キッチンを気持ちよく使うためのお手入れ①カウンタートップ・シンク
みんなでつくる住まいの手引き | 2024.8.30
「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。無印良品の家のスタッフによるノウハウと、実際のご入居者さまのアイデアもご紹介します。
あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。
今回のテーマは「キッチンのお手入れ方法①カウンタートップ・シンク廻り」。お料理を楽しむには、清潔で気持ちよく使えるキッチンを維持しておきたいですよね。カウンタートップとシンク廻りの正しいお手入れ方法やお掃除の時間を短縮するコツなどをご紹介します。
1.カウンター・シンクのお手入れ事情を聞いてみました
2.カウンターのお手入れ
3.シンク廻りのお手入れ
4.お手入れに便利な無印良品アイテム
5.こまめなお手入れでお掃除を簡単に
1.カウンター・シンクのお手入れ事情を聞いてみました
無印良品の家の住まい手のみなさんはカウンターやシンクをどのようにお手入れしているのでしょうか?お掃除の頻度については全体の80%以上が「毎日」または「週一回」と回答。お掃除アイテムは拭くだけというシンプルな方もちらほら。こまめなお掃除で汚れが溜まらないように心掛けている方が多いようです。
(アンケート:2024年8月インスタグラムにて実施)
Q.お掃除はどれくらいの頻度で行っていますか?
Q.使用しているお掃除アイテムを教えてください。
・無印良品の『水回り汚れ用掃除シート』
・カウンターは布巾、シンクは洗濯前にタオルで拭き上げ
・重曹のみです!
・シンクは排水口ネットを付け替える時に、新しくつけるネットをスポンジ代わりにして掃除しています
・シンクだけはステンレスなので時々研磨剤使用しますが、使うたびにシンクは拭き上げます
・天板やIH、シンクはマイクロファイバークロスです。洗剤は環境のためになるべく使わない
・みなさん掃除用具や洗剤を使いすぎです…使うたびに拭くだけできれいですよ。
・毎日クロスで拭くだけで7年間ずっとピカピカです。シンクはたまに50℃のお湯を貯めて流すだけ
Q.お手入れで困っていることや面倒なことを教えてください。
・箱型キッチンのシンクの溝に水垢がたまりやすいです。
・排水溝掃除
・シンクの水垢やお風呂の床の汚れを掃除すること
・IHの隙間や天板と流しの繋ぎ目の隙間の掃除がやりにくい
・シンク掃除してもピカピカにならない・・・
・包丁があたり、深めに傷ついた場所が目立たなくなるといいな!
2.カウンターのお手入れ
カウンターは調理の途中でお鍋や調味料を一時置きしたり、お料理の盛り付けをすることもある汚れやすい場所です。汚れが落ちやすい状態のうちに、こまめなお手入れでキレイを保つように心掛けましょう。
【1】日頃のお手入れ
基本は汚れたらすぐに拭くこと。調味料が撥ねたり、食材のくずが落ちることもありますので、お料理の後はふきんで水拭きし、最後に乾拭きで仕上げます。
落ちにくい油やタンパク質汚れには「アルカリ電解水」
水拭きでは落ちにくい油やタンパク質の汚れは、アルカリ電解水を使うと簡単に落とせます。油やタンパク質はアルカリによって乳化し、分解されます。アルカリ電解水をふきつけたキッチンペーパーで汚れた部分をふき取ればOKです。
【2】週1回程度のお手入れ
カウンターの素材に応じてお手入れ方法が異なります。
ステンレスの場合
濡らしたスポンジに台所用洗剤をつけて全体を擦ります。スポンジで擦った後は、ぬるま湯につけて絞ったふきんで洗剤分を拭き取り、乾拭きで仕上げます。
人造大理石
やわらかい布かスポンジに台所用中性洗剤をつけて拭きます。最後に水拭きでふき取りましょう。
【3】お手入れの注意点
・やわらかいスポンジを使う
ステンレスはキズに弱いため、金属たわし、粒子の粗いクレンザーなどを使うとキズがつき光沢が損なわれる恐れがあります。やわらかいスポンジで磨くようにしましょう。
・塩素系洗剤、漂白剤、酸類は厳禁
サビや変色を引き起こす可能性があります。
・人造大理石はアセトン、シンナーなどの溶剤も厳禁
変色・変質する恐れがあります。
・ステンレスもサビる
くぎやピンなどの小さな鉄製品やスチール製の細かい糸くずのようなたわし(焦げた鍋などを磨くもの)を置いておくと、ステンレスに錆びを移す原因となります。置き場所には注意しましょう。
3.シンク廻りのお手入れ方法
シンク廻りは水を多く使うため、水あかやカビが気になる場所です。水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム、ケイ素などのミネラル分は蒸発せずに残り、堆積することでうろこ状の白い水あかになります。水仕事をするたびにカラ拭きをする習慣をつけておくと、お掃除の手間も省けます。
シンク・水栓金具のお手入れ
【1】日頃のお手入れ
食器を洗うついでで構わないので、台所用中性洗剤をつけたスポンジでシンクや水栓金具を磨きましょう。洗剤を洗い流した後は、最後にカラ拭きで水滴をしっかり取りましょう。水栓金具の付け根のような洗いづらい場所は、乾いたタオルを巻きつけて磨きます。
