「牛乳瓶受け」から考える暮らしの知恵

団地から考える暮らしの知恵100 | 2022.9.15

第二十九回
「牛乳瓶受け」から考える暮らしの知恵

団地の玄関ドア、あるいはその脇に、このような扉付の小窓があるのを見かけたことはないでしょうか?

これは「牛乳瓶受け」といって、瓶入りの牛乳を配達するために使われていたものです。

牛乳がスーパーやコンビニで気軽に買いやすくなったことや、瓶より紙パックが普及したことなどを背景に、いまでは牛乳「瓶」の配達はあまり見かけなくなり、この牛乳瓶受けに関してもほとんど使われなくなってしまいました。

しかし、たとえ牛乳瓶を入れなくなったとしても、何だかほかの使い道がありそうではないですか?

<暮らしの知恵(1) あったらいいな – 牛乳瓶受けを生かした宅配BOX –>

団地にお住まいの方から、「宅配ボックスが欲しい」というお声を聞くことがあります。
確かにこれだけネットショッピングが普及している昨今ですから、宅配ボックスは一家に一箱欲しいところです。
とくに、エレベーターのない団地の最上階にお住まいの方は、もし自分が不在にしてしまって何度も配達業者さんに階段の登り降りをさせてしまうと考えると、なんだか落ち着かない気持ちになってしまいますよね。
そこで、牛乳瓶受けを宅配ボックスに変身させることが出来ないか考えてみました。
牛乳瓶受けそのままの大きさでは、あまり大きな物は入れることができないので、少し拡張すると良さそうです。
こうして不在時にも荷物が受け取れるようになるのは魅力的ではないでしょうか?

<暮らしの知恵(2) あったらいいな – 牛乳瓶受けで小商い –>

先ほどの(1)では、お部屋のなかに住んでいる人が物を受け取るツールとしましたが、今度はその逆で、住んでいる人が物を提供する側となるツールとするのはどうでしょうか。
住んでいる人が、外を通りがかる人に向けての小商いのスペースにするのです。

たとえば、そこに自分が選書した本を置いてみたり、手作りの雑貨を置いてみたり。
限られたスペースだからこそできることがありそうです。
ほかにもカウンターをつけて、コーヒースタンドにしてみたり。それこそ「牛乳瓶」片手にちょっと立ち話なんていうのも楽しそうではないですか?

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