何からはじめたらよいのでしょうか?
リノベーションなんでも相談室 | 2020.4.7
みなさんの住宅購入・中古マンション・リノベーションのさまざまな疑問・質問に、趣味=中古マンションの“こっしー”がお答えする「リノベーションなんでも相談室」のお時間です。
今回お答えするご質問は、こちら。
「リノベーションはもちろんのこと、新築マンションや戸建も含めて検討をはじめたところなのですが、住まいづくりは何からはじめたらよいのでしょうか?」
なるほど、住まいづくりについての検討をはじめたばかりというご状況なのですね。前回のコラムでは、中古マンションの購入とリノベーションの一連の流れとポイントについてお話ししました。今回は、住まいづくりの「事前準備」について、もう少し詳しく解説してまいります。
まずは、住まいに対する価値観を明確にする
当然ですが、どのような住まいの選択をするかに正解はありません。新築マンションや建売り戸建住宅を買う人もいれば、リノベーションや注文住宅でこだわりの住まいを手にする人もいれば、もちろん賃貸住宅を転々とする人もいます。各々の住まいに対する価値観に従って選択をすればよいわけです。その価値観を明確にするためには、「なんで自分は家を買いたいと思っているのだろうか?」というシンプルな質問を自分自身にしてみましょう。この問いに対する回答をさらに2~3段階掘り下げてみると、自身の住まいに対する価値観が見えてくるはずです。例えば「家族と幸せに過ごす空間が欲しいから家を買いたい」という人がいたとして、掘り下げてみると「仕事の帰りが遅く家族との時間が取りにくいから便利な場所に住み替えたい」「いまの家は収納が足りなくて居住空間が狭く、ストレスがたまってしまう」などの理由が出てくることもあります。家族との幸せな時間というと、子供たちとレトリーバーが広いお庭で走りまわる日曜の午後が頭に浮かんできそうですが、少なくともこの方はそれを求めているわけではなさそうですね。
住まいづくりを進める上での懸念を明確にする
具体的に住宅購入を進めていると、思わぬ壁にぶち当たることがあります。例えば、親御さんからの反対意見により住宅購入が頓挫するケースなどはイメージがつきやすいのではないでしょうか。もちろん他者の意見を取り入れることも大切ですが、先述の通り価値観は人それぞれですから、「自分はこうしようと思っている」と伝えたうえで意見を仰いだ方が良いでしょう。もっとも、自分の決めたことにギリギリで反対意見をいわれるというのは気持ちよくないですしね。このほかにも、住まいづくりを進めるうえでひっかかりそうなもの・ことはいろいろありますから、事前準備の段階で明確にしておくとよいでしょう。いくつかよくある例を列挙しますので、ご自身だと何が懸念となりそうか考えてみてください。解決できることであれば早めに解決してしまいましょう。
- ・保育園の転園が困難で、当面は引越しができない
- ・小(中)学校の学区は絶対に変えたくないため立地が限られる
- ・親や兄弟、友人からの反対意見が出てくる
- ・親からの資金援助を期待していたが、実際はなかった
- ・健康面の理由で住宅ローンの審査が通らない
- ・クレジットカードの滞納などにより住宅ローンの審査が通らない
- ・そもそもどのくらいの住宅ローンが借りられるのかがわからない
自分に合いそうな会社を見つける
住まいに対する価値観を明確にするところからはじめて、あらかじめ解決すべき懸念事項についても検討を進めると、ある程度住宅購入の方向性が見えてきているはずです。戸建が向いているようであれば、ハウスメーカーや「無印良品の家」など、新築マンションならマンションディベロッパーなど、リノベーションがあうようであれば、リノベーション会社などの資料を取り寄せてみると良いでしょう。お手元に届く資料には各社のこだわりが詰まっているはずですし、モデルルームや各種イベントの案内もあるでしょうから、気になる会社があれば実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。いくつかの会社を比較したうえで、ここに任せたいと思えるところを選んでみてください。
今回は、住宅購入のはじめ方・事前準備の進め方についてお答えしました。検討初期の段階だと何からはじめればいいか見当もつかないかもしれませんが、まずは「なぜ家を買いたいのか」を考えるところからやってみましょう。無印良品のリノベーション「MUJI INFILL 0」では、検討初期段階の方のご相談も受け付けておりますので、ご興味を持たれた方はリノベーションセミナーや相談会にお越しください。もちろん、カタログもご用意しています。
\みなさんからのご質問をお待ちしています!/
“こっしー”プロフィール
無印良品のリノベーションで働く、“こっしー”こと大越 翔は、自身の自宅も含めて100以上のリノベーションを担当。
宅地建物取引士やファイナンシャルプランナー、マンション管理士としての知見を生かしながら、さまざまな物件と向き合ってきました。
みなさんの住宅購入・中古マンション・リノベーションのさまざまな疑問・質問にコラムを通じ、お答えします。