目立つ水あかには「クエン酸」
目立つ水あかにはクエン酸が有効です。水あかの多くはアルカリ性のため、酸性のクエン酸は効果を発揮するのです。クエン酸を溶かした水をスプレーし、カラ拭きします。頑固な水あか汚れの場合は、クエン酸水を吹きかけたキッチンペーパーを水あかに貼り付けてしばらく置くと、汚れが落ちやすくなります。
石鹸カスには「重曹」
見た目は水あかと似ているのに、ふき取ってもなかなか取れない汚れはありませんか?これは台所用洗剤に含まれているミネラルが石鹸カスとして残ってしまったものです。石鹸カスは水あかと違って酸性の汚れのため、クエン酸では落とすことができません。アルカリ性の重曹を粉のままふりかけ、しばらく置いた後、スポンジなどでこすると良く落ちます。
【2】週1回のお手入れ
ステンレスの場合
濡らしたスポンジに台所用洗剤をつけて全体を擦ります。スポンジで擦った後は、ぬるま湯につけて絞ったふきんで洗剤分を拭き取り、乾拭きで仕上げます。
人造大理石
やわらかい布かスポンジに台所用中性洗剤をつけて拭きます。最後に水拭きでふき取りましょう。
【3】お手入れの注意点
・やわらかいスポンジを使う
ステンレスはキズに弱いため、金属たわし、粒子の粗いクレンザーなどを使うとキズがつき光沢が損なわれる恐れがあります。やわらかいスポンジで磨くようにしましょう。
・人造大理石はアセトン、シンナーなどの溶剤も厳禁
変色・変質する恐れがあります。
・ステンレスも錆びる
くぎやピンなどの小さな鉄製品やスチール製の細かい糸くずのようなたわし(焦げた鍋などを磨くもの)を置いておくと、ステンレスに錆びを移す原因となります。置き場所には注意しましょう。
排水口のお手入れ
排水口は極力油を流さないことが大切です。食器についたソースなどの油はふき取ってから洗うなど、ちょっとした工夫でお掃除がラクになります。
【1】日頃のお手入れ
1日の終わりにはゴミかごや排水口まわりのゴミは取り除き、排水口に残さないようにしましょう。ゴミを取り除いたら、台所用中性洗剤で洗い、洗剤をしっかり水で洗い流します。油を使うお料理をした日は特に念入りに。
ぬめりが気になるときは・・・
スポンジや歯ブラシにクリームクレンザーを付けて、ぬめりを落としてください。その後、水でよく洗い流してください。
【2】週1回のお手入れ
汚れが気になる部分を台所用中性洗剤を付けた歯ブラシなどでこすり落とします。最後に水でしっかり洗い流しましょう。台所用漂白剤を使ってもよいでしょう。
【3】流れが悪くなったときは
流れが悪くなってしまった場合は、排水管の汚れを落とす必要があります。
▼まずゴミ受けとトラップをはずし、排水口に栓をします(栓はビニール袋の中に紙類を入れて縛ったものなどで大丈夫です)。
▼シンクにお湯を溜めます(熱湯は排水管を痛める原因となるので、温水程度の温度にとどめましょう)。溜めたお湯に重曹とクエン酸を溶かすと、汚れが取れやすくなります。
▼お湯が十分に溜まったら栓をはずし、一気にお湯を抜きます。
※重度のつまりの場合は、専門業者へご相談ください。
【4】お手入れの注意点
・市販のヌメリ取り剤は使わない
塩素ガスを発生させ、シンクや周辺のステンレスが錆びる恐れがあり
ますので使用しないでください。
・流しに油を捨てない
使い古しの油や肉の脂身などを流しに捨てないでください。排水管に異物を付着させ、つまりの原因になるほか、高温の油は排水管を損傷させる恐れもあります。
4.お手入れに便利な無印良品アイテム
カウンタートップやシンク廻りのお手入れに便利な無印良品のアイテムをご紹介します。
研磨剤不使用のザラザラとしたシートが、焦げつきなどの頑固な汚れも落とし、洗剤を使用しなくても水回りの掃除ができる商品です。
細かい部分の掃除にも使えるため、シンクや浴室の蛇口周りの水あか落としにも便利です。
狭い溝など隙間掃除用のブラシ。水栓金具のスキマなどのお掃除に便利です。シリーズにスポンジやヘラなどもあります。
ウェットティシューのようにさっと使える、二度拭き不要の洗浄剤です。キッチンの油汚れ、フローリングの皮脂汚れを落とします。
排水後、自然に還る成分でできた洗剤です。シンクや蛇口周りの水あか取り、鏡のウロコ取り、トイレの尿石汚れに使えます。
キッチン回りのほかフローリングや窓ガラスなど、家中が掃除できる無香料の泡クリーナーです。排水後に生分解しやすいよう、使用する界面活性剤を植物由来にしました。
5.こまめなお手入れでお掃除を簡単に
キッチンは油や水をたくさん使う場所のため、すぐに汚れてしまいます。お手入れのポイントは、こまめにお掃除をする習慣。汚れが溜まらず、快適にキッチンを使い続けられます。油汚れや水あかなど、汚れの特徴に合わせたお掃除方法で清潔な環境を保ちましょう。
住まい手のこだわりのキッチンをあつめました
毎日利用する場所だからこそ、キッチンには住まい手のこだわりが詰まっています。【住まいの実例まとめ】こだわりのキッチンでは、無印良品の家で暮らす方のキッチンの実例をまとめてご紹介しています。
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