団地の商店街暮らし、はじめました

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「お休み処 えがお」をカスタマイズ

2025年 3月 5日

「お休み処 えがお」をカスタマイズ

こんにちは。団地商店街暮らしレポーターのトーリーです。
寒波がきたり、寒い日が続きますね。
商店街の日常ですが、天気の良く比較的暖かい日は商店街のベンチでゆっくりとくつろぐ方がちらほらいらっしゃいます。一方で冷える日は、商店街にある「お休み処 えがお」に皆さんが集まってきます。
えがおは、これまで扉がない状態で運営をしてきましたが、暖かい場所にするべくカスタマイズをして扉がつき進化しました。
パチパチパチパチ!

そう。何を隠そう、この扉はミトーリ工房でDIYしてつくりました!
扉をお店のようなアルミや鉄で作ってもらうとかなりの金額がかかってしまうので、商店街の皆さんからミトーリ工房でお手頃価格で扉をつくれないかと相談をいただきました。

一般的な建具で使う木は丈夫で節がなく反りにくいためとても良いのですが高価になってしまいます。今回はお手ごろ価格での制作依頼をいただいているので、壁を作る際に使用する木材を採用しました。LVL(単板積層材)という木材でミトーリ工房の壁を作る時の下地材としても使っています。扉とは程遠い材料を使い、扉ができました。
もちろん反ったり、かけたりせず長持ちするのは堅い丈夫な木の方が良いのですが、下地材で使う材料でも丁寧にやすり角を丸くすれば意外と使えるのです!

扉のガラスとなる部分をはめるための加工をしていきます。
ここは少し高度なDIYですが、木にトリマーという機械を使って溝を掘っていきます。これが結構大変でテクニックが要りますが、慣れれば簡単です。大きさの違うビットと言われる先端を必要なサイズに変えて木を掘っていきます。

木にガラスが入るぐらいの溝ができました。木のフレームをはめる材料を選びます。
本来ガラスを取りつけるのが一般的ですが、お年寄りの方やこどもたちが集まるので、ガラスより軽く、ガラスの半分以下の価格で購入でき、しかも割れないので安全な塩化ビニルの板を使用しました。

この大きな扉の設置ですが、引き違いの扉は床に敷居やレールを設置し左右に戸当たりを作り、扉自体に滑車をつけて作ることが一般的ですが、手間や費用がかかってしまうので、上にレールを付けて扉を吊るす方法を考えました。これは、吊り扉と言われていて工場や倉庫などでよく使われているそうです。
一般的な方法では、床に敷居やレールをつけると段差ができてしまったり、床をまっすぐにする工事も必要になりますが、吊り扉ならそんな問題はなく、下がガタガタであろうともまっすぐでなくても吊れば扉ができちゃいます。扉が揺れないように振れ止めも床につければ完成です!

改めてどうでしょうか?全面ガラス張りのような設えで、中のようすも見ることができつつ、風も凌げるので暖房も効く!これでいままで以上に居心地が良くなるはず!

早速、えがおで駄菓子を販売しているやぎさわさんから、「中が寒すぎて来月からお休みしようと思っていたけど、これでお休みせずに済みます!」と嬉しいお言葉をいただきました!
やぎさわさんはえがおの中にある駄菓子屋さんを、学生たちと一緒に運営しています。花見川団地にお住まいで、お仕事がお休みの時に、えがおで駄菓子の販売をサポートするスタッフとして働いています。シフトを共有して学生と一緒に1年以上えがおを運営してくれています。
やぎさわさんは商店街にくるこどもたちにとってお母さん的な存在で、こどもたちといつも楽しくお話ししています。
ママ友も多いやぎさわさんはえがおで働きながら、花見川で開催しているワークショップなどにも参加していて、運営もイベント参加もするなどマルチに活動されています。

えがおのシフトです。こんなにも駄菓子屋がオープンしています。嬉しい限りです。

えがおの運営スタッフ

今回はえがおのカスタマイズからのサポート運営スタッフ・やぎさわさんの紹介でした。
次回は商店街に昔からある店舗を紹介したいと思います。


トーリーでした。

このブログについて

千葉県千葉市花見川区に、昭和43年にできたUR花見川団地
マンモス団地と呼ばれる、約5,700戸もある団地住人の生活のを支えているのが、花見川団地商店街。

その商店街に住みながら、新たな自由な暮らし方を発見する「団地の商店街暮らし」のレポートがはじまります。

いままでは商いが中心だった団地商店街で、どんな暮らし方ができるでしょうか。

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