無印良品のインテリアアドバイザーに聞く、新生活に役立つ「家具の選び方」

みんなでつくる住まいの手引き | 2026.2.27

「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。

今回のテーマは「家具の選び方」。店舗でお気に入りの家具を見つけたものの、いざ自宅へ置いたら「なんかイメージと違う……」そんなことはありませんか?家具は決して安いお買い物ではありませんし、せっかく買うなら、長く大切に使いたいですよね。
今回は、無印良品のインテリアアドバイザーのかよさんに、心地よく暮らすための家具選びのコツをお聞きしました。新しい住まいにお引越しされる方はもちろん、家具を新調したいなとお考えの方も、ぜひ参考になさってください。

【目次】
1.無印良品の家の住まい手に聞いた「家具選び事情」
2.家具選びの失敗あるある
3.家具を買う前にチェックしたい3つのポイント
4.まずは必要最低限の家具だけ。「暮らしを編集するように」買い足していく
5.永く心地よい暮らしにおすすめの無印良品の家具

1.無印良品の家の住まい手の「家具選び事情」

使っている家具のお悩みについては「部屋が狭く感じる」との回答が35%で最多となりました。全体の約8割の方は、お手持ちの家具になにかしら悩みを抱えているようです。新生活で家具を購入する際は、半数の方が「必要なものだけ購入し後から買い足す」との回答でした。「持っている物を最大限生かす」という方も25%おり、堅実な買い方を選ぶ傾向がありました。失敗エピソードについては、お子さまと暮らす方ならではのものなど、さまざまな回答が寄せられました。
(アンケート:2026年2月インスタグラムにて実施)

Q.お住まいの家具の悩みを教えてください。

Q.新生活のために家具を購入するなら?

Q.家具選びの失敗エピソードを教えてください

・子どもが小さいときは、あまり高価な家具は買うべきではないなと思いました。傷だらけになります…
・子どもの引き出しやすい家具を選んでしまった
・サイズが合わない
・3月末に引っ越し予定ですが、失敗しそうなのは「サイズ選び」と 「統一感」です
・処分が大変だった
・使わなくなってしまった
・ユニットシェルフにつっぱりパーツを入れているため、組み換えが容易ではありません

2.家具選びの失敗あるある

気に入って購入したはずなのに、部屋に置いたら「なんかイメージと違う」ということ、ありませんか?インテリアアドバイザーのかよさんは、日ごろから家具のお悩みで相談されることも多いそう。どんな失敗が多いのか「失敗あるある」を聞いてみました。

最も多い失敗は「サイズ感」

「サイズが大きすぎた、部屋が狭く見えるというお話はとてもよく聞きますね。店舗で見たときとご自宅で見た印象が異なるのは、空間の広さによる錯覚が原因です。店舗は天井が高く、開放的な空間にディスプレイされていることが多いので、コンパクトに見えることがあります」

部屋全体の統一感が出せない
「空間全体の見栄えや動線づくりに関するお悩みもよく聞きます。家具の色味や素材感がバラバラだと、お部屋全体がごちゃっとした印象になってしまいます」

デザインが飽きてしまった
「家具は比較的長く使うもの。インパクトのあるデザインや流行しているものを購入すると、後々飽きてしまうこともあります。『飽きのこない家具を選びたい』という理由で無印良品にお越しいただけるケースも多いですね」
思った以上にメンテナンスが大変
「例えば、無垢材の家具。キズやシミがつくと、やすりで削ってオイルを塗って…とメンテナンスが必要です。それを知らずに購入してしまい、苦労する方もいるようです。素材によってお手入れの方法も変わります。事前にそれぞれの特徴を知っておくと安心です」

新生活にワクワクして、しっかり考えずに買ってしまうということもありそうですが、家具は長く使うもの。いつまでも愛着を持って使える、自分に合う家具を選ぶには、事前の準備が大切なのだといいます。

3.家具を買う前に知っておきたい3つのポイント

長い時間を共にする家具だからこそ、自分の暮らしに合うものを選びたいですよね。家具選びに失敗しないためのポイントを聞いてみました。

①部屋を採寸する

家具を新調する場合はもちろん、使っている家具を新居へ持ち込む場合も、採寸は最重要ポイントです。家具を置くスペースを細かく採寸しておくと安心ですが、面倒であれば、少なくとも部屋の外寸(縦横)のサイズは測りましょう。天井の高さも把握しておくと、家具が大きすぎたという失敗も少なくなります。賃貸の場合は、不動産会社に天井の高さを聞いておきましょう。

②自分の嗜好に合う素材選び

例えば、無垢材の家具はメンテナンスが大事です。お手入れの時間も楽しめる方にはおすすめですが、なるべく手間を掛けたくない方であれば、拭くだけで汚れが落ちるスチール製などの素材から選ぶのもよいでしょう。水を使う場所の家具はステンレス製を選ぶ方もいます。

③「使い続ける家具」と「消耗品としての家具」の違い
家具は同じ種類のものでも、価格はピンからキリまであります。どうせ高価なものを買うなら長く使いたいものですが、家具によっては買い替えを見据えて購入した方がよいものもあります。

