10月某日…我々はさくらんぼで有名な山形県に来ていた…

ここはさくらんぼ東根駅…いかにもさくらんぼを売りにしていそうなネーミングの可愛い駅である…そして、ここにいる方達は今回山形のとある工場を紹介してくれるメンバーたちである…

ここでまめち（豆知識）だが、さくらんぼの品種で有名な佐藤錦は、佐藤さんが開発したのだそう…なるほど…もう２度と忘れない…駅前にはさくらんぼを楽しげに掲げる少年のオブジェがある。時々ここのさくらんぼの部分はなくなるらしい。悪いことをしてはダメですヨ！

今回訪れたのは山形県に本社をおくアイジー工業株式会社さんである。無印良品の家、特に木の家の「外壁」を作っている会社である。ちなみに途中昼食をいただいたお店の外壁もアイジー工業株式会社さんが作ったものだそう。見覚えのある、デコボコだ…

非常にラフな様子を激写してしまったが、ここがアイジー工業株式会社さんのショールームのエントランスだ。広い。おしゃれである。アイジー工業株式会社さんは金属外壁材のプロと謳うだけあり、さまざまな金属の外壁を作り出している。

例えばこれ、新作らしい。なかなか高価なものらしく、KEN OKUYAMA DESIGNさんと共同で開発した外壁だとのこと。

このような立派な壁は銀座などにふさわしいと感じました。おしゃれ。

さて、私たちのよく知る壁を見に行こう。コレダア！じゃん。無印良品の木の家の壁ですね。うちはシルバーだよん。従来の家は重たい壁や陶器の瓦を載せることで、建物自体に荷重がかかっていたわけなのだけれども、丈夫でありながら軽量。建物に負荷をかけない素材を求め、たどり着いたのが「ガルバリウム鋼板」っていう、こちらの素材なんだそうです。確かにうちの外壁はもう12年住んでいるのですが、一回たりともケルヒャーとかをしたことがありませんね。綺麗なのです！もちろん壊れたりとかもない。

もともとは住居用ではなく、耐久性が求められる倉庫などの外壁に利用されることが多い素材なんだって。地震などの災害時にも壊れにくい、割れにくいといった特長があります。

実は色ラインナップは先ほどお見せした5色があるので、ちゃんと広い面で見ていただこう、カメラの写り具合で少し色味の違いはあると思うけれども。これはグランブルーという色です。うちの妹・ナタリーの家がこちらを使用していますね。高級感があるので、しまった感じに見えるし、どう見てもおしゃ。ちなみにこちらのポーズ、ギャルピの方やらせていただきました。

モスグリーンです。こちらの色は定期的にブームがくるそうで、一気に受注が増える時期ってのがあるらしいです。確かにこういうくすんだグリーンの車とかすごく最近見ますよね。時期的に流行る商品だそうですが、定番の落ち着いた個性的な色ですね。

ネオブラック。こちらも高級感を醸し出すのに際して最高のパフォーマンスを発揮する色ではないでしょうか。木材などと組み合わせて、カジュアルダウンすることもできていい感じ。

ネオホワイト。意外と真っ白もあるのはみなさん知らなかったのでは？日本各地の木の家のモデルハウスを見に行った私ですが、この色の木の家は実は見たことがないです。見てみたい！可愛いですよね。

そんな感じで色々ガルバリウムの外壁がどう作られていくのか、これから実際に工場の見学に行くわけですが、その前にたくさん知っておかないといけないこともあるのでお聞かせいただいているところです。実はこちらのガルバリウム外壁、金属板と断熱材が一体成型になっているわけですね。そして施工時に内壁の中にも断熱材を入れるので、ダブル断熱という具合になるわけです。ちなみにアイジー工業さんのYouTubeチャンネルでは、無印良品の家じゃないけど、どんなふうにこの外壁が使えるのかわかりやすい例を紹介しているのでぜひ。

ちなみにアイジー工業さん、CO2削減にも力を入れていて、既に山形県内の工場では県内の水力発電しか利用してないそうです。積極的にカーボンニュートラル（温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることで、実質的に排出量をゼロにすること）を推し進めている会社で、自然にも優しいですね。いいですね。ちなみにここまでの時点ですでに私たちにもかなり優しくしていただきました。まだ冒険は始まったばかりなのに、もうすでにありがとうの気持ちでいっぱいでした。

これうちの壁（シルバー）。巷では我が家は博士の家と呼ばれているらしいが、そんな知能の高そうな人間はこの家にいない。というわけで次回もアイジー工業さんの工場見学、続きます！