
知っておきたい住まいの防犯対策
みんなでつくる住まいの手引き | 2025.3.31
「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や、住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。無印良品の家のスタッフによるノウハウと、実際のご入居者さまのアイデアもご紹介します。
あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。
今回のテーマは「住まいの防犯対策」。空き巣や強盗など、住まいに侵入して行う侵入犯罪が近年増加しています。永く安心して暮らすためには、やみくもに不安がるよりも、ポイントを押さえて「正しく恐れる」ことが大切です。家づくりと日常の習慣について、防犯を意識した取り組みをご紹介します。
1.無印良品の家の住まい手に住まいの防犯対策を聞いてみました
2.泥棒にねらわれやすい家とは?
3.やっておきたい住まいの7つの防犯対策
4.安全に暮らすための「防犯習慣」
1.無印良品の家の住まい手に住まいの防犯対策を聞いてみました
無印良品の家の住まい手のみなさんに、住まいの防犯対策に関するアンケートを実施しました。「住まいの防犯対策を意識していますか?」という質問には、およそ半数の52%の方が「意識している」と回答。実際に取り組んでいる防犯対策として、防犯カメラの設置や鍵の対策を挙げた方が多数いらっしゃいました。
(アンケート:2025年3月インスタグラムにて実施)
Q.住まいの防犯対策を意識していますか?
Q.住まいの防犯対策で行っていることを教えてください(一部抜粋)
・後付けのスマートキーを設置。開閉時にスマホに通知が来るように設定している
・ホームセキュリティ
・外に砂利を撒く
・マンションですが、防犯上角部屋にしました
2.泥棒にねらわれやすい家とは?
ニュースなどを見てご存じの方も多いと思いますが、近年、空き巣や強盗、住居侵入などの建物に侵入して行われる「侵入犯罪」が増加しています。2023年の件数は70万3,351件、この中で住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は1万7,469件にも及びます(刑法犯認知件数|警察庁 住まいる防犯110番より)。残念ながら、住まいにおける防犯対策の必要性が増している、というのが現状です。
効果的な防犯対策をするには、まずは敵を知ることが大切。泥棒にねらわれやすい家のポイントを知っておきましょう。
泥棒は下見をする
泥棒は突然やってきて犯行に及ぶのではなく、事前に下見をする傾向があります。家族構成や留守にしている時間帯、長期的な外出をしているかなどを調べて、ねらいやすい家を見定めています。泥棒に目を付けられないように、常にねらわれにくい状態を保つことがとっても大切なんです。
泥棒にねらわれやすい家の条件
早く侵入できる
泥棒は、侵入に「5分」かかると、7割近くが侵入を諦めるといわれています。ちょっとした外出でも施錠することはもちろん、侵入に時間のかかる家にすることが効果的な防犯対策になります。
外から見えにくい
植栽が伸びている、不用品などを外に放置しているなど、道路から家が見えにくい家は要注意。人から見つかるリスクが減り、泥棒には好都合です。
逃げやすい
音を立てずに逃げやすい、人通りが少ない、近所づきあいが少ないなどの条件が揃う家は、逃げやすい家と判断されます。また近隣で工事が行われているときも注意。見知らぬ顔の人がいても不自然ではないため、周囲の人も見逃しやすいのです。
3.やっておきたい住まいの7つの防犯対策
ポイントをおさえた防犯対策で、安心して暮らせる住まいにバージョンアップしましょう。特に重要な7つのポイントをご紹介します。お住まいに合った方法を取り入れてみてくださいね。
①光や音を使って侵入しにくい環境をつくる
夜間でも周囲が明るい家は、犯行が見つかるリスクが高まり、泥棒も敬遠します。人感センサー付きのライトなどを活用して、家の周囲に人が来たら明るくなるように対策しましょう。勝手口も同様です。近隣のご迷惑にならない程度の明るさで照らすように配慮しましょう。庭に砂利を撒くと、侵入時に音がするので効果的です。
②窓廻りの工夫
警察庁のデータによると、戸建てにおける泥棒の侵入手口のうちガラスを割って侵入しているケースは35%以上です(警察庁 住まいる防犯110番より)。これから家を建てる方は、死角となる場所にはなるべく窓をつけないように意識しましょう。
泥棒は侵入に時間がかかることを嫌います。窓の素材は、トリプルガラスのような容易に割れないガラスがおすすめです。シングルガラスを使っていて心配な場合は、シャッターを取り付けるのも一つの方法です。その他、補助錠や防犯フィルムといったアイテムであれば、簡単に取り付けることができます。
③鍵の工夫
玄関をはじめとする出入り口は、鍵の対策も大切です。警察庁ではワンドアツーロック(2つ以上の鍵をつける)を推奨しています。
【防犯対策に有効な鍵の種類(一例)】
・合鍵作成が困難なタイプの鍵
・スマートフォンと連動させるスマートキー
・暗号で開けるタイプのキーレス錠
④防犯カメラの活用
侵入の記録を残すだけでなく、防犯カメラに泥棒が気づくことで犯行抑止にもなります。防犯カメラはさまざまな種類が販売されていますが、人が近づくと同時に照明が付き、録画を始めるタイプがおすすめです。
⑤二階への足場となるものを置かない
建物の近くに置かれたものを足場にして、二階から侵入されることも考えられます。物置は配置に気を付けると同時に、大型の不用品などを庭に置くのは控えましょう。
⑥外構を高くし過ぎない
外構が高すぎる家は、人目に付かず隠れやすい環境になるため注意が必要です。大人がすっぽり隠れるよりも、少し低い程度が目安です。
⑦インターフォンを建物からはなす
玄関近くに誰でも入れる状態にすることを避けるために、インターフォンは玄関から離した場所に取り付けるとよいでしょう。
4.安全に暮らすための「防犯習慣」
日頃のなにげない習慣が、泥棒にとっては好条件であることもあります。意外な話ですが、泥棒の侵入手口のトップは無施錠の場所からの侵入です(警察庁 住まいる防犯110番より)。窓の閉め忘れや施錠せずに近くへ外出するなど、ちょっとした隙をつかれているケースが多いのです。「これくらい大丈夫だろう」と思わず、ご家族みなさんで防犯習慣を意識しましょう。
意識していますか?防犯習慣チェック

下見をしている泥棒であれば、習慣的に無施錠であることに気づくかもしれません。油断は禁物です。

小窓も注意!家族でチェックするようにすれば「うっかり忘れ」も減りますね。

旅行や帰省など長期外出の際は、郵便局に不在届を出すと預かってもらえます。

自宅を離れていることがバレる可能性があります。「SNSは知り合いしか見ていないだろう」と考えず、時間を空けて投稿すると安心です。

外出に気づかれないための習慣です。省エネのために、タイマー付きの照明を使うのもよいでしょう。

ご近所の方と顔見知りになっていると、不審者が来た時に気づきやすくなります。また泥棒が犯行をあきらめた理由として多いのが「声を掛けられた」というもの。ご近所づきあいを大切にすることは、有効な防犯対策にもなります。
住まいの防犯を意識した無印良品の家
無印良品の家では、トリプルガラスや玄関ドアの二重施錠、録画機能付きインターフォンなど、防犯に強い設備を標準採用しています(オプションで人検知機能付きカメラあり)。モデルハウスでは無印良品の家で採用している設備をじっくりと見学できます。家づくりの参考になさってみてはいかがでしょうか。
ご興味のある方は、ぜひお近くのモデルハウスまでお問い合わせください。