やわらかな光と共に暮らす、親子ふたりで紡ぐ団地住まい
住まいのかたち | 2025.12.5
こんにちは。nidones(にどねす)のミオです。
気持ちのいい秋晴れの日。美しく色づく木々に囲まれたとある団地へお邪魔してきました。

藤沢の団地から退去して以来はじめての団地。まだ二ヶ月ほどしか経っていないのに、なんだかもうすでに懐かしさを感じる。ホッとする景色だ… 団地ってふしぎな温かさがあるよなあ。
さてさて。今回お邪魔させていただいたのは、広さ約80平米、親子おふたり暮らしのお宅です。

センスの良い家具に、所々に使われた鮮やかな差し色のファブリックアイテム、そしていきいきと葉を広げる植物たちが調和したお部屋。
こんなふうに素敵に色を使えるようになりたい…!



家主さんは元々、引っ越しをするならMUJIのリノベーションをしたいと考えていたそうでして。「駅から近いこと」そして「MUJIでリノベーションができること」この二つを条件に、お部屋探しを進められたのだとか。
団地だけでなくマンションもいくつか見た中で、お風呂や洗面所も含めてどこにいても明るいという点が決め手になって、このお部屋に決めたと仰っていました。
これは私たちが藤沢の団地に住んでいたときも日々実感していたこと!団地って基本北と南どちらにも窓がある間取りが多くて、棟同士の間も広く空いているので、光も風も本当によく入ってくるんですよね。

扉を最小限にして、できるだけ視線が抜けるようにした間取り。
だからこそ、家のどこにいても光や風がふわっと巡ってきて、ひとつの大きな部屋をゆるやかにシェアしながら暮らしているような心地よさがあります。
団地ならではのコンクリートの壊せない壁や、中央に象徴的に残るクロス梁。
普通なら制約と感じてしまいそうな部分も、この家ではむしろ味わいとして暮らしに溶け込んでいました。

キッチンは、様々なこだわりの詰まった対面式。

私、個人的に人のお家のキッチンを見るのがすごく好きで… ルームツアー動画なんかでもいつもキッチンのシーンをじ〜っくり見てしまうんですよね。
壁付けの棚に並ぶキッチン用品や調味料、季節のくだものから、暮らしを感じる〜豊かだ〜と思わず一人でにやにや。


「ここから見る景色が好きなんです」と家主さん。
その言葉通りリビングやダイニングが一通り見渡せる視界の広いキッチンは、確かに立つだけでも自然と気分が上がるだろうなあと。
後ろの窓から差し込む明るい光の中で、野菜を切ったり、朝ごはんを用意したり。
毎日の家事が、ちょっとしたご褒美みたいに感じられそうな素敵なキッチンです。

対面式キッチンだと、LDK全体とゆるやかにつながりながら作業できるのも素敵だなあと思いました。

MUJIのインテリアコーディネーターさんが提案してくれたというユニットシェルフを活用した収納も活躍していましたよ〜!

続いてはリビングの一角に作られた寝室スペース。
日中はカーテンを開けて光を迎え入れ、夜はカーテンを閉めて一人で静かに休める空間として使っているのだとか。


ベッドの位置も何度か模様替えしてみたそう。「この向きのほうがおこもり感があって好きで」とのこと。
実際にカーテンを閉めた状態で中に入らせていただいたのですが… 仰る通り、包まれている感じがとっても落ち着きました。ベッドの周りをカーテンで囲むアイデア我が家も真似したい!

ごろんと横になった状態でテレビが見られるのもいいな〜。

どの場所からも家主さんが暮らしながら工夫を重ねてきたことが伝わるお家。
高校生の息子さんが巣立ち、一人暮らしになったらやりたいことも色々あるそうで。丸テーブルを置いてみたいとか、寝室を模様替えしたいとか… これからの楽しみをたくさん語ってくださりました。
団地のやわらかな光の中で、生活に合わせて少しずつ変化していく住まい。
「こうありたい」という気持ちを大切にしながらも、無理のないペースで育てていく暮らし方を見せていただき、なんだか温かな気持ちになったのでした。
YouTubeの方では息子さんのお部屋や、動線ばっちりの洗面スペースなどもたっぷりご紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧になってみてくださいね!





