No.27
以前の間取りが思い出せないくらい、しっくりしています
MUJI INFILL 0 | 2019.7.16
東京都練馬区にあるマンションの一室に、「MUJI INFILL 0」によってリノベーションされたFさんご夫妻の住まいがあります。白を基調とした内装の室内は、たっぷりと入る陽光で、穏やかな明るさに満たされています。
ご夫妻は、20年以上住んできた住まいを「MUJI INFILL 0」でリノベーションしました。
「以前の間取りは3LDKでしたが、2人暮らしには部屋数が多すぎて余ってしまっていたんです。他にも風呂が狭いなど、長く住んできた中で改善したい部分が出ていました」と振り返るご主人。
壁紙が剥がれかけるなど、経年劣化も現れており、ご主人の定年退職を機に、大がかりなリノベーションをすることにしました。
「業者の方に相談したら、ガス管や水道管なども老朽化しているので、交換した方がいい。スケルトンにして、徹底的にリノベーションしてみたらいいのでは、とすすめられて興味を持ちました」そう話すご夫妻は、さっそく「スケルトン」をキーワードにリノベーション会社を探しました。いくつか挙がった候補の中に、無印良品のリノベーション「MUJI INFILL 0」もありました。
「リノベーションの最初の工程が『住まいとしての性能を確認するために、現場から躯体やサッシだけを残してスケルトンにする』という丁寧さに、まず好感を持ちました。間取りの自由度が高いところも気に入りました」(ご主人)。
他の会社のものも含め、説明会や入居者見学会にも参加して、時間をかけて候補を絞っていったお2人ですが、最終的に「MUJI INFILL 0」のリノベーションに決めました。
「他の会社のモデルルームや見学会では『ちょっと好みと違うんだよな』と感じてしまったのですが、『MUJI INFILL 0』は、『この雰囲気いいな』、『ここは、私たちだったらこうしたいね』みたいに、実際に住むイメージが浮かんできました」と奥さまが語ると、ご主人も「もともと無印良品を愛用していたので、必要なものだけを残した内装に、自分たちで自由にパーツやアイテム、素材を『味付け』していく、という考え方がしっくりきましたし、いいなと感じました。『断熱』への意識が高いことも決め手になりました」と続けます。
ご夫妻の意見が一致して、いよいよ「MUJI INFILL 0」でのリノベーションがはじまりました。お2人の基本の希望はシンプルでした。
「2人暮らしだから、部屋数は少なくていい。リビングと寝るところ、あと水まわりがあれば十分。いまある空間を広く、有効に使った間取りにしたい」(ご主人)。
その大枠をベースに希望を出し、ディテールを決めていきました。
「家のなかにある段差など、年を重ねたときに生活の妨げとなるような部分を改善したい、アイランドキッチンでリビングを見ながら料理がしたい、あと、お風呂で足を思い切り伸ばしたい。いろいろ出てきました(笑)」(奥さま)。
お2人がとくに気を配ったポイントは「収納」でした。
「必要最小限のものを大事に長く使っていきたいので、あちこちに収納スペースをつくらず、全部しまえる程度の容量にまとめました。寝室にあるクローゼットは、あえてドアやカーテンをつけませんでした。自分たちが持っている洋服が全部目に入るようにすると、必要のない服を買ったりすることはなくなると思うので」と奥さまが語るように、クローゼットをはじめ、どの収納スペースにも、ご夫妻がセレクトしてきた程よい数量のアイテムがきちんとしまわれています。
ご夫妻のお考えや思いが詰まった住まい。住み出して約1年が経ちましたが、居心地は上々のようです。
「なんだか以前の住まいの間取りが思い出せないくらいしっくりしています(笑)。アイランドキッチンのまわりが汚れやすくなるのでは、と少し心配していましたが、さほど気になりません。むしろ、掃除しやすくなったので、前よりも頻繁にするようになりました」(奥さま)。
「雨の音が聞こえてこないくらい、遮音性が高いところに驚きました。断熱効果も高いので、冬はエアコンをあまり使わないでも暖かく過ごすことができました。実は畳の部屋が欲しいな、と少し思っていたのですが、広々としたリビングの床でくつろいでいると『一室空間にしてよかった、この決断は正しかった』と実感します」(ご主人)。
住まいの「アレンジ」も前向きに考えています。
「ベランダにタイルを貼って、住まい全体の統一感をもっと出していきたいですね」(ご主人)。
「義父が描いた絵を飾るなどして、細かな部分をブラッシュアップしたいですね。この住まいの良さを最大限に引き出したいんです」(奥さま)。
リノベーションされた住まいでの暮らしを満喫しているお2人に、これからリノベーションを考えている方々にアドバイスをいただきました。
「新しい住まいで、どういう暮らしがしたいか、どんな内装や機能が欲しいのか、をできるだけ明確にしておくことをおすすめします。そのためにも、パートナーや家族とよく話し合うといいのではないでしょうか」。ご夫妻は、笑顔でそう語ってくれました。