというだけでなく、もっと気軽に食事を持ち寄ったりしながらのパーティをするのは楽しく、人との親密度もぐっと上がります。

この案に投票した方のコメント

玄関を土間のように利用するというところがとても気に入りました。玄関先でのちょっとした話や、迎えに来てくれた友だち(親も子供も)にドアを開けっ放しで待ってもらうのではなく、座って待ってもらえるのはいい感じだと思いました。くつろぎと収納のバランスもよくとれていると思います。(30代/女性/夫婦+子供1人)

ご近所が気軽に立ち寄れる家が良いですね。風通しが良さそうで、気持ちがいいです。特に、外へ出てもカフェやレストランなど、ちょっと誰かと話ができるスペースが近くにないような地方へ住むものにとっては、やはり「家へ招く・訪問する」ことはとても重要な要素です。それに、私は本を読むときでも誰かの気配のあるほうが良いです。(20代/男性)

ほかの案に投票した方のコメント

プライバシーがなく、家という空間ではないように感じます。平米数が広ければ、オープン空間もつくりプライベート空間も充分確保できるかもしれませんが、75m²では難しいと思います。メインのベットルームとリビングとの仕切りも簡単で、眠りたくても眠れないという状況も想定できると思います。来客よりもその家に住む人の快適さが優先されると思います。(30代/女性/夫婦)

そのほか、たくさんのご意見をいただきましたのでご紹介します。

自分自身でも「どんな部屋が住み心地が良いのか」を考えるきっかけになったと思います。アンケートの度に自分でも気付いていなかった住まいに対する隠れた希望が解って楽しかったです。いつかはシンプルで使いやすいのにスタイリッシュな無印良品の部屋に住んでみたいですね。(30代/女性)

広くない空間でもいかに有効に使うか、非常に関心があります。それぞれライフスタイルがあると思いますが、家族や子供たちがコミュニケーションを自然ととれる住まいが大事ではないでしょうか。明るい社会をつくるのは、まず住まいからかもしれませんね。アンケートの結果を見るのがいつも楽しみです。(30代/女性/夫婦+子供1人)

住まいを考えるのはとてもおもしろいですね。実は私も無印良品の家を見に行き建てたいと思いましたが、吹き抜けや一間の庇を取れるほどの土地を購入することが難しく断念しました。せめて住まい方でシンプルで無駄のない、環境にも優しい生活ができたらいいと思っていますので、またこのような取り組みがありましたらぜひ参加したいと思います。(30代/女性/夫婦+子供1人)

答える人の考え方から、住まいの中心となっていることへアンケートを進めるという、答える人にとっても、自分自身を見つめ直すよい機会になったのではないかと感じた。(30代/女性/夫婦)

今回の4つの間取りは、実際にどこかで見ることができるのでしょうか。体感してみたらまた違う感想がみえると思います。風呂・トイレなどの水回りには皆さんあまり意見はないのでしょうか。我が家が家を建て直す時に一番もめたのはその水回りと玄関についてでしたので…。第1~6のアンケートには気づかず参加できなかったので、またこのような企画があれば次回は参加してみたいと思います。(30代/女性/夫婦+子供3人)

毎回楽しめるアンケートで、自分がどんな家に住みたいかと言う事も整理ができてよかったと思います。でも似通った質問も多く、答えにくいところもありました。(30代/女性)