時間とともに育つ家のために ― 無印良品の家の長期保証 ―

住まいのかたち | 2026.3.6

無印良品の家は「永くつかえる、変えられる」ことを大前提としています。
それは、単に資産価値を維持するためだけではありません。
時の経過と共に、住み手との同期が進み、住めば住むほど暮らしが豊かになっていくことが、家の使命と考えているからです。

家は、建てた瞬間に完成するものではなく、そこから住み手と家との同期が始まります。
家族が増え、子どもが巣立ち、暮らし方が変わる。
季節が巡り、風雨にさらされ、素材が少しずつ表情を変える。
そのすべてを受け止めながら、いつまでも住み手に寄り添うような家であること。
そんな家づくりを私たちは目指しています。
その思想を制度として提供するために、無印良品の家では構造耐力上主要な部分に対し、標準で20年の保証を始めました。
そして定期点検と必要なメンテナンスを重ねることで、最長60年まで保証を延長することが可能になりました。

※保証の期間や内容は、対象部位、商品、建築地により異なる場合があります。外壁に木材を使用する、陽の家(杉板仕様)や縦の家(杉板仕様)の初期保証は10年となります。

60年という時間は、ひとつの世代を超える長さです。
それは単なる数字ではなく、「経年変化に対して責任を持つ」という意思表示です。
強い構造体を前提に、劣化を想定し、点検を重ね、必要な手当てを行いながら住み継いでいく。
保証とは、未来に対する約束なのです。

もともと無印良品の家は、永くつかっていただくために、使用素材の堅牢さ、さらには長期に渡る雨仕舞い(水の侵入を防ぐ工夫)や部材交換を前提とした設計など、ハードとしての耐久性には万全を期しています。
設計に関して申し上げると、一時的な満足感のために過度なデザインは決してしません。基本的な素材やディテールを安易に変えないのはそのためです。
それらハード面の工夫に加えて、点検と記録、そして継続的なメンテナンスというソフト面の仕組みがあってはじめて、本当に永く住み手に寄り添う家になるのではないでしょうか。

無印良品の家では、すべての住まいにシリアルナンバー入りのプレートを取り付けています。
それは単なる管理番号ではありません。
一棟一棟の履歴を記録し、状態を個別に見守り続けることで、時間とともにつくり手である私たちも伴走していくための証です。

それは「安心」を言葉で語るのではなく、制度として用意するという姿勢です。
暮らしは、予期せぬ出来事と無縁ではありません。
だからこそ私たちは、起こらないことを願うだけでなく、起こり得ることに備えます。

そして――
この保証は、自社だけで完結するものではありません。
第三者機関による保証制度を採用することで、万一、事業主体に変化があったとしても、保証そのものは存続する仕組みを整えています。
住まい手にとっての安心は、企業の存続に依存すべきではないと考えるからです。

家は、人生の中で最も大きな選択のひとつです。
だからこそ私たちは、建てる瞬間よりも、その後の時間に責任を持ちたい。

「永くつかえる、変えられる」という言葉は、設計思想であると同時に、保証制度としても具現化されています。
見えないところで支え続ける仕組みこそが、家の確かな価値をつくります。

時間を味方にすること。
変化を前提にすること。
そして、安心を制度として整えること。

それが、無印良品の家の長期保証の本質です。

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