窓を活かす、収納を隠す、絵を飾りたい……多すぎる要望も設計担当者が受け止めてくれました|スタッフの中古マンションリノベ実録

家は、こうしてできる。 | 2026.2.16

今回MUJI HOUSEのスタッフが中古マンションを購入、リノベーションしました! 人生でそう何度も訪れないこの機会。生まれて初めての物件購入やリノベーションがどういった流れで進んだのか、経験してみて知っておいた方がいいこと、事前にやっておきたいことなどをリアルな実体験とともにご紹介します。

MUJI HOUSEスタッフ 小林
30代女性・夫と二人暮らし
無印良品の家コンテンツ制作を担当
アート鑑賞が趣味(本当は購入も趣味にしたい)

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生活と家に求めるものを見つめ直すコンセプトシート

ここからは本格的に住まいのかたちを決める作業が始まります。
まずはリノベーションプランを立てるため、「住まいづくりのコンセプトシート」に自分たちの暮らしについて記入します。

赤裸々コンセプトシート

今どんな家具・家電を持っていて、どれを新居に持っていくつもりなのか。新居にどんな空間がほしくて、その優先度はどのくらいなのか。家で過ごす時間は何をしていることが多いのか……。改めて聞かれるとあまり考えたことがない内容ばかりです。
担当者が設計時参考にするためのシートなのですが、自分がどんな生活をしていて、家に何を求めているのか、将来どうしたいのかを見つめ直すことができるいい機会でした。

リノベーションプランはどんなワガママも伝えたい!

物件の契約を済ませ、コンセプトシートも提出したら、いよいよ待ちに待ったリノベーションのプラン検討が始まります。ここからは、リノベーションショールームで設計担当の方と打合せをします。
基本的にプラン検討のための打合せは合計4回程度だそう。そんな少ない回数で決まるのか!?と思いましたが、実際に進めていくと、毎回先回りして複数プランを提案してもらえるのと、打合せの間にメールなどのやりとりもできるので、充分すぎるほどでした。

まずは、現況。もともとはこんな感じの間取りでした。
3LDKですが少し変わった間取りで、東・西・北の3面に窓があります。

ご存じの方も多いと思いますが、MUJI INFILL 0のリノベーションの特長といえば広い一室空間。まるでインテリアのようなオープン収納。そして可変性を保てるゆるい間仕切り。

本サイト「住まいのかたち」にもそれを実現した素敵なオーナー様のお宅がたくさん掲載されています。
私は普段仕事柄オーナー様のお宅へ取材に行くことも多く、本当にため息がでちゃうくらい素敵なお宅をたくさん見てきました。憧れる一方で、自分にこんな素敵な暮らしができるのか?と問われると自信がない、というのが正直なところでした。

ということで恥を忍んで(?)事前に伝えた要望は以下の通りです。

・寝室を個室としたい
・さらに今後家族が増えた場合にも対応できるよう、寝室の他にもう1つ個室をつくれるようにしたい
・絵を複数飾りたいので、なるべく壁をつくりたい
・収納をきれいに保てる自信がないので、収納は隠せるようにしたい
・西側の掃き出し窓からの景色が一番気に入っているので、そこをリビングとしたい
・リビングには大きめのテレビを置くスペースを作りたい

我ながら、MUJI INFILL 0の特長とは真逆の要望です。

しかし担当してくれた設計の方はかなり理解を示してくれてとても安心しました。
当日3つプランを提案してもらえたので、すべてご紹介します。

まずはAプラン。

まずは、こんなに水回りを移動できるのか!と驚きました。
(動かすと言っても少しずらすくらいかな?と思っていたので、浴室の位置が大きく変わっているのが衝撃的でした)

Aプランは、思い切って部屋の真ん中に壁をつくったプランです。
こうすることで、壁が欲しいとか、テレビを置きたいといった要望を叶えつつ、東西の窓も生かされています。さらに寝室の導線も良く、用途の決まっていないフリースペースはゆるく仕切れるようになっています。とても素敵そうです。

余談ですが、プランを提案してもらう前に自分でもさまざまな間取りを妄想しましたが、中心に収納をつくるなんて絶対に思いつきませんでした。改めてプロはさすがだなと感動しました…。

続いて、A―2プラン。

基本的な間取りの考え方はAプランと同様ですが、キッチンを壁付けとすることでさらにリビング・ダイニングを広く使うことができます。個室も先ほどのAプランより広くなりました。とても効率的でよさそうですが、キッチンとダイニングの距離が近すぎるように感じます。また扉以外の壁面が少なく、絵を飾りにくそうなのも気になりました。

そして、Bプラン。

Aプランでは部屋を南北に区切っていましたが、こちらは東西に区切るプランです。こうすることで、東側の個室を自由に区切って使うことができます。
これも最適プランっぽい!ですが、リビングには東側からの採光もほしい。そして私はそこまで料理を楽しむタイプではないので(オブラートに包んでお伝えしています)、キッチン中心のレイアウトもあまりイメージがわかず、このBプランは候補から外れました。

ということで、ひとつめのAプランが良さそう!
最初に出してもらったAプランをベースに、以下の懸念点をお伝えしました。


・買い物をして帰って来た時の導線が気になるので、真ん中にも通路を設けたい
・寝室はシングルベッド2台置ける横幅が欲しい
・冷蔵庫はベランダの窓の前に置くのではなく壁に寄せたい
・寝室からキッチンへの導線は不要なのでそこを壁にしてほしい
・玄関開けた時の景色が、引き違い扉ではなく普通の壁にしてアートが見えるようにしたい
・もともとお風呂場のあった西側の窓は低い位置にあるので、デスクを置くのには不適当かもしれない

多いです。
ベースとは……?という感じですが、当日打合せ時は良い!と思ったことでも、後からよく考えたらやっぱり違うかも、と思うこともあったりして、次から次へ要望が出てきてしまいました。
設計担当の方がすべて受け止めてくれるので、安心して気になる点を伝えることができました。

こうやって少しでも気になった部分は、遠慮せず早い段階ですべて伝えておいたほうが良いなと感じます。
もちろん建物の面積やリノベで出来ることには限りがあるので、最終的に妥協しなければならない部分はあるのですが、とにかくいちどすべて検討してもらったうえで判断できると納得して進められると思います。