小さなキッチン
団地再生物語 | 2012.8.21
小さなキッチンについてみなさんはどう思うでしょうか。
新しく住み替える家には大きなキッチンが欲しい、と多くの人は思うでしょう。しかし小さな面積の団地のリノベーションを考えたとき、合理的でコンパクトなキッチンを考えたいものです。
最近では、あまり家で料理をしない人も増えているようです。外で食事をするだけでなく、たとえ家で食事をする場合でも、お惣菜を買ってきたりと上手に外のお店を利用して、実際に自分で料理をする人が減ってきているようにもうかがえます。
そうした人へのキッチンの選択肢も必要な気がします。
確かに、たまに料理をするときは大きなキッチンが欲しくもなりますが、工夫をすれば小さいキッチンでも料理が楽しめます。そしてキッチンが大きいというよりは、キッチンのそばの作業台が大きい方がいいようにも思います。
キッチンを大きくするより、作業台とダイニングテーブルを兼ねたような大きなテーブルがあるというのはどうでしょうか。
今回は、限られたスペースを想定して、この小さなキッチンについていくつかの提案をしてみます。
[1]奥行き45cm、幅180cmのキッチン
作業台はキッチンの中にはありませんが、一坪の中にコンパクトにおさまります。
また、奥行きを45cmにすることによって、ダイニングテーブルがすっきり納まります。
[2]奥行き65cm、幅180cmのキッチン
[1]のキッチンよりは奥行きを大きくとっていますが、幅180cmに納めることで収納スペースを確保できます。
[3]作業台とダイニングテーブルを兼ねたキッチン
キッチンは壁の中にあり、使うときだけ扉を開きます。作業台とダイニングテーブル、仕事などをするスペースを兼ねています。家で仕事をする人などには便利です。人を招いたり、鍋や鉄板焼きなどの料理をするときは、ダイニングテーブルの上が調理台になります。
このように、小さなキッチンを考えることによって、決して広くない家でも、リビングを広くしたり、書斎やワークスペースをもったりできます。
もちろん、これは選択のひとつ。大きなキッチンがいいという人が多いのは当然ですが、こうしたキッチンも選択肢の中にあると考えてみてはいかがでしょうか。
暮らしに優先順位をつけること、自分の一番大切なことに、大きな空間を割り当てることが暮らし方を考えるうえで大事なことのように思います。
キッチンをコンパクトに効率的につくるということ。
いかがでしょうか。皆さんのご意見を教えてください。