住人祭レポート「津田沼」

コラム | 2009.9.19

無印良品と三菱地所が一緒に考え続けてきた集合住宅「MUJI VILLAGE」。
このモデルルーム「MUJI VILLAGE GALLERY」にて、ご入居予定の方をお招きして住人祭を開催しました。住人祭とはどんなものなのかを知っていただくこと、また、ご入居予定の方同士、親しくなっていただくことが目的です。

開催期間
2009年9月5日(土)、12日(土)、19日(土)
場所
MUJI VILLAGE ギャラリー

当日のイベントをご紹介します。

「住人祭」セミナー

住人祭とは何かを知っていただくために、アトリエ・グリズーのお二人をお招きし、セミナーを行いました。
アトリエ・グリズーのお二人は、フランスに住んでいらっしゃった時に、住人祭を知り、帰国なさってからは、ご自身で積極的に住人祭を開催していらっしゃいます。自宅という限られた空間だけで生活するのではなく、皆で共有する場所をうまく利用すると生活空間が広がるように、近隣の方と住人祭を通して親しくなれば、生活のかたちも変わります。
これまでにアトリエ・グリズーのお二人が実際に開催してきた住人祭の様子を、スライドショーとともに説明していただきました。

オープンハウス
集合住宅の住人は、似たような間取りに住んでいるはず。他の人がどのように住んでいるのか、見てみたくありませんか? アトリエ・グリズーのおふたりが自宅を開放し、お菓子とお茶を用意して、同じマンションに住む方が来訪してくれるのを待ちました。
フリーマーケット
マンションに隣接する公園に、いらなくなったものを持ち寄り、フリーマーケットを開催しました。場の中央には、お菓子やお茶など、ちょっとつまめるものも用意しました。
放浪本
不要になった本をマンションの集会室に持ち寄り、本を交換しました。軽い食事を用意し、本についてなど、いろいろ話しました。

ブランチ
そろそろ住人の方がお互いの顔もわかってきたので…、ということで、お茶だけでなく、ちょっと腰をすえて食事でも、という提案をしました。

カフェ
2009年の7月には、共有スペースの専用庭でカフェを開く、という企画を。自宅の前に旗が立っていたら、「今日はカフェを開いていますよ」という合図です。お茶が得意な方はお茶を淹れて、お菓子づくりが得意な方は、お菓子を出して。住人の方それぞれが得意なことを持ち寄ってできあがったカフェです。

写真展
2009年8月の住人祭は写真展。専用庭が写真ギャラリーになりました。希望者を募り、自宅の様子を写真に撮らせていただきました。似たような間取りに住んでいる住人同士、お隣さんがどんな風に住んでいるのか、興味ありますよね?

アトリエ・グリズーのお二人いわく、「住人祭を成功させるコツは、場の中心に、お茶やお菓子など、ちょっとしたものを置くこと」だそうです。おいしいものがあれば、人は自然と打ち解けるものなのだとか。
お二人が住んでいるマンションは、全75世帯です。「MUJI VILLAGE」はその倍の150世帯。しかも、お互い知らない方たちばかりが、いきなり集まります。住人祭が少しでも、お互いの顔や声を知る場になれば、というのが無印良品の願いです。

TABOLA GRANDE アーリオ・オーリオを極める!

「TABOLA GRANDE」とは、「大きなテーブル」という意味です。ひとつの大テーブルを参加者皆で囲み、盛り上がっていただこうという趣向です。中目黒のイタリアン『チェルキオ』のシェフ・宮崎氏をお招きし、腕によりをかけたイタリアンを召し上がっていただきます。

アトリエ・グリズーのお二人がおっしゃっていたとおり、おいしいものを囲んで、皆さんの顔合わせです。
2009年9月12日に開催された住人祭にご参加いただいたのは、5組のご家族です。

まずはスプマンテで乾杯した後、5組のご家族が自己紹介を。お子さんや飲めない方は、ジュースで。

自己紹介の後は、まずはシェフ自慢のジェノベーゼソースのつくり方を皆さんに知っていただきます。

一般的なジェノベーゼソースは、バジルや松の実をすりつぶしてつくります。宮崎シェフ特製のソースは、バジルだけでなくルッコラも使い、甘さを出し、また松の実の代わりにクルミを使ってやさしい感じに仕上げます。
シェフの説明に、メモを取る参加者の方も。

出来立ての特製ジェノベーゼソースで温野菜などをいただいた後は、ミネストローネです。

こちらは17種類もの野菜と、新鮮なソーセージがごろごろ入っている、具だくさんな一品です。
シェフいわく「ひたひたの水で、とにかく煮込むだけだから簡単」とのことですが、カボチャが溶け出して黄金色になったおいしいスープは、そうそう簡単にはつくれませんよね。

さて、お待ちかね、「アーリオ・オーリオを極める!」講座の時間です。
パスタソースの基本中の基本ともいえる「アーリオ・オーリオ」、すなわち「にんにくとオリーブオイルのソース」ですが、これが簡単なようで、意外に難しい。にんにくを焦がさずに香りを引き出し、オリーブオイルのフレッシュな香りが飛んでしまわないうちに、パスタの茹で汁を加え、水分と油がうまく乳化して一体化した状態を目指します。

普段、あまり料理は手がけないという男性陣が代わる代わる挑戦します。宮崎シェフが隣でタイミングなどを教えてくれますが、成功あり、失敗あり…、なかなか難しい!

もうこの頃には、参加者の皆さんもすっかり打ち解けていらっしゃいました。お子さん同士で遊んだりも。
最後はコーヒーとカボチャのプディングです。じゃんけん大会も開催され、シェフ特製のジェノベーゼソースのお持ち帰りという賞品が渡されました。

デザートとコーヒーが尽きても場の盛り上がりは続き、予定の2時間を大幅に超えて住人祭は幕を閉じました。
今回の住人祭は5組のご家族の皆さんでしたが、ご入居後の住人祭で、交流の輪がさらに広がることでしょう。

atelier GRIZOU|アトリエ・グリズー
デザイナー
GREGOIRE DENTAN(グレゴワール・ダンタン)と小野千寿の2人からなるデザインユニット。フランスと日本を拠点に異文化を持ち合いイラスト、デザイン、建築の分野で活動。展覧会「住人祭展」の企画。実生活でも住人祭を定期的に行っている。