
「窓の家」新仕様登場。窓の役割を見直しました。
住まいのかたち | 2025.8.6
無印良品の『窓の家』の特長といえば、白壁にナイフで切り取られたようなシャープな窓。好きな位置に、好きな大きさで窓を開けられるピクチャーウィンドウです。
私たちはこの窓をとても大切にしてきました。 一般的な住宅の窓には、窓と壁の間に、木製の枠がつけられますが、「窓の家」のピクチャーウィンドウについては、この枠をなくして、すべて壁や床の仕上げのままつなげています。
お気に入りの街並や、植物を通した四季の移ろい、空の表情など、風景を切り取ってまるで絵画のように楽しむことができるように、額縁となる窓についても、細部にこだわっているのです。
しかし住宅の密集した都市部において、「外の景色を切り取って眺めること」の難易度はぐんとあがります。そこで、『窓の家』発売から20年近く経った今、あらためて都市住宅における「窓」について考えてみました。風景を「見る」ための象徴的な窓から、外の光や空気、気配を室内に「取り込む」ための窓として機能するような、新たな仕様を追加しました。
空間を拡張する、窓と土間。
追加した仕様のひとつめは、広い土間です。周辺を建物に囲まれていたり、建築面積に限りがあったりなど、都市部で解放感のある住まいを作るのは難しいものです。そこで、大きな窓と広い土間を設置することで、プライバシーを保ちながら外とのつながりを感じられる空間をつくります。
図のグレーの部分をすべて土間とした参考プランを作成してみました。
土間の部分にお気に入りのインテリアを設置して、外とつながる開放的なリビングとして使用することもできます。
また、大切なアウトドアアイテムを保管したり、時にはチェアやテントを広げたりなど、室内にいながら外での遊びを楽しむこともできそうです。
外側には壁の一部をへこませたアルコーブをつくりました。雨や日差しを防ぐのと同時に、視覚的に外の一部を室内に引き込むような役割を果たします。
さらに、窓枠の使い方も新たに提案します。
お気に入りの窓は、窓枠を延長することで用途の幅を広げられる「窓ヌック」を開発しました。例えばインテリアを飾ったり、本棚としたり、お茶やコーヒーを置いてくつろぎの場所としたり。活用の幅がさらに広がります。
窓をもっと楽しむための内装
白一色だった室内の壁に、アクセントカラーの選択肢を追加しました。
粘土や陶土、石灰などをブレンドして作られた塗壁材「ソイルペイント」を採用。土ならではの柔らかみのあるマットな質感と、吸放湿性や脱臭性に優れた天然素材です。
色は無印良品・IDÉEのオリジナルカラーからセレクトし、インテリアに馴染みやすいカラーラインナップとなっています。
例えばエントランスにはリビングとつながりを意識した優しいカラー、寝室にはインテリアを生かせるカラー、お手洗いにはアクセントとなる印象的なカラーを取り入れる、など、お好みに合わせて選択できます。
さらにご希望の方には、実店舗またはオンラインによるIDÉEのインテリアコーディネートをご提供しています。多彩なマテリアル・カラー展開によって、より自分らしい「美意識ある暮らし」を実現してください。
都市に馴染む外観バリエーションを追加
白塗装1種類だった「窓の家」の外壁。
象徴的な真っ白の外観は、美しい「窓の家」のかたちが際立つ一方で、汚れや耐久性に不安を感じるという声も聞かれました。特に都市部で忙しく暮らす方にとっては、メンテナンスの負担はとても重要なポイントです。
そこで今回、カラー・素材ともに外壁の選択肢を追加しました。サイディング4色・塗装2色のラインナップから、お好きな素材・色をお選びいただけます。
塗装 2色
塗装壁のカラーバリエーションには既存の白に加えて、ライトグレーを追加しました。
汚れが目立ちにくく、風合いを損ねないカラーを選定しています。お好みに合わせてお選びいただけます。
窯業系サイディング 4色
耐久性・メンテナンス性に優れた窯業系サイディングの素材を追加。マットな質感で、風合いのある素材を採用しています。継ぎ目が目立ちにくい、一体感のある壁面に仕上げます。
窓からはじまる豊かな暮らしを考えてみませんか。
詳しくはお近くのモデルハウスへお越しください。