永く快適な住まいを保つための「家の修繕とお金」
みんなでつくる住まいの手引き | 2026.3.27
「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。
今回のテーマは「家の修繕とお金」。住まい手が安心して住み続けるために、一体どのような準備が必要なのでしょうか?今回は、家の専門家である無印良品のインフィルコーディネーターのアドバイスと共にお話しします。
1.無印良品の家の住まい手に「修繕とお金事情」を聞きました
2.知っていますか?家の主な設備の耐用年数と修繕目安
3.「無印良品の家は永く使える」といえる理由
4.戸建てに住む場合の修繕費用の考え方
5.「長期的な点検とセルフメンテナンス」で賢い住まい手になろう
1. 無印良品の家の住まい手に「修繕とお金事情」を聞きました
住まいの修繕計画については「計画を立てている」と答えた方は38%。半数以上の方は計画を立てていないという結果になりました。また、修繕費用の積み立てについても「積み立てている」と答えた方は30%にとどまりました。修繕計画は数十年単位で考えるものなので、後回しにしがちです。築年数の浅い方には、イメージが湧きづらいかもしれませんね。
(アンケート:2026年3月インスタグラムにて実施)
Q.お住まいの修繕計画を立てていますか?

Q.家の修繕費用を積み立てていますか?

2. 知っていますか?家の主な設備の耐用年数と修繕目安

家の見た目がいろいろあるように、家に使われる素材や設備も多種多様です。修繕計画を立てる一歩として、主な設備の一般的な耐用年数と修繕時期の目安をご紹介します。素材によって寿命が異なります。ご自宅の設備と照らし合わせ、チェックしてみてくださいね。
【家の主な設備の耐用年数】
| 箇所 | 設備・建材 | 耐用年数の目安 |
|---|---|---|
| 外壁 | モルタル壁 窯業系・金属系サイディング |
15~20年 |
| 屋根 | 日本瓦 | 40~60年 |
| 一般的な金属屋根 | 20~30年 | |
| 人工スレート | 20~25年 | |
| 内装 | 壁紙 | 約10年 |
| 建具関係・アルミサッシ | 15~30年 | |
| フローリング | 状況によって検討 | |
| 設備 | トイレ(全体) | 15~20年 |
| ユニットバス | 10~15年 | |
| 給湯器、エアコン、ガスコンロ、換気扇 | 10年 |
【修繕時期の目安】
| 時期 | 想定される主な修繕・交換内容 |
|---|---|
| 築10年~ | 屋根・外壁の塗替え、土台の防腐・防蟻処理、壁紙の張替え、給湯器・ガスコンロ・換気扇・エアコンの交換 |
| 築15年~ | 屋根・外壁の塗替え、ユニットバスの交換 |
| 築20年~ | 屋根の塗替えまたは葺き替え、外壁の塗替えまたは張替え、土台の防腐・防蟻処理、壁紙の張替え、給湯器・換気扇・エアコン・トイレの交換 |
| 築30年~ | 屋根・外壁の塗替え、土台の防腐・防蟻処理、壁紙の張替え、主要な住宅設備の交換(給湯器・換気扇・エアコン・ユニットバス・キッチン等) |
(※参考:住宅金融支援機構「入居後の住まいの保守管理」)
3. 「無印良品の家は永く使える」といえる理由

無印良品の家は「永く使える、変えられる」がコンセプト。実際に建てられた家が長い時間を経てどうなっているのか、気になりませんか?
そこで今回、 無印良品の家たちの「その後」のお話を聞いてみることにしました。お話を聞いたのは、無印良品の家 名古屋店 店長の高橋さん。家の専門家「インフィルコーディネーター」として、日々オーナー様をサポートしています。
木の家の場合
「木の家で採用している外壁と屋根はガルバリウム鋼板。色落ちしにくく、とても長持ちします。名古屋店が担当した木の家のオーナー様の中で、外壁の大きな修繕をされた方はまだいらっしゃいません。一番古いお宅で築17年ほどになりますが、問題なく過ごされています」
窓の家の場合
「窓の家の外壁は、塗り壁またはサイディング、屋根はサイディングを使用しています。塗り壁は独特の風合いが魅力ですが、ほかの素材と比べると汚れがつきやすいものです。そのため、塗り壁のオーナー様からは築10〜15年程度で洗浄や塗り直しをご依頼いただく場合があります。壁を塗り直す際に、屋根も一緒に修繕するケースがあります。ただ、最近の窓の家は新仕様として、進化した素材を採用しています。塗り壁でも汚れにくい仕様になっているんですよ」
陽の家の場合
「陽の家は外壁は杉板か塗り壁、屋根はガルバリウム鋼板です。杉板は経年変化を味わいとして楽しめる点が魅力なので、大規模な修繕で新品同様に戻すのではなく、1、2年ごとのセルフメンテナンスをおすすめしています。
内装・設備の修繕
「竣工後、最初の1〜2年は小規模な修繕が発生します。これは湿度の関係で壁紙の角が剥がれたり、すきまができる、といった場合ですが、徐々に落ち着きますので性能には問題ありません。
壁紙は一般的に10年で張替えといわれていますが、無印良品の家では、20年くらいで検討される方が多いですね。塗装仕上げの場合はスイッチ周りが汚れたり、お子さまの落書きやデニムの青みが付着してしまうことがありますが、DIYで直す方も多くいらっしゃいます。」
4. 戸建てに住む場合の修繕費用の考え方

