vol.14 創る家
「無印良品の家」で暮らしている方を訪ねて京都・宇治へ。
トラフ建築設計事務所の二人が、プチ幸せを楽しむ「木の家」に会いに行きました。

施工例 | 2013.10.22

ダイアログ2

「木の家」を建てるまで

禿さん
ところでお二人が「無印良品の家」を知ったきっかけって……?
すぐ近くにモデルハウスがあるんですよ。無印良品は大好きで、住宅もやってはるの知ってたんで、まあ、近所だし、とりあえず見にいったら、もう……。
禿さん
もう……?

か~なり衝撃的やったなぁ。どーんと前面に出たシルバーの支柱の感じとか、吹き抜けとか、大きな窓の気持ち良さとか。
ただ予算の関係とかあって、それで違うメーカーで話を進めてました。でも最後の最後に「いや、ちょっと待ってくれー!!」って、もう一回、二人で「無印良品の家」見にいこうってことになり……。
そうそう、そうそう。
それで改めて気持ちがこっちにゴロリと……。
鈴野さん・禿さん
ゴ、ゴロリと……。
最初のメーカーとは契約までしてたのに。
鈴野さん・禿さん
えええ……。
何度訪れても「木の家」はホンマ衝撃やったわぁ。
禿さん
え、えーと、「無印良品の家」は「窓の家」もありますが、お二人が「木の家」を気に入った理由は何だったんでしょう。
これしか考えられなかったですね。個人的には「木の家」のディテールにグッとくるものがありました。あとSE構法が安心なこともあって、それも「無印良品の家」を建てる決め手になった感じやね。
鈴野さん
木の骨格が見えるのがいいですよね。普通は最後は隠されちゃって見えなくなりますから。
そうですね。でも、ホントに衝撃やったなぁ、お父さん。
今、思い返すと、外観からインテリアまで第一印象からホントに良かった。当初、建てようと思っていたハウスメーカーにこんな感じをお願いしても、なかなか近づけなかった。そこはそこでがんばってくれたんですけどね……。
ここは主人の実家の土地なんで、お父さんお母さんの意向も踏まえて、当初はメーカーにお願いしたわけですが……まぁ、打ち合わせは面白くなかったなぁ。
鈴野さん・禿さん
はぁ。
すべてが「まあコレでいいです」みたいな感じ。こう変えたらどうなるんですか、って聞くと、いきなり予算が上がって「はぁ、じゃあいいですよ、コレで……」。
ま、そうやったな。
それで最後にもう一回、二人で「木の家」見に行こうと……、その時は「すみません、ほかの会社で建てます」って言うつもりで行ったんやけど、やっぱりドキューン!!となってなぁ。やっぱり「木の家」がいい! 「木の家」にしようって、その時の気持ちは今も鮮明です。
その気持ちに正直になれて良かったと思います。実は最初は建築家に依頼しようとしていたんですよ。でもいろいろと不安があったので、それで安心できる住宅メーカーに行って、いやいや、でも本当につくりたい家はコレじゃないと、結果的に「無印良品の家」に落ち着いた感じですかね。
鈴野さん
なるほどね。「木の家」はちょうどバランスが……。
そう、バランスも良かったですね。当時は総合住宅展示場にも見学に行って、いろんな罠にハマりそうになったりもしました。営業の方が熱心で、一度射程距離に入るともうヘビににらまれたカエル状態。動けない。
鈴野さん・禿さん
あははははは。
でも「無印良品の家」は、そんな強引さはぜんぜんなくて、お店で洋服選ぶような気持ちでゆったり観ることができましたから。
そういうイメージも良かったな。

真夜中のリノベーション

鈴野さん
家を新築して揃えた家具もあるんですか?
前のハウスメーカーで契約してた時に、ソファと食器棚はインテリアショップで買ってたんですけど、家を「木の家」に替えたらその食器棚が大きすぎて入らなくてね~。
鈴野さん
はははは。もうそこまで買ってたんですね。
「無印良品の家」の担当の方が「まあ、なんとかします」って。
それで、食器棚の幅木切って、天井少し上げてもらって、ギリギリ収まってみると誂えみたいにピッタリ(笑)。
鈴野さん・禿さん
……。
鈴野さん
え~、話を少し戻しますが、もともとこの土地にはご実家があったんですね。
ええ、そうです。主人の実家があって、結婚を機にお父さんとお母さんが引っ越されて、実家の建物をしばらく借りてたんですよ。その古い家をね、ある時思い立って、壁をドンドンと打ち砕いて、ふと気がついたら真夜中にやり始めてしまった。畳を上げて、のこぎりキコキコ。
鈴野さん
ええええええ。
禿さん
夜中にそれって通報されますよ~(笑)
昔の家だからやたら間取りが細かかったんで、間仕切り壁を抜いて抜いて、また抜いて。
のこぎりで切れないと思ったら「お父さん、これ鉄骨や~!」みたいな(笑)
鈴野さん・禿さん
ああああ、そんなところまで。でも、その家も見たかった。
びっくりされると思いますよ。ちょうど家の雑誌を読んでて、建て替えはお金がかかるけど、コレ自分たちでできるんちゃうって。夜の9時頃、家族団らんでテレビ観てた時間に、いきなりダーンって仕切り壁を壊して、脚立に乗って天井をベリベリと剥がして……。それからも、お父さんは、夜遅いので、帰ってから窓を閉め切って、家の中でギ~ンって切ったり、バーナーで焼いたりして、当時はもうエライことで。
まあ、そんなこともありました、ハイ。
鈴野さん・禿さん
……(笑)。
壁抜いてから「ここ抜いたんだけど大丈夫か?」って、メーカーに聞いてましたからね。あはははは。
後先考えないでやってしまい、ペンキ臭くて寝られへんかったこともあったもんなぁ。思いつきで行動するけどやったことは後悔しないタイプだから。
鈴野さん
前向きですね~(笑)で、その家でしばらくは暮らしてたんですよね。
でもね、やっぱり築年数がけっこう経ってましたからね。その当時の名残ですが、二人で貼ったフローリングの板を、前の家を解体した時に「無印良品の家」で保管してもらって、それをいろんなところで使ってもらいました。
鈴野さん
前の家から引き継いだものがあるのはいいですね。
そうなんです。前の家も思い入れがあったので。
そうやな。