vol.26 理の家
「無印良品の家」で暮らしている方を訪ねて愛知県豊川市へ。
建築家の永山祐子さんが、心地よく整頓された「木の家」に会いに行きました。

施工例 | 2019.6.25

エピローグ(編集後記)

整理と整頓

今回取材をさせていただいたTさんのお宅をはじめ、無印良品の家のオーナーのみなさんは本当に整理整頓が上手だなと思うのは私だけではないと思います。私も取材後に、「自分はなんて整理整頓ができない人間なんだろう」と自己嫌悪に陥ることもしばしば…

「整理整頓」という言葉を調べてみると、「整理」も「整頓」も乱れているものを揃えるという同じような意味があります。しかし、「整理」には必要のないものを捨てるという意味合いもありますので、「整理整頓」で最初にやるべきことはまず不要なものの処分からなのでしょう。家の収納スペースと自分が持つモノの量のバランスを常に理解していて、そこから逸脱しないようにコントロールしていくことが美しい収納術のベースになりそうです。

一方、「整頓」はモノを使いやすくなるように順序よく配置するということです。
取材でTさんは基本的な収納の考え方を、“最初に収納の仕組みやシステムのルールを考えてあとはそれを守るようにするだけ。”とお話しされていhttps://house.muji.com/life/wp-admin/tools.phpました。このことを踏まえて振り返ってみると、新築時に盛り込んだ合理的な収納スペースの確保と、使いやすくするためのルールがそこかしこにあることがわかるのではないでしょうか。

でも、このことって簡単にできるものではないと思います。家族全員が自然とこのルールを理解しなければならないので本当に大変。無印良品でいろいろな収納アイテムを購入してなんとなくはきれいになるのですが、そのうちルールが守れなくなって、しまいにはぐしゃぐしゃ……おっと、これは我が家のことでした(笑)。
整理整頓の上手な方に共通しているのは、このルールをしっかりと守って習慣化しているということ。このことが家族の誰もが使いやすく、わかりやすい収納づくりにつながっていると感じます。

「無印良品の家」は収納空間のアレンジがしやすく、無印良品のさまざまな収納アイテムとも相性が良いのですが、Tさんのお宅はその特長を十二分に生かした「理」(きちんと整える・おさめるという意味)の家なのではないでしょうか。(E.K)

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