vol.10 桜の家
「無印良品の家」で暮らす人を訪ねて愛知県西尾市へ。
フードディレクターの野村友里さんが、
笑顔とごちそうの「窓の家」に会いに行きました。

施工例 | 2012.7.10

ダイアログ1

だから、ここに建てました

「窓の家」
K邸|愛知県、2011年6月竣工
延べ床面積: 123.38m²(37.32坪)
家族構成: 夫婦・息子

野村友里さんが会いにいった家

鎮守の森に面した敷地は、以前は八百屋さんが建っていました。
土地を取得した時は、まだ家づくりは白紙だったKさん夫婦。
前面道路には桜並木があり、春の花見のシーズンには 友人を招きたいという気持ちから、家づくりはスタートします。
食への関心が深く、ソムリエの資格もお持ちの奥様は 手料理で知人をもてなしたいという想いもありました。
吹き抜けには、桜の景色を切り取る大きな窓を開けて、 家族と友人が集うダイニングとキッチンは東南側に配して、 日差しがたっぷり注ぎ込むように計画。
芝生の庭に出られるので、ピクニック気分も味わえます。
新居で誕生した長男も「桜」にちなんだ名前です。
知人やご近所さんが集う、笑顔が楽しい家になりました。

「こんにちは~」
「お待ちしてました!!」

野村さん
あ、あの家ですよね。すぐに分かりました。こんなにシンプルで特別なことは何もしていないのに、通りでいちばん目立っているなんて。インテリアを見せていただくのが楽しみです。

家の中なのに外とつながっているみたい

野村さん
うわ~、スゴいごちそうですね!
今日は食いしん坊が大勢いらっしゃると聞いていたので。
お客さまを招いて、料理とワインを振る舞うのが大好きなんですよ。もともと人が集まる家にしたいと思ってましたから。
野村さん
キッチンも自然光がたっぷり入って明るいですね。 天井から床までの大きなガラス窓もすてきです。
キッチンは窓が東南向きなので明るくてとても快適ですよ。このガラス戸を開けると庭にもすぐに出られるし。

野村さん
この大きなガラス戸、開くんですか?
ええ、開きますよ。ほら。外が気持ち良い季節には庭で食事したいし、庭にすぐに出られるようにしたかったんですよ。
野村さん
それはびっくり。わが家にも欲しいです、コレ。
家のすぐ前が桜並木なので、春には家の中でお花見ができるように、リビングの吹き抜けには、桜の木を見上げる高さに大きな窓を開けてもらったんです。
野村さん
あ、空が四角く切り取られている感じ。窓枠も桟もない、スッキリくり抜かれた四角い開口部は「窓」って感じがしないですよ。
桜のピンクもきれいですが、秋の紅葉もステキですよ。
野村さん
外の風景が絵画のよう。自然の景色に優るものはないから、家の中に余計なモノを置きたくなくなりますね。家に置くモノの選び方も変わってくると思う。それに、こんな窓があると一日眺めていたくなります。
飽きないです。リビングの椅子に座って雲を眺めていると、あっという間に時間が過ぎていることがありますから。
野村さん
分かります。あの窓を見ていると、家の中にいるのに外にいるような感じがします。なんだか不思議。
確かにガラスをたくさん使った開放的な家よりも、逆に外や自然を感じるかもしれないね。
野村さん
ええ、違和感なく内と外がつながっている感じがする。すっと外の風景が目に入ってきて、視覚的な垣根がないですよね。ガラスがあるのに空気までつながっているみたい。

2階にもどうぞ。リビングから見上げた桜を眺める窓は、2階からだとこんな風景になります。じゃ~ん!!
野村さん
おお、スゴいですね。お向かいの神社の鳥居が正面ですよ。窓が神様の通り道にもなっちゃいましたね。
私たちも家ができてからこの景色を見て、びっくりしちゃった。

再び明るいダイニングへ

野村さん
ダイニングチェアに座った時の目線の高さがいいですね。コレって気持ちにも良い影響があると思うな。ところで、お二人が「窓の家」を選んだ決めてって何だったのでしょうか?
家にはお仕着せの余計なモノはいらないって、以前から思っていたんですよ。家をつくりあげるのは自分たちだし。初めて「窓の家」を見た時に、そっけないくらいシンプルだけど、設計でも完成してからも、私たち家族が関わる余地がたくさんあると感じたんですね。桜の季節には友人を大勢招きたいし、みんなで桜の花を眺められるように、窓枠が目立たないフレームのような窓がほしいと思っていました。その点でも「窓の家」の窓は理想的ですね。
野村さん
窓を中心に自分の家のイメージが膨らんでいくのって最高ですよ。後から窓って追加できないですからね。実は私も窓枠が気になるタイプで、今のアトリエも目立たないように塗装したり細い鉄枠に替えたりしてます。窓枠は戸締まりとか密閉とか、機能性や目的が主張している感じがして、まず、そこに意識が行ってしまうんですよね。景色や外とのつながりを楽しむ以前に……。
「窓の家」を建ててから時間の使い方も変わりましたね。時間の価値が変わった感じかな。家でやりたいことや楽しいこといっぱいあるし、テレビも観なくなったので友人に譲ってしまいました。
でも二人とも映画が好きなので、白い壁に投影できるプロジェクターがあるといいかも。ますます友人が集まってくるかもしれないけど。
野村さん
あ、このごちそうに映画会まであると、きっと、たくさん来ちゃうんじゃないですか。
えーと……みなさん、そろそろお腹空いてきませんか?
それでは、そろそろワイン開けますね。
野村さん
わー、なんだか帰りたくなくなるような雰囲気。
夫・妻
お客さまはみなさん同じこと言いますよ~。