土地探しにコツってありますか?

住まいのかたち | 2024.1.16

家づくりは多くの人にとって一生に一度の大きなお買い物。絶対に失敗したくない一方で、初めてのことばかりのため、不安を感じる場面も多いですよね。
本コラムでは、普段モデルハウスで家づくりのお手伝いをしているインフィルコーディネーターが、実際の経験やお客さまの声をもとに、家づくりの疑問におこたえします。

土地探しって大変。

家が欲しい。そう思い立ってから、考えることはたくさんあります。
どんな家に住みたい?費用は?どこに住む?・・・。どれも大切な事ですが、その中でも「どこに住む?」つまり「どの土地に建てる?」が決まっていると家づくりの進め方のイメージも湧きやすそうです。

でも土地ってどう探せばいいの?探してみたけどいい物件がない、思っていたより価格が高い・・・など、すんなり土地を決められることはなかなかありません。
そう、土地探しって結構大変なんです。

建築会社と一緒に土地探し

土地探しをする際、おすすめの方法はずばり「建築会社に手伝ってもらう」こと。建築会社によっては土地探しを手伝ってくれたり、検討している土地についてアドバイスをもらえたり。
もちろん土地探しに不動産屋さんは欠かせないため、不動産屋さんの代わり、という意味ではありません。
不動産屋さんは「不動産」のプロですが、建築会社は「家づくり」のプロです。家づくりのための土地探し、なので「家」と「土地」の両方を考えてくれる建築会社も、不動産屋さん同様、土地探しの大切なパートナーです。
「土地を決めてから建築会社に相談しよう」と考える方が多いかと思いますが、実は逆がおすすめです。土地探しより先に、親身に相談できる建築会社を決めることが土地探しをスムーズに進めるコツです。

建築会社と一緒に土地探しするメリット

では実際に、建築会社と一緒に土地探しをするとどんなメリットがあるのでしょうか?大きく3つご紹介します。

メリット① どんな家が建てられるか、計画しながら土地を検討できる
土地だけをみてどんな家が建つか想像するのはなかなか難しいもの。建築会社に相談していれば、検討している土地でどれくらいの大きさの家が建つのか、どれくらいの広さの庭が確保できるのか、など確認しながら土地の購入を検討できます。
物件情報に記載されている法規制も、建築会社に相談することで実際に建てる建物にどう影響するかを確認することができます。
また、一見条件の悪い土地でも、建築計画で問題を解決できる場合が多くあります。例えば日当たりの悪そうな土地でも、吹き抜けなどをうまく使うことで部屋中に光が入る明るい家を作ることができた、といったケースも。その逆で、いい土地だと思っていたけど計画してみると思い通りにはいかない…なんてことも土地の検討時点で把握することができます。

メリット② 土地と建物の総額の予算を把握できる
土地を購入した後に建築会社を決め、建物の計画を進めたら、思った以上にお金がかかってしまった…ということが時々あります。
土地の価格ももちろん重要ですが、一番大切なのは「土地」と「建物」を合わせた総額ですよね。この総額が予算内に収まっているのか、返済の計画に無理はないかなどを土地の購入前に把握しておく必要があります。
実は建築地によって建築費用は大きく上下します。インフラの状況や、造成工事が必要か否かなど、敷地の状況によって必要な費用はバラバラ。
ローンの金額が予定よりかなり膨らんでしまった…なんてことにならない様に土地購入前に建築会社に見積もりを出してもらえば、「土地」と「建物」を合わせた総額を確認できます。

メリット③ 土地の購入をサポートしてもらえる
不動産はとても大きな買い物です。
いざ契約するとなったとき、専門用語がわからない、契約書の内容は本当に問題ないのか、などそのまま進めるとどうしても不安が残ってしまいます。初めて土地を購入する、という方がほとんどなので不安になってしまうのも無理ありません。
そんな時、不動産屋さんとは別の第三者から適切なアドバイスがもらえれば不安もクリアになり安心して購入をすすめることができます。
気軽に相談できるパートナーになってくれることも、建築会社と一緒に土地探しをするメリットと言えます。

土地を見る時のチェックポイント

それでは実際に土地を検討する際にチェックしたい代表的な項目を確認していきましょう。

・大きさ・土地の形
建築計画に大きく影響する為、事前に希望の家の大きさ・庭の広さ・駐車場の台数などを整理し、希望の土地の大きさを把握しておくことが大切です。

・高低差
敷地が道路より高い場合、敷地の土が崩れてこないよう擁壁工事が必要になる場合があります。逆に敷地が道路より低い場合、土を入れる盛土工事が必要になる場合があります。建築費用に大きく影響するため、隣地や道路と高低差がどれくらいあるかをチェックしましょう。

・周辺環境
駅やスーパーまでの距離など利便性はもちろんですが、騒音・臭い・治安なども確認が必要です。

・道路
車の出し入れがしやすいか、交通量はどのくらいあるのかなどを確認します。
前面道路が狭い敷地の場合、工事車両が通れるかどうかで建築費用にも影響があります。また、前面道路の幅が4m未満の場合はセットバック(道路境界線より建築地の境界線を後退すること)が必要となります。

・インフラの状況
水道や電気などのインフラが敷地近くまで来ていなければ、延長工事が必要になる場合があります。また下水が未整備の場合は浄化槽を設置しなければならない為、こちらも建築費用に影響があります。

・災害リスク
どのような災害被害の可能性があるかを事前に確認しておくことも大切です。
市町村で公開されているハザードマップ(災害被害を予測して被害範囲予測を記載した地図)を確認しましょう。

いざ購入したい土地をみつけたら

土地の購入は基本的に早い者勝ちです。できるかぎり早く「購入したい」したいという意思表示を不産屋さんにしましょう。
ただ、そうは言っても大きな買い物ですので、前段でお話しした通り確認したいことはたくさんあります。その為、購入する際に少しでも判断を早くできる様、実は土地を探す前にできる準備はしておくのがベターです(予算の把握、土地の条件の優先順位の整理など)。
また、住宅ローンの事前審査も早めに進めておきましょう。

今回は「家を建てるための土地探しのコツ」について解説いたしました。

無印良品の家では、お客さまと一緒に土地探しを行う「土地探しサービス」を実施しています。土地を探す前の準備から、適正な資金計画、実際の土地探しのサポートまでお手伝いしております。気になる方はぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。

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インフィルコーディネーター たかはし

一級建築士・宅地建物取引士
無印良品の家 名古屋店の店長として、これまで約70件の物件を手掛けてきました。
大切にしていることは、「後悔しない」家づくりをしていただくこと。なるべく公平な立場で、良い面も悪い面もしっかりご説明し、納得して家づくりを進めていただけるようサポートしています。

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