
No.95
お互いの顔が見えるところで思い思いに過ごすことができる住まいになりました
MUJI INFILL 0 | 2025.3.11
横浜市の高台に建つ見晴らしの良いマンション。その一角にあるA邸は「MUJI INFILL 0」によってリノベーションされた住まいです。白を基調とした清潔感と開放感のある室内に、生後まもないお子さまの笑い声がやわらかく響きます。

[概要]
・ご住所:神奈川県横浜市
・築年数:1998年
・リノベーション完成年月:2024年1月
・面積:83.79m² / 12階
・ご家族構成:ご夫婦+お子さま
Aさんご家族は20代のご夫妻とお子さまの3人家族。ご夫妻は、婚約時代から長く暮らせる住まいづくりを視野に入れてリサーチを行っていました。「新しい住まいに満足しています。」と口を揃えます。
当初から中古マンションのリノベーションを考えていたおふたり。「もともと、ものづくりに対する姿勢が好きで、無印良品の製品を愛用していました。『MUJI INFILL 0』のことも学生の頃から知っていました」というご主人が奥さまを誘って、早い段階でモデルルームを訪問しました。
「治安面などを考えてマンションを希望したのは私ですが、夫は『心地よい住まいづくり』への思いがとても深かったんです。だから、自分たちで間取りなどを決められるリノベーションにしようと自然に決まりました。『MUJI INFILL 0』は、飽きのこないシンプルなデザインに加えて、それまでの住まいで感じていた不便さや居心地の悪さを解消してくれるだろう、と思いました」
そう語る奥さまに、ご主人も言葉を続けます。
「僕が一番惹かれたのは、間取りの可変性の高さでした。これから家族としての歩みを始める段階だったので、将来的な家族構成の変化などにも対応できるし、まさに自分たちでカスタマイズしながら暮らしていけるところにとても魅力を感じました。一室空間の開放感も僕の住まいへの望みをかなえてくれると感じたし、断熱性をはじめとした性能面の高さへの信頼感もありました」
その後、担当者との打ち合わせなどを通して、理解を深めていったご夫妻は、十分に納得した上で「MUJI INFILL 0」でのリノベーションを選択、希望にかなった物件も見つかり、住まいづくりをはじめました。
「お互いに実現したいことはいくつかあったので、優先順位を決めるところから始めて、相談を重ねながらひとつずつ進めていきました」
そう振り返るご夫妻に、住まいづくりで気を配ったところを教えていただきました。
「床材はモデルハウスで体験してとても気に入ったものを選びました。日常的に足が触れる部分なので金額的には贅沢をしましたが、暮らしてみて、いい選択だったと実感しています。
洗面室は広めにとって身支度や洗濯などの作業がしやすいようにしました。水回りということもあり、床はタイル張りにしました」(ご主人)
「キッチンも広めにスペースを取ってアイランド式にしました。ふたりで料理をすることも多いので、作業や移動がしやすいように気を配り、食器棚を低くして圧迫感が出ないようにもしました。リビングに対面する形なので、寝たり遊んだりしている子どもの様子を見ながら料理ができるところがよかったです。
風通しの良さも追求しました。寝室から洗面室、リビングへ風が通り抜けるような間取りにしたので、家のどこにも空気がよどむようなスペースがありません」(奥さま)
そのほか、照明や家具の色合いなどといったディテールにも配慮して住まいをつくっていったおふたりですが、最も大切にしたのは住まい全体を「開放感のある空間」にすることでした。
「リビングからホールまで間仕切りのない一室空間にしました。ソファに座ったり、畳を敷いた小上がりで寝転んだりして、家族が思い思いに過ごせるスペースにしたいと思ったからなんです。個室にこもりきりになるのではなく、普段はそれぞれの顔が見えるところで過ごして、コミュニケーションを取れるような空間のある住まいで暮らしたい、とずっと考えていたんです」
そんなご主人の言葉に、奥さまもうなずきます。
「完成してから1年以上過ごして、この一室空間で本当によかったと思うし、以前より暮らしが豊かになったと感じています。心地よい距離を保ちながら、家族で過ごせる住まいになっています」
結露などが起こらず、エアコンを稼働させれば夏や冬も室内全体が適温に保たれるところも驚いているというおふたりは、家具のレイアウトを変えるなどして、より快適に過ごせるような工夫も楽しんでいます。お子さまが大きくなって、プライベート空間を希望したら、間取りを変えられるようなつくりにもしているとのこと。
明確な意図と、変化がきてもスムーズに対応する柔軟さを併せ持つ。そんなご夫妻に「MUJI INFILL 0」でのリノベーションを考えている方々へのアドバイスをいただきました。
「住まいで実現したいことの優先順位をつけることが大事だと思います。優先順位をつける過程で、自分たちが『どういう暮らしがしたいか』を考える時が来るはずです。そこで、夫婦それぞれの家族のあり方への考えや、将来の展望などを話し合うことができると思います。家は自分たちが望む暮らしをかなえる箱、というイメージをもって住まいを考えることで、密度の濃い住まいづくりができるし、結果として居心地の良い住まいができるのではないでしょうか。疑問や悩みが出たらこまめに担当の方々にすることで、より満足度の高いリノベーションになると思います」



















