インテリアのプロ、無印良品の「インテリアアドバイザー」に聞いてみよう
住まいのかたち | 2023.3.27
「無印良品の家」モデルハウスでは、様々な暮らしをイメージしていただけるように無印良品の家具や雑貨を中心にインテリアをコーディネートしています。家づくりにおいて家だけでなく、お客さまの暮らしに合わせたインテリアのご提案ができるのも無印良品の家の特長です。
インテリアの専門スタッフ「インテリアアドバイザー」とは
無印良品には、家具選びや収納の仕方など、お客様一人一人に合わせて提案するインテリアの専門スタッフ「インテリアアドバイザー」が在籍してます。
モデルハウスにおいても、このインテリアアドバイザーが、無印良品の家インフィルコーディネーターと共にプランニングを行っております。
今回は、2023年1月にオープンしたばかりの「無印良品の家 大宮店」モデルハウスのインテリアをプランニングした、無印良品 インテリアアドバイザーの喜多見さんに普段のお仕事やプランニングした無印良品の家 大宮店についてインタビューしました。
良品計画 空間設計部東京有明事業所 インテリアアドバイザー 喜多見 智子
・整理収納アドバイザー1級
・趣味:様々なことを実験してみる
(水と油から石鹸を作る/エッセンシャルオイルの調合など)
・特技:白子ポン酢をつくる。
(料亭の味には負けないくらいの自信があるとのこと)
Q. インテリアアドバイザーはどんなお仕事をされているのですか?
A. 無印良品の各店舗※において、インテリアの相談・収納の相談・オーダー家具の相談など暮らしの中で困っている事や悩み、ご要望をお伺いし、さまざまな暮らしのサポートを行っております。
具体的には、お引越しの際に図面を基に一緒に配置計画などのプランニングを行ったり、あるいは勉強机を一緒に探すなど大きなところから小さなところまで暮らしのサポートを行っております。(具体的なサポート内容は「MUJI SUPPORT」を参照)
Q. ご相談時に心掛けていることはありますか?
A. 将来的な家族構成というよりも、今後どんなことを実現したいかを聞くようにしています。
どんなことを夢見て、どんな暮らしがしたいか?最初にお尋ねすると特にないとお答えされる人もいますが、コミュニケーションを重ねてニーズを聞き出すようにしています。
Q. 今までのサポートの中で印象的だった出来事を教えてください。
A. あるご高齢のお客さまのご相談で、華美ではなくてもいい、必要以上のものはいらない、住んでいて気持ち良いと思える家具で揃えたいというオーダーだったのですが、家具を揃えることだけでなく、資料や本など現状所有している物の整理から一緒に始めました。何を捨てて何を残すか、ということから相談に乗ることで、どのような基準で物を残すのか、残す物についてはどんな収納が適しているのかをご提案しながら、2ヵ月に1回程度で徐々に減らしていく計画を立てました。
インテリアをご提案して終わりでなくて、具体的な暮らしのご提案から入れたことや、その当時はじまった新しいMUJI SUPPORTのサービスを活用したり、新しいことをはじめることができて、非常に印象に残っているエピソードです。
Q. 無印良品の家 大宮店 モデルハウスのインテリアのプランニングの際に意識された点はどこですか?
A. 大きくは2つあります。1つ目は無印良品の家のコンセプトでもある「永く使える、変えられる」に合わせて、家具も愛着を持って永く使ってもらうため、素材などを意識して選定しました。家具にも愛着がわくことで、家にも愛着がわくと思っております。
2つ目は、こちらも無印良品の家の特長でもある、「広い一室空間と自由にアレンジできる余白」をあえて残しておくことです。ご夫婦と小さな子ども2人、という設定に合わせて子どもが伸び伸び過ごせるような回遊動線を考えながら、暮らしによって変えられる、季節によって変えられる、余白をあえて作ることを心掛けました。
家具の選定において意識したことは、無印良品というと、白と木、みたいなシンプルなイメージを持つ方が多いのですが、既にお客さまがお持ちのものやカラフルな家具を入れてもマッチするんだという点です。具体的にはIDEEのカーペットやビーズクッションなどを取り入れました。
木の家は何でも受け入れられる箱、懐の深い家だと思っていただきたいですね。
また、1階にはテレワークスペースを設けたのですが、そのスペースのサイズに合わせてオーダーメイドで机を作っても良かったのですが、永く使える、というコンセプトを考えると後々流用性がきくように机を二つに分けて、あえて既製品を採用しました。
Q. 木の家だからこそ工夫した点はありますか?
A. 背負える壁がないからこそ、壁を自由に使えるよう気を付けました。壁に置いてある家具も違う場所に持っていって、新しく何かがおけるイメージがわくようにしました。また大きい窓が特長的なので、外とのつながりを意識しました。具体的には窓のそばに何も置かず、出入りがしやすいレイアウトにしました。
また、全方向に広がる家というのを個人的なコンセプトとして考えており、ソファの位置や家具のレイアウトもどんな方向でも家族が会話したり、コミュニケーションが取れるようにしました。こうでないといけない、という固定概念を覆したいなと思いました。
Q. 今後モデルハウスのインテリアでプランニングしたいことは何かありますか?
A. 今回はお子さまが小さい頃をイメージしてプランニングしましたが、実際の暮らしでお子さまがいるのは長くても20年くらいですよね。ご夫婦だけで暮らす時間もその先長いと思うので、例えばモデルハウスが10年程度経過したタイミングでは例えば今は2階のフリースペースを子どもの遊び場のようなレイアウトにしていますが、お子さまが大きくなって、部屋の間仕切りができる、だけでなくその先のご夫婦だけの暮らしをイメージしていただく、例えば大人の部屋としてシアタールームにしたり、一点物の家具を置いたりするとこのスペースがまた違うイメージになると思うので、そういったことも今後表現していきたいですね。
無印良品の家では、様々な場面で家づくりの専門家がお客さまに寄り添って一緒に伴走いたします。今回ご紹介した暮らしの収納や家具のコーディネートの専門家「インテリアアドバイザー」や、家づくり全般の専門家「インフィルコーディネーター」などがみなさまの家づくりをサポートいたします。
全国の無印良品の家 モデルハウスでは、家づくり相談会でみなさまのご相談をお待ちしています。
無印良品の家 大宮店
無印良品の家 大宮店は2023年1月にオープンしたモデルハウスです。今回喜多見さんがプランニングしたインテリアを実際にご覧いただけます。インテリアだけでなく、家づくりのご相談も随時受け付けております。是非お越しください。