長く使い続けられる家具の例:収納
収納は、ライフスタイルの変化によって移動や用途を変える場合が多い家具です。シンプルなデザインの収納のように、使い回しが利いて長く寄り添えるものがおすすめです。

「お子さまが生まれたらおもちゃの収納が必要になったり、新しい趣味ができたら、ディスプレイ用の棚がほしくなったりするかもしれませんよね。毎回買い足したり、処分するのは大変です」

消耗品として使う家具の例:マットレス
マットレスは、比較的腰の部分が劣化しやすいものです。無理して使い続けると、体が休まらなくなってしまうこともあります。マットレスや枕のように、体に密着させて使うような家具は、経年劣化の際に買い替えやすいものを選びましょう。

「無印良品では、3分割できるマットレスや脚付きマットレスなど、パーツごとに交換できるアイテムを取り揃えています」

4.まずは必要最低限の家具だけ。「暮らしを編集するように」買い足していく

新生活となると、つい気合が入って「あれもこれも」と一度に揃えたくなってしまいますよね。ですが、最初は必要最低限の家具だけを置いて「余白」を残すことが大切だといいます。

「家具が少なければ掃除もしやすく、何より余白があることで、暮らしの変化に対応しやすくなります 。暮らしながら自分が本当に必要と思う家具を足していく。『暮らしを編集する 』ような感覚です。少しずつお部屋を作っていくことが失敗しないコツであり、楽しみにもなります」

「暮らしを編集する」家具選びとは?

①「寝る・食べる」ができる家具から揃える

ベッドや寝具といった「寝るための家具」と、テーブル・イスと冷蔵庫などの「食事をするための家具(家電)」から揃えましょう。暮らしに最低限必要な物を配置しておくと、空間のバランスを考えて家具を買い足せるようになります。

②小・中型の家具は脚付きが便利

「ベッドのようなめったに動かさない家具は別ですが、リビングの間仕切りに使うような小型・中型の棚などは、お掃除ロボットが入れる程度に床と家具の間にすきまができる「脚付き」が便利です。日々のお掃除が楽になります。

③動かしやすく・用途を限定しないものを選ぶ
「『これはこの場所で使う』と決めたものも、長い暮らしの中では移動させたり、使う目的を変えたくなる場合も発生します。特に、ルームシェアや同棲、家族が増えるといった変化によって、生活習慣が変わることも。例えば、棚は扉なしのものを買っておけば、見せる収納にも隠す収納にも作り替えることができます。できるだけ柔軟に使えるものを選んでおくと長く使えます。」

5.永く心地よい暮らしにおすすめの無印良品の家具

かよさんおすすめの家具をご紹介します。

スタッキングシェルフセット・3段×2列・オーク材
「とりあえずこのサイズを買っておけば安心です(笑)。
特に、お子さまの初めての収納としておすすめ。ランドセルはもちろん、A4サイズが入るので、教科書や絵の具等、お道具箱などがたくさん入ります。図工の作品を飾って楽しむこともできますし、お気に入りの棚が作れます!」

【設置例】

スタッキングチェスト(引き出し)などを組み合わせれば、隠す収納をつくることができます。

寝返りしやすいマットレス 高密度ポケットコイル
「『永くつかうこと』をまじめに考えた商品です。
コイルユニットが3分割になっていて、クッション材も独立しています。カバー、クッション、コイルユニットそれぞれをパーツだけ交換できます。
気に入ったマットレスを良い状態で使い続けられるのはうれしいですよね」
脚付マットレスポケットコイル(組み立て仕様)シングル
「ソファもベッドも欲しい!でも2つ置いたら通り道がない…そんなお悩みありませんか?
この脚付きマットレスはベッドとしてだけでなく、ソファとしても使えます。限られたスペースでは機能を『兼ねる』ことで暮らしが豊かになります」

【設置例】

脚付スツールを足すと、L字型にもなります。
ベッド・マットレスの選び方もご参考に。

スチールユニットシェルフ・スチール棚セット・小・ライトグレー
「サイズが部屋に取り入れやすく、場所を選びません。
使い道はいろいろ。コーヒーメーカーや炊飯器等の家電を置くキッチン収納にもなりますし、洗面所でタオルを置いたり、リビングで本棚として使うこともできます。
とても使い回しやすい収納棚です」
再生ポリプロピレン入り
頑丈収納ボックス 小 浅型

「防災アイテムの収納におすすめのアイテムです。私も自分の身は自分で守らねば!と、普段から備蓄を心がけています。こちらは、自宅避難時用にとても便利な収納です。」


「小 浅型」は、ユニットシェルフの隙間に入るのもうれしいポイント。目立たず、すぐに取り出せる場所に常備できます。

お話を聞いた人:

無印良品 インテリアアドバイザー かよさん

無印良品歴14年、インテリアアドバイザー歴12年。

無印良品店舗勤務のキャリアを経て、現在はインテリアアドバイザーの育成を行っている。お客さまに対しては暮らしを楽しむことを軸にした提案をモットーに、自身でも日々暮らしの中で新しい楽しさに気づきながら工夫することを実践中。何より柴犬が好き。