分譲マンションの場合は、物件の取得費用と別に月々の修繕積立金が必要なので、自動的に積立されますが、一戸建ての場合は自分で計画を立てる必要があります。長期優良住宅の場合、30年分の維持保全計画を建築会社が作るのでそれをもとに将来の修繕費を積み立てておきましょう。とはいえ、何十年も先の将来のために貯金をするのは、なかなか難しいもの。インスタアンケートの結果でも「費用を積み立てていない」という方が多数を占めたのもうなずけます。
そこで、いざというときに慌てない、修繕費用を無理なく積み立てるコツをご紹介します。
長期優良住宅の修繕費用の目安って?
長期優良住宅として認定された高品質な住宅の場合、一般的に年間で6万円以上の積み立てが推奨されています※。仮に6万円ずつ積み立てるとすると、月額で5,000円ずつ。20年続ければ120万円、30年で180万円という計算です。
実際の費用感は、使用している素材の違いや物価高による価格相場の変化によって大きく変わるため、あくまで目安として覚えておきましょう。目安の金額にプラスして、ゆとりある積み立てをしておくと安心ですね。
※参考:長期優良住宅建築等計画等の認定申請の手引き(名古屋市住宅都市局)
修繕費用を無理なく貯める3つのポイント
①貯金用の口座に積み立てる
生活費の口座と一緒にしておくと、つい他の用途で使ってしまいがちです。貯金専用の口座を作り、自動振替を設定しておけば安心です。
②「固定費」として家計に組み込む
住宅ローンや固定資産税などと同じように、「家を維持するための必須費用」として最初から家計の予算に組み込んでおきましょう。
③ライフプランと照らし合わせて出費を想定する
20年後、30年後ともなれば、お子さまの進学や定年などの大きなライフイベントと修繕のタイミングが重なるかもしれません。予想されるライフプランを見える化して、将来の出費の波を想定しておくと安心です。
5. 「長期的な点検とセルフメンテナンス」で賢い住まい手になろう

できることなら大規模な修繕は少なく、家の寿命を延ばしたいもの。住まい手はどのようなことを意識しておけばよいのでしょうか?
異変を見逃さない。定期点検でプロの目に頼る
家を長持ちさせ、修繕費用を抑えるために必要なのは「異変に早く気付くこと」。少しおかしいな、調子が悪いなと思ったら、放置せずに住宅会社へ相談しましょう。
また、定期点検をしっかり受けることも大事。住宅のプロに見てもらえば、自分では気が付かなかった異変を早く見つけることができます。
「実際にサッシの調子が悪いまま使い続けた結果、窓枠の交換で費用がかさんでしまった…というケースもあります。ちょっとした異変を見つけたら早めに声をかけていただきたいですね。
定期点検の例では、お施主様ご自身で植栽をした際に基礎周りの土を盛りすぎて床下に水が入ってしまっていた、というケースもありました。何気なくやっていることが家を傷めてしまう場合もあるので、定期点検でプロのチェックを入れることも大切です。
ちなみに名古屋店の場合、9割以上のオーナー様が定期点検を受けられています。オーナー様の意識の高さも修繕依頼の少なさにつながっていると思います(高橋さん)」
セルフメンテナンスを学んで暮らしを楽しむ
手の届く範囲だけでも外壁の拭き掃除をする。無垢材の床は、キズが付いた場所は削ってやすりで磨いてみる。住まい手自身がお手入れできるようになることも、家の品質を維持して修繕費用を抑えるポイントです。
「永く住むにあたっては、オーナー様ご自身が家のお手入れできると、楽だと思います。外壁掃除はご家庭にある中性洗剤を使って、布で拭いて水洗いするだけでも違います。特に塩害のある地域にお住まいの方は、外壁のセルフメンテナンスをおすすめしています。お手入れも暮らしの一部として楽しんでいただけるとうれしいです。結果的に家を長持ちさせる『賢い住まい手さん』になれるはずです(高橋さん)」
「みんなでつくる住まいの手引き」では、住まいのお手入れ方法をご紹介しています。
家は古くなるほど傷みやすいから。無印良品の家の「長期保証制度」

無印良品の家は、高い耐震性や断熱性はもちろん、家族の成長やライフスタイルの変化にも対応できる可変性をもたせた「永く使える」家を、約20年間つくりつづけてきました。
そしてオーナー様にもっと安心してお住まいいただくために、最長60年の長期にわたる保証制度をスタートしました。
長期保証制度の概要

長期保証制度の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。



