vol.26 理の家
「無印良品の家」で暮らしている方を訪ねて愛知県豊川市へ。
建築家の永山祐子さんが、心地よく整頓された「木の家」に会いに行きました。

施工例 | 2019.5.14

プロローグ

生活の中心に招き入れてくれる家

雨が少しぱらつく中、家の前についた。少しだけ高台になった角地に建ち、大きな窓、2階テラスが出迎えてくれる。玄関扉を開くとそこはリビング。
玄関の土間は奥にそのまま続き、モノ置きになっている。そこには形式的な玄関という構えはなく、機能的、かついきなり生活の中心に招き入れられたような感覚。縁側のある日本家屋で縁側から家に入る、みたいな感覚に近いかもしれない。このリビングインの構成には設計者の哲学が感じられる。気さくな人柄のご夫婦と元気な2人の男の子家族の雰囲気にこの構成がピタリとあっているように思った。中は大きなワンルーム、リビング奥のダイニングの吹き抜けを通して1、2階がつながる。ダイニングに面した大きな窓からは家の前の道が続いていくのが高台のためよく見通せる。家全体に広がる幸せな家族の風景。その風景を作っているのは驚くほど整理整頓された美しい見せる収納たち。母の愛が作り出した風景である。

永山祐子|ながやまゆうこ
建築家・永山祐子建築設計主宰。
主な仕事に「LOUIS VUITTON 京都大丸店」「丘のある家」「ANTEPRIMA」「カヤバ珈琲」「SISII」「木屋旅館」「豊島横尾館」「渋谷西武AB館5F」など。ロレアル賞奨励賞、 JCDデザイン賞奨励賞、AR Awards(UK)優秀賞「丘のあるいえ」、ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard 2012、 JIA新人賞「豊島横尾館」など。現在、ドバイ国際博覧会日本館(2020)、新宿歌舞伎町の高層ビル(2022)などの計画が進行中。

01_img01

01_img02