無印良品のインテリアアドバイザーに聞く、「大掃除を卒業する『小掃除』のすすめ」

みんなでつくる住まいの手引き | 2026.1.30

「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。

今回のテーマは、「大掃除を卒業する『小掃除』のすすめ」。みなさん、年末は大掃除をがんばったという方も多いのではないでしょうか?1年間溜め込んだ汚れをきれいにするのは重労働ですよね。

「大掃除はしないんです」と話すのは、無印良品のインテリアアドバイザーのまみさん。大掃除をしなくてもお部屋がきれいに保てる秘密は、日頃のちょっとした習慣=「小掃除」にあるそうです。あなたも「小掃除」のコツを知って、今年の年末はのんびり過ごしませんか?

【目次】
1.無印良品の家の住まい手に聞いた「大掃除事情」
2.小掃除は「がんばらない環境づくり」
3.小掃除の2つの基本
4.心が軽く楽しくなる「小掃除のひと工夫」
5.まずは洗面所がおすすめ。小掃除で掃除のイメージを変えよう
6.小掃除におすすめの無印良品アイテム

1.無印良品の家の住まい手の「大掃除事情」

多くのご家庭が大掃除には苦戦している様子が伝わってきました。大掃除にかける時間については、およそ6割の方が「2日以上」と回答。特にお掃除が大変な場所については「お風呂」や「窓」が多く挙がりました。「もし年末に大掃除をしなくて済むのなら?」という質問には「旅行」「お正月の準備」「愛犬とのんびり」など、それぞれ理想の年末休みを回答していただきました(アンケート:2026年1月インスタグラムにて実施)

Q.大掃除にどのくらい時間がかかりましたか?

Q.特にお掃除が大変な場所はどこでしたか?

・お風呂(回答多数)
・窓(回答多数)
・キッチン
・浴室・玄関外(まだ途中)
・換気扇
・クローゼット、土間収納

Q.もし年末の大掃除をしなくて済むのなら、何をして過ごしたいですか?

・旅行(回答多数)
・ゆっくりこたつに入りたい
・のんびり愛犬とうだうだ
・日向ぼっこ
・風呂
・読書、映画、運動
・お正月料理の準備
・家庭菜園、しめ縄づくり、たこあげ、出汁からとるお雑煮
・模様替え

2.小掃除は「がんばらない環境づくり」

「実家にいる頃は大掃除をしていた」というまみさん。ひとり暮らしをするようになり、自分の心地よい生活を送っているうちに、大掃除のいらないスタイルにたどりついたそうです。

「お掃除の話をすると、几帳面な人だからできるのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはないので安心してくださいね。私はむしろ大雑把な性格。時間をかけて大掃除はしたくない。だからこそ、簡単に済ませられる小掃除の工夫をするようになったのだと思います。
年末は、家にいるより仕事をしている方が多いので、大掃除をしなくてもいいように、自然と小掃除スキルが磨かれたのかもしれませんね」

掃除をこまめにやった方がいいとわかっていても、面倒な気持ちが勝ってしまう。そのような人も多いのではないでしょうか。大雑把な人でも、どなたでもできる小掃除のポイントは「がんばらない環境づくり」だといいます。

「たとえば、掃除用具を取りに行く。この動作だけでも少し面倒ですよね。それなら、掃除しようと思いついた時、すぐそばに掃除用具があったら楽になるんじゃないか?そういった発想の積み重ねが小掃除の習慣づけにつながります」

やる気を出さなくても掃除ができる仕組みができれば、自分だけでなくご家族も習慣にしてもらえるかもしれません。

「一緒に暮らすご家族が多いほど、多少の大掃除は必要になると思います。少しでも大掃除が楽になるように、小掃除を取り入れてもらえたらうれしいです」

3.小掃除の2つの基本

まみさんが実践している小掃除のコツは、がんばらなくてもサクッと掃除ができてしまう仕組みづくりです。そこで小掃除の仕組みづくりの基本を聞きました。

①掃除を日常行動とセットにする
たとえば、洗面所を使い終わったタイミング、部屋を歩くついでなど。あたりまえのように行っている日常行動に、お掃除の工程を組み込むことで、抵抗感なくこまめなお掃除が続けられます。

②掃除道具は「使う場所」に置く
日常行動とセットにするために重要なのが掃除道具の置き場所。
「掃除道具を一つの場所にまとめて収納している方もいらっしゃるかもしれませんが、取りに行くためにひと手間かかりますよね。私は、それぞれの掃除道具をよく使う場所に分けて置いています。掃除道具を取りに行く、片付けるという手順が省けるので、思い立った時に自然と掃除をするようになります」

便利な掃除道具の置き場所

洗面所は鏡の近く、キッチンならコンロ周りにクロスを置く

「洗顔や歯みがきなどの最後に、鏡に飛んだ水しぶきを拭き取っています。目の前にクロスがあると、苦もなく自然と拭くようになりました。食後の片づけのついでに五徳やレンジフードを軽く拭き取るのも、汚れが溜まりにくく、大掃除の手間を減らせます」

