No.24
暮らし方に合わせて改良できるフレキシブルさが、しっくりきました
MUJI INFILL 0 | 2019.5.7
東京の都心、中央区日本橋にあるマンションの一室。
「MUJI INFILL 0」によってリノベーションされたお住まいに、Oさんご夫妻は暮らしています。間仕切りを取り払った広い空間に設けられたユニットシェルフや棚には、ご夫妻がお仕事に使う資料やキッチン用品が綺麗に並べられています。
もともと郊外の集合住宅にお住まいだったおふたりは、ご主人の勤務地の変更などがきっかけとなり、引越しを考えるようになりました。当初は、戸建てから賃貸マンションまで幅広い視点で家探しをしていました。「無印良品のリノベーション」も、選択肢のひとつに入っていました。
「夫婦で無印良品の製品を愛用していたので、『MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト』などの住まいに関する取り組みにも注目していました。『MUJI INFILL 0』の現状から躯体やサッシだけを残して取り除きスケルトンの状態にしてから、構造や設備を考えるというコンセプトにも、住まいを根本の部分からつくっていきたいという意識の高さを感じていました」と語るご主人。
現在のマンションは、立地の良さを優先した家探しをしていく中で見つけました。築年数が約40年という物件でしたが、ご夫妻ともに見学した際に「『MUJI INFILL 0』でリノベーションしたら、居心地のいい住まいになるのでは」と感じたそうです。
「家を探している過程で、他の会社が手がけたリノベーション物件もいくつか見たのですが、デザインの個性が強くて、いままで使ってきた家具などがうまく調和しないのでは、と感じるものが多かったように思います。その点『MUJI INFILL 0』は、ほど良さがあるデザインで、私たちの好みに合った部屋づくりができるのでは、とイメージが湧いてきました」と振り返る奥さまに、ご主人が続けます。
「自分たちの状況に合わせて『住まい』は常に変化していくものだと思っています。間取りの自由度の高さ、ライフスタイルの変化に合わせて改良がしやすいフレキシブルさが、私たちにはしっくりきていたので、ごく自然に『MUJI INFILL 0』にしよう、と思いました。見学会で拝見したお宅でもみなさんが、自分たちが暮らしやすいようにカスタマイズして住んでいらっしゃるのを見て、ますます好感を持ちました」。
その後、ファイナンシャルプランナーに相談しながら、お金のプランも固め、リノベーションがはじまりました。
「『MUJI INFILL 0』のフレキシブルさを生かしたかったので『つくり込み過ぎない』ことを意識しました」というご主人ですが、随所で「住みやすさ」を追及もしました。そのひとつが、ユニットシェルフや棚などを使った「露出する収納」にしたこと。
「前の住まいでは、ウォークインクローゼットにまとめて収納していました。部屋の中はすっきりしたものの、さまざまなものをまとめて収納したので、逆に『欲しいもの』がすぐに見つかりにくいことがありました。部屋に設置したシステム家具に収納するようにしたことで、何がどこにあるか見てわかるようにするのと同時に、整理整頓をお互いがより心がけるようになるのでは、と思いました」。
棚の高さを窓と揃えるなどの細かな気配りをすることで、見た目も洗練された印象になりました。当初考えた通り、ご夫妻ともに掃除をこまめにするようにもなったそうです。
「築年数が古いマンションなので、リノベーションがうまくいくかなとの思いもありました」というご主人の不安も杞憂に終わり、無事完成した住まい。実際に暮らしてみて驚いたのは、温熱性能の高さでした。
「とくに冬は、住まい全体がほぼ一定の暖かさに保たれることが嬉しいですね。以前の住まいでは『寒いだろうから』と、使っていない部屋に入るのを避けがちでしたから」と笑う奥さま。
休日の過ごし方にも変化が出ました。
「以前は、カフェで過ごすなど外出することが多かったのですが、いまはスイーツだけ買ってきて、キッチンで飲み物をつくって、ダイニングで一緒に食べるようになりました。『美味しいお茶の淹れ方』をふたりであれこれ試したりしているひとときが、楽しいですね」と奥さまが話すと、ご主人も「都心にありながら風通しもいいので過ごしやすい。家にいる時間が増えましたね」と続けます。
住まいのアレンジもいくつか計画しているそうです。
「洗面所の壁にタイルを貼ること、キッチンにペンダントライトを設置すること、ポスターを額装して飾ること、ベランダに緑を置くためのデッキをつくること…。家にいる時間をさらに心地良くしようと、あれこれアイデアが出てくるんですよ」。
そんなおふたりに、リノベーションを考えている方々へのアドバイスをいただきました。
「物件との出会いが一番大事だと思います。物件探しには時間をかけてもいいかもしれませんが、『いい住まいに出会った』と思ったら、すぐに動く決断力とスピード感を大事にするといいでしょうね」、ご主人がそう語ると、奥さまも、その通りというように、力強くうなずきました。