No.13
広い玄関土間のある暮らし
MUJI INFILL 0 | 2018.4.24
東京都足立区。Tさんがリノベーションしたのは、綾瀬駅から徒歩15分の荒川から程近い場所にある、築30年のマンションの一室。広さ約62m²の部屋にお一人で暮らしています。
以前は都内の賃貸マンションに住んでいたそうですが、玄関が狭いことが不満だったのだとか。
「田舎の家の玄関に慣れていたせいか、東京の家の玄関がとても窮屈に感じたんです。それで、今回リノベーションする際は、ゆったりとした玄関土間を実現したいと思いました。ちょっと広すぎましたけど(笑)」。
Tさんは、住宅購入の検討を始めたきっかけをこう話します。
「年齢的にもそろそろ購入した方が良いかなという単純な思いつきでした。でも、購入するとしても新築マンションはどれも同じような感じで面白くない。そんなとき、テレビ番組で紹介されていた中古マンションのリノベーションというのを思い出したんです」。
さっそくインターネットで情報収集を始めたTさん、いろいろなリノベーション会社を見る中で、無印良品のリノベーション「MUJI INFILL 0」が目にとまりました。
「無印良品は、戸建て住宅をつくっているので安心感がありました。デザイン性だけではない、性能の部分も大事だと思っていましたから」と話します。
ほどなくしてTさんは、無印良品 有楽町リノベーションセンターで開催された「資金計画セミナー」に参加。そのときのことをこう振り返ります。「セミナーで話を聞いて勇気づけられました。大きな買い物なので漠然と不安がありましたが、具体的な返済計画を見ると怖くないなと思えました」。
そう話すTさんですが、当初、無印良品のリノベーションは値段が安くないと感じていたのだとか。
「一見するとシンプルでお金がかからなそうですが、他社と比較して決して安くない。それでも最終的に無印良品のリノベーションを選んだのは、断熱・トリプルガラスという納得のいく高い性能だったから。もちろんデザイン的にも好みに合っていました」。
こうして物件探しからスタートしたTさん。
「通勤圏内でいろいろな物件を見てまわりましたが、良いところはすぐに決まってしまい、一時は諦めかけたこともありました。でも、担当者に励まされて粘り強く探した結果、今の物件に出会うことができたので本当に良かったです」。
T邸のプランは、リビング・ダイニングとキッチンが繋がる広い空間と、コンパクトな寝室、ゆったりした玄関、水まわりというつくり。
「イメージ通りに完成しました。トイレは図面上だともっと狭いと思っていましたが、意外と広く感じます。寝室はあえて狭くしたのですが、落ち着ける空間でとても気に入っています。平日に飲んで帰った日は玄関から寝室に直行することが多いですね。逆に、休日はほとんどの時間をリビングで過ごしています」というTさん。
玄関土間には、靴の他に自転車やゴルフバッグ、スーツケースなどを収納。それでもまだゆったりとしたスペースが残ります。
「引越し業者さんは作業しやすくて喜んでました(笑)」。
寝室にはオープン収納があり、衣類や小物が綺麗に収められています。
キッチンは、2列型のオープンタイプを採用。フライパン、鍋、食器類はキッチン下のスペースを活用して、ステンレスユニットシェルフに収納しています。
「コンロと作業スペースがリビングの方向を向いているので、テレビを観ながら料理できるのが良いです。電子レンジや冷蔵庫は、今回の引越しに合わせて、無印良品で購入しました」。
天井やフローリングにもこだわりました。
「節目のある木材は日本だとあまり好まれないようですが、シンプルな空間なのでこのくらい木の素材感がある方が良いかなと思いました。天井は塗装せずにコンクリートのまま。打ちっ放しの質感を感じられるようにしたかったんです」。
広々とした一室空間で、気になるのは光熱費。
「以前の住まいと比べて広さは約2倍になりましたが、電気代はほとんど同じ。温熱性能の良さを実感しています。冬の寒い時期を過ごしましたが、エアコンは夜帰宅してから1時間くらいつけるだけで朝まで快適な室温でした。通風や採光も良いので夏の暮らしも楽しみですね」。
「これからも、なるべく物を増やしすぎないようにシンプルに暮らしていけたらと思っています。それと同時に、より快適に暮らせるような工夫も重ねていきたいと思っています」と話すTさん。
最後に、これからリノベーションする人にこんなアドバイスをいただきました。
「リノベーションは見た目に捉われがち。でも、本当に大事なのは『家の性能』だということを伝えたいですね。後から簡単に変えられない部分、見えない部分こそ大事なんだという視点で物件選びから考えると、失敗しないんじゃないかと思います」。