ゴミ箱はゴミが出やすい場所へ。数は人それぞれ

「理想的なのは、ゴミが出たときにその場で捨てられること。私は使い捨てのコンタクトレンズを使っているので、洗面所のゴミ箱は燃えるゴミとプラスチックゴミ(コンタクト用)を分別できるようにしています。広いお部屋は2個あってもよいかもしれませんし、観葉植物が好きなご家庭なら、プランターのそばに落葉用のごみ箱を置くと便利です。」

動作のじゃまにならない工夫も大事

「掃除機をかける時にゴミ箱をよけたり、キッチンの拭き掃除で調味料をよけたり。これも意外と手間に感じませんか?フックやマグネットなどを使って浮かせられるようにしておくと便利です」

掃除機はかけるルートを決めておき、スタート地点に置いておく
「一筆書きで掃除機をかけられるルートを決めていて、スタート地点である廊下に掃除機を置いています」

4.心が軽く楽しくなる「小掃除のひと工夫」

お掃除を楽にするだけでも小掃除の意味は十分にありそうですが、インテリアアドバイザーのまみさんは、経験を生かした+αの工夫で、楽しく小掃除習慣を続けているそうです。

掃除用具を置いても生活感を出さない工夫

使いやすい掃除道具を置くと、丸見えになって気になる。そんなときには、これらのポイントを意識してみましょう。

クロス類はきれいに畳む

「四角いものは整って見える効果があります。きちんと畳んでおけば、意外と気になりません」

使い捨てを選ぶのも手
「クロスを洗い忘れて汚れてしまう、どうしても目に入るのが気になるという方は、ウェットティッシュなど使い捨てのアイテムも上手に活用しましょう」

空間になじむ色を選ぶ

「少し大きな掃除道具はどうしても目立ちますよね。気になる方は、白やグレーといった壁の色になじみやすい色を選んでみてください」

断捨離を組み合わせたエコな小掃除

年末の大掃除では、大量のゴミを処分する場合も多いでしょう。大掃除をしないまみさんは、日頃の小掃除で、不要な物を掃除道具として再利用しているそうです。

不要な衣類やタオルは拭き掃除に使ってから捨てる

「衣類やタオルをボロボロになるまで使うというのはめずらしいはず。そろそろ替え時かなと思ったら、お掃除に使うのがおすすめです。『役立てられたから捨てよう』と、捨てることへの罪悪感も和らぎます

引退したハンドタオルは目につく場所に置いて気分UP
「お客さまからの相談も多いハンドタオルの処分。ついつい衝動買いしてしまうこともありますよね。好きなデザインの物なら、見える場所に置くと心地よいものです。洗面所の鏡の前やテーブルの片隅などに置いて、掃除道具として使ってみてください。ちょっとしたインテリアにもなります」

5.まずは洗面所がおすすめ。小掃除で掃除のイメージを変えよう

今年の年末は大掃除から卒業するために、ぜひ今から小掃除をはじめてみましょう。最後にこれから小掃除をはじめる方へ、まみさんからメッセージをいただきました。

Q.小掃除の習慣をつけるために、まずは何からはじめるといいですか?
「小掃除をして、すぐに効果を感じやすいのが『洗面所』です。鏡が汚れなくなったり、タオルの断捨離が進んだりと変化が出てくると思います。不思議なもので、最初は鏡だけを拭いていても、そのうち『あ、ついでに床も拭こう』『ゴミ箱がほしいな』と小掃除のレベルが上がってくるはずです。洗面所はコンパクトな空間なので、ほんの1分の小掃除でも効果があります」

Q.毎日きちんとやらないと意味がないでしょうか?
「そんなことはありません。気分が乗らない日は丸1日さぼったっていいんです。少し続けてルーティン化すると、とてもラクになります。大家族のご家庭も、まずは一人がはじめてみるだけでも変化があります。
完璧を求めず、自分にやさしく、細く長く続けていただきたいです。はじめてみると『こんなことでよかったのか』と掃除のイメージが変わるかもしれません。小掃除をきっかけに、物の整理も上手になれます。まずは1週間でよいので、ぜひ取り組んでみてください。今年の年末は、いつもよりのんびり過ごされることを願っています」

6.小掃除におすすめの無印良品アイテム

まみさんが実際に使っているおすすめアイテムをご紹介します。

ポリプロピレンごみ箱・角型・袋止め付/小(約3L)
「大きすぎず小さすぎずでちょうど良いサイズです。内側に袋もつけられこまめに袋を取り替えるサイズ感は、衛生面でも◎。洗面台からすぐ手の届くところに置いています」
マイクロファイバークロス
「洗面ボウルの脇に常備。
ささっと拭けば水分をしっかり拭き取れます。乾きやすいので気兼ねなく洗濯できるところも◎です」
マイクロファイバーミニハンディモップ
「照明のシェードやシェルフの棚板は意外にほこりのたまりやすい場所。気が付いた時にいつでもさっと使えるのでリビングで活躍中です。モップ部分は洗濯可能。替えモップもあるので永く使えます」

お話を聞いた人:

無印良品 インテリアアドバイザー まみさん

無印良品インテリアアドバイザー歴13年。インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師。

建築設計、リフォームアドバイザーを経て無印良品へ。日々お客様とお話しながら暮らしの提案を行っている。自宅はグリーン優先の部屋だが、いつかハリネズミを飼って癒されたい。