No.82
自分たちの好きなようにつくり上げられる「余白」があるところが嬉しいです
MUJI INFILL 0 | 2024.1.23
東京都杉並区のマンションにあるSさんご夫妻のお宅は、「MUJI INFILL 0」によってリノベーションされた住まい。白い壁とコンクリートの躯体を出した天井に、落ち着いた色調の床材が美しいコントラストを描くお宅です。
ご夫妻が新しい住まいで暮らし始めて約1年。世界各国の工芸品や植物が置かれる室内は、お二人の世界観が反映された楽しくてやさしい雰囲気で統一されています。
ご夫妻は、ご結婚を機に長く暮らせる住まいを探すことにしました。
「都内で、ほどよい広さの住まいで、自分たちの好みを反映した生活をしたい、と考えていました」
住まいへの明確なテーマを持っていたお二人。当初は新築マンションも視野に入れていましたが、間取りをある程度自由に決められることや、住んでからのアレンジも気軽にできることといった希望を優先して、早い段階から中古マンションのリノベーションにポイントを絞りました。
「MUJI INFILL 0」のことは、無印良品の店舗で手にしたリーフレットで知ったそう。
「もともと無印良品の製品が好きでしたので、『無印良品の家』のことは知っていましたが、リノベーションも行っていると分かって、興味が湧いてきました」
そう振り返るご主人。早速奥さまと連れ立って相談会に行きました。
「間仕切りを少なくして住まいを広く使う『一室空間』のコンセプトがすごくいいな、と感じました。私たちもお互いの部屋が欲しいという希望がなくて、余裕のある空間を共有したいと考えていたんです。時間と共に変わっていくライフスタイルにも対応できる可変性もよかったし、断熱性や防音性といった性能面をしっかり配慮した住まいづくりへの姿勢も、信頼できると思いました」
大きく気持ちが傾いたご夫妻は、その後も打ち合わせなどで「MUJI INFILL 0」への理解を深めていきます。並行して探した物件も希望に叶ったところが見つかりました。
「資金面に関しても専門家のアドバイスを受けることで不安を解消しました。他の会社は全く調べませんでしたが、十分に納得して『MUJI INFILL 0』を選びました」
そう語るご夫妻は、住まいづくりも明確な方向性を出しつつ、専門家の意見を取り入れながら進めていきました。
「明るい雰囲気を基調に、要所要所に濃い色味を使うことで締まった感じを出したかったんです。ただ、あまり突き詰めすぎると、緊張感が出てくつろげる空間にならない。そのバランスには気を配りました」
と話すお二人。快適に暮らすために水回りや生活動線にもひときわ気を配りました。
完成した住まいには「満足しています」とご夫妻は口を揃えます。
「事前に『こんなところで暮らしたいな』と思い描いたとおりの住まいです。予想を超えて良かったところもたくさんあります。キッチンはあえて壁付けにしたことで、一室空間の広さをより感じることができています。柱の処理などがすっきりしているところも開放感があって気に入っています」(奥さま)
「夏もエアコン一台で快適に過ごせました。防音効果も高くて、窓を閉めると外の音が入ってきません。お互いの友人が来た際も、部屋の静かさに驚かれることが多いです。以前の住まいで悩まされた結露なども全くありません」(ご主人)
全体の間取りなどは、最初に提案されたプランをベースに微調整を加えていきましたが、悩んだ部分もあったそうです。
「天井はコンクリートの躯体を出すかどうか、最後まで考えました。担当の方々のアドバイスもいただきながら出すことにしたのですが、妻ともども気に入っています」
そう語るご主人に奥さまも続けます。
「壁を白く統一したことで、工芸品などを自分たちの好きなようにかけられる『余白』が住まいの中にできたところが嬉しいですね。まだ空いているスペースをこれからどうやって飾っていくか考えるのも楽しいです」
植物なども増やしながら、お二人にとってよりくつろげるよう工夫しながら、新しい住まいでの暮らしを堪能しているご夫妻。最後に「MUJI INFILL 0」でのリノベーションを考えている方々にアドバイスをいただきました。
「自分たちで決める部分と、プロの方々に任せる部分のバランスを取ることが大事だと思います。私たちの場合は、開放感のある室内やコントラストのある色調といった、実現させたい希望がありました。その大枠を伝えた上で、細部に関しては担当の方々の提案を参考にしていきました。自分たちの希望にプロの視点が加わり、私たちの予想を超えたいい住まいになったと思います。
また仕様などもある程度セレクトされたものの中から指定するスタイルは、必要以上に悩むことなく選んでいけるので、間取りなどを考える時間をより多く取ることができると思います。細部まで決めすぎない余裕を持つことで、住まいづくりを楽しめるし、結果として長く快適に暮らせる家になるのでは、と思います」