具体的に資金はどこまで判明したのか

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ファイナンシャル・プランナーさんとむっちゃん夫婦の相談会で、私は「月々いくらの返済で・どんな場所で・どんな感じの家が建つ」って話はできたの? と聞きました。連載的にもそれがわかっていくのが面白いのかな、と勝手に思っておりましたもので。「いや、それよりどこに住みたいってのがとくにないから、それこそ生活をしていく上で余った金額で土地を買わないといけないというのがわかって、なので自分たちの持ってるお金で買えるところが家を建てるところだと言われたよ。ちなみに都心から超離れてる場所じゃないと無理なんだけど」とのこと。
ちょっとメカラウロコでした。自分の住みたい条件を提示して選ぶ場合が基本だと思っていたのですが、「住みたいところがない」ってパターンもあるのか。だったら持っているお金の中でやりくりしやすい場所を選べばいいんだよね。それはそれで夢が広がりそうでございます。

ライフプランは人生の設計図

「これを機に喧嘩する人とか離婚する人もいるって言ってたじゃん、そこまでいかないけど、うちは夫が実は車を欲しがっているということが判明して」。
とまくしたてるむっちゃん。ええーっ!!! と思うような事実も判明するのがファイナンシャル・プランナーさんとの相談会なのですね。こういった事象はライフプランあるあるらしいです。新しい扉が開きましたね…。
逆に考えると、車を買って、メインで使うとしたら、駅まで少し歩くけど、車を使えば大丈夫という場所に土地を買うのもひとつ手ですよね。つまり全部人生設計なのだなあ。ここまで考えないと人って生きていけないものなの!? こんな理論的に考えないといけないの!? 考えなくてもいいのだ、だけれども考えたほうが楽に生きられるのかもしれない、そんな風に思いました。

基本的に働きたくないむっちゃん

収入を手っ取り早くあげる方法として、妻が働くというのがあります。でもむっちゃんは扶養内でいま現在働いていて、それ以上は働きたくないとのこと。「働きたくないから結婚したんだよ!!」と豪語。清々しさを感じます。でも子供が生まれて、その間は育休して、3歳くらいになったときにまた、いまと同じくらいのペースで働き始める、という人生設計を提示したところ、支出と収入のバランスがやはり乱れてしまい、赤字…となってしまうようです。要するに、家計がまわらなくなる。なので、赤字にならないようにいろいろな数字をプラスにしたりマイナスにしたり調整して、例えばいまもネイリストとして働いていますが、コンビニでのパートに変えてみるとかして調整してみたり…というようなところまで、ファイナンシャル・プランナーさんは設計をしてくれたようです。
しかし、そこでも密かに「それはできん」と心の中で思っていたそう。弁明しておきますが、むっちゃんは仕事ができないわけでは決してありません。長い付き合いなのでわかります。ただ単純にだらだらしたいのです! なので、「むっちゃんがだらだらする」というところは変えない設計をすべきかもしれませんね。人生設計って難しい。じゃあやっぱり家を買うのって無理なのでは…とつぶやいたら「そもそも家買わなくていいやと思ってるし」と振り出しに戻る。夢がしぼんだ瞬間ともいえます。

家は買えない

というわけで、いままでの生活を続けたいむっちゃん。結論。家は買えない! 連載~Fin~ となってしまったわけでございます。働きたくなーい、お金はつかいたーい。いいのか!?いいのか!? それを選択するのは個人の自由です。全く間違っていないし、本人がそれでいいならそれでいいのです。だけどいま全く節約とかしないで生きているので、「節約できる余地があるよね」っていう優しいお言葉をいただいたそう。胸にくるものがあのます。家計簿もつけてない。お金のやりくりは夫に任せている。夫からお小遣いをもらって生活をしている。そんなかわいいかわいいむっちゃん。「家計簿つけたら…?」「無理」。とのことでした。しかしいまのままじゃダメ。誰も彼も、少しはそういうことを思いながら生きているのではないでしょうか。こういった話し合いを得て、なにかフッと気づくものがあるというのが常なのではないでしょうか。
どうしたら生活が整うのでしょうか?

「家買っちゃえばいいんじゃない!?」
「そうしたら必然的に暮らしが整うんじゃない!?」

とんでもないまとめが、飛び出しました。固まる一同。
でもこれ果たしてとんでも理論なのだろうか? もしかしたら家を買ってしまえば、やるべきことをやれるようになるのではないでしょうか?

ただ本連載は、むっちゃんに家を買わせるためのものではありません。家を買いたいともとくに思っていない人が、どのような行程を得て、家を買うところまでたどり着くのか…というものであって、非常に実験的な要素が大きいのです。
あとは、本人にどのような心境の変化が訪れるのかを楽しみにして…まだまだ続くぅ!