「節水」ならぬ「節湯」、心がけていますか?

住まいのかたち | 2021.11.5

先日、地球温暖化の研究をリードしたとして真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞されましたが、最近の夏や初秋を振り返っても、地球がどんどん暖かくなってきているな、と感じますよね。

無印良品の家では「30年先も飽きない『暮らしの器』」を提案しています。
30年先もずっとその先も、快適に暮らしていただくために、地球温暖化というのは、大きな問題です。

水をムダにしない、電気を消す、など、毎日の行動を見直すことが第一歩。
そして、住まいや家づくりのなかで実践できる小さな工夫もたくさんあります。

今回は、そんな工夫の一つ、意外と知られていない「節水」ならぬ「節湯」水栓についてご紹介します。普段から節約やエコを気にかけている人でも、この水まわりのムダに気づいていない方も多いのではないでしょうか?

水を出しているはずなのに、ぬるま湯が出てる?

キッチンや洗面所で毎日使う、シングルレバー混合水栓
真夏に水を出したら、あれ?水道管が熱くなっちゃったのかな?と思うくらい、ぬるーいお水が出てきた経験ないでしょうか。

ほんとに夏の暑さで水道水が暑くなっていることもありますが、もしかするとそれは、お湯が混ざって出てきていたのかもしれません。

※シングルレバー混合水栓とは、一つのレバーハンドルで湯水の温度と水量を調節することが簡単にできる水栓。 お湯と水を混ぜて一つの口から出すタイプの水栓を混合水栓といいます。

水だけでよかったのにお湯が出ていた?

じつは、従来のシングルレバーの混合水栓は、レバーを左に回せばお湯、右に回せば水が出ますが、レバーが正面にくる一番使いやすい真ん中の位置だと、お湯が混ざって出ています。

たとえば、しゃもじをちょっと濡らしただけなのに、給湯器が着火していた、なんてこともあるんです。

しゃもじを濡らした水は、もともと水道管に入っていた水。
水を出したことで着火してつくられたお湯が、お湯として使われることなく、水道管の中で水になってしまうなんて、とても残念な出来事ですよね。

でもご安心ください。この原理を知っていれば、いまお使いの水栓がこのタイプの水栓であっても、レバーの位置を一番右にしておけば、お湯が混ざって出ちゃった問題は解決します!

とはいえ、
・つい癖で手前に持ってきちゃう
・顔を洗ってるときにそんな余裕ない
・子どもがやっと水栓に手が届くようになったのに、レバー横向いてたら上手く水がだせないし
など…

こんなお悩みを解決してくれるのが、「節湯」水栓です。

水と湯をしっかり使い分けるエコな水栓

ご紹介する水栓は、従来のシングルレバー水栓と違い、「水優先吐水」という、文字通りお水を優先的に出してくれる機能のついた「節湯」水栓です。

レバーハンドルが一番使いやすい正面の位置で、水だけを出すことができるようになっているので、無意識に無駄なお湯をつかってしまうことがなくなります。

また、水と湯の境目がはっきりわかるように、お湯が出る位置で「カチッ」とクリック感でお知らせする機能が付いているので、自然に節湯の意識付けにもなります。

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従来品
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エコ水栓

このように、普段から節約やエコを気にかけている人でも、意外と気がついていない水まわりのムダがあります。
そんなムダを知り、賢く簡単にできるエコを実践してみてはいかがでしょうか?

ちなみに無印良品の家では、この機能のついた水栓が、キッチンと洗面化粧台で標準仕様になっています。

余談ですが、無印良品の家の標準仕様であるオリジナル洗面化粧台は、MUJI HOTELに合わせてデザインされた洗面ボールと同じ商品です。

住宅用としてお使いいただくにあたり、このデザインに合うエコ水栓を無印良品の家では選定しています。

あまり注目していただけない小さな部分ですが、ちょっと着目していただけると嬉しいです。

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オリジナル洗面化粧台(MUJI HOTELと同じ洗面ボール)

ほかにも、わたしはこんなエコしています、このアイテムにエコなものはないの?
そんなご意見やご要望ありましたら、ぜひお聞かせください。