vol.5 自由な家
「無印良品の家」で暮らしている方を訪ねて茨城県日立市へ。 建築家の谷尻誠さんが 二人の趣味に彩られた空間を包みこむ、 「木の家」に会いに行きました。

施工例 | 2011.2.1

プロローグ

絵を描く前のキャンバスのような家。

暮らす人が家をつくっていく、そんな住宅が無印の家なのかもしれません。
それは余白を設計するともいえるのではないでしょうか。そんな余白があるからこそ、線を描いたり、色を塗ったり、紙を貼ったりと、住む人が自分色にしていくことが出来るんだと思うのです。奥様のコレクトした小物たちが空間を彩り、旦那さんの趣味が空間に個性を与えたり、子供たちのつくった作品が展示されていたりと、この家では、お施主さまたちが家を完成していくようにさえ感じました。これから先も沢山のものたちが、この家に参加していくことで、もっと個性のある、本当の意味で自分たちの家になっていくんだろうなと想像すると、また数年後に訪れてみたいと思いました。
真っ白いキャンバスだった家が素敵な色で描かれていく、そんな素敵な時間の一部に、おじゃまさせて頂くことができて、ぼくもなんだか幸せな気持ちになれたのでした。

谷尻 誠|たにじりまこと
建築家。suppose design office 代表
これまで手がけた住宅は70 軒を超え、商業空間、会場構成、
ランドスケープ、プロダクトと、仕事の範囲は多岐に渡る。
2008年より、広島・東京の二カ所を拠点とし、国内外合わせ
現在40を超えるプロジェクトが現在も進行中。