もうひとつのリビングルーム

住まいのかたち | 2011.6.28

リビングルームは多目的に使われるもの。家事をしたり、子供が勉強をしたり、本を読んだり。そして最も多い時間はテレビを見る事でしょうか。
目的に応じて、様々なものがリビングルームに持ち込まれます。本やCD、グラスやコーヒーカップなどもあるかもしれません。そのほか、読みかけの雑誌やテレビのリモコンなどもテーブルの上に散乱してあることもよくある風景です。

とはいえ、家に戻った時、ほっとするためにもリビングはきれいですっきりしていてほしいもの。そこでリビングルームをもうひとつ作ってみてはどうかと考えてみました。

ひとつのリビングは家族でくつろぐための空間、もうひとつのリビングは一人でのんびり過ごすための空間です。
何かをするのでなく、あえて何もしないで過ごすというのはどうでしょうか。一人であれこれ考えたり、本を読んだり、そしてたまにはうとうととするというのもいいでしょう。

さらに緑をいっぱい配置して、まるで鳥が巣の中にいるように、まわりの視線を少し遮って、人目を気にせずくつろいでみるようにしました。
自然は毎日変化しています。緑の中にいると、小さな変化に気付くようになります、今まで気付かなかった日常のいろいろなことに思いを馳せるのも楽しい物です。窓の外から聞こえる鳥の声や子供達の声、そして昨日の事や、未来の事など、空間の隙間にはいることが、まるで時間の隙間に入る事のようにも思うでしょう。
本来のリビングルームはきれいに整った状態にいつもしながら、もうひとつのリビングでは、少しゆったりと読みかけの本などがおいてあっても気にならない空間となるでしょう。

「住まいと緑のプロジェクト」から実現した 、三菱地所レジデンスとつくるみどりの暮らし「ザ・パークハウス弦巻」のモデルルームがオープンしました。
ぜひ一度見に行ってみてください。
(2011年6月25日(土)よりグランドオープン。完全予約制。)