「縦の家」実況中継。今日で最終回になります。最終回は、この「縦の家」を建てるのと同じくらいの日数をかけて作ったという伝説の「縦の家模型」を見ながら色々とお話を進めていきたいと思います。伝説の模型は「縦の家」内部に設置してあるので、内覧会ご参加の皆様方におかれましては、是非こちらを見て・触って(壊さないで)、「縦の家」の仕組みをご堪能くださいませ!
二階のここにあるんで
というわけでして、この模型で何が出来るのかな?という話を。まずはスタンダード「縦の家」。この荒川遊園の「縦の家」の形と同じ模型がこちら。
スタンダード型
じつはこの模型、「縦の家」のさまざまな変形を感じ取ることが出来る素晴らしき模型だったのだ!この写真のようにトランスフォームが可能です。
逆光ですみません。こちら南窓です
建築物の高さ制限の関係で、三階部分に斜線制限がかかった場合の「縦の家」。こちらはリビングにあたる部分の天井を高めにとり、三階の半分の部屋に斜線制限をうまく利用した例ですね。
斜線制限で、シャッてなってるタイプ
こちらは先ほどと同じ形だけど、先ほどリビングにしていた部分にもう一部屋、部屋を作ったパターンです。この場合リビングは一階になりますね。左下の一番天井の高いところがリビング。
子どもがいるといくつあってもいいよね、部屋
同じパターンなんですけど、二階部分に天井の高さを持たせて、二階をリビングとした場合の模型。こんなことも注文可能なのです。
二階の天井が高くなった
この違いわかりますか?こんなふうに、どこにリビングを持ってくるかで、天井の高さを変えることができるんです。
違ってくるわけです
こんなことが可能なのも、階段の接合部分がちょっと不思議な段差になっているからだと思われます。階段に対して地続きのフロアにしたり、一段上げたフロアにしたりなど、もろもろ調整可能です。
接合部分はこんなふうになっています
階段から一段上げたタイプのフロアです。こちらを地続きにすることも可能ということです。ちなみにそれぞれの階の床の高さが少しずつ異なっていることを「スキップフロア」というそうですよ。これも広さを感じる要素のひとつなんですって。本当に建築や空間の知恵が散りばめられていますね。
一段上がってるフロア
よく見たら隙間あいてる~!これも、家中の温度を一定にするのに一役買っているわけですね。どこまでも吹き抜けです。
テレホンカードを落とさないでね
下の階がうっすら見えるよ
スキップフロアの話はこんな感じで。あとは私が気になった「縦の家」のディテール—~詳細~—を一点、紹介していこうと思います。気になったものとは、階段部分の壁です。壁は、こちらのように風を通すために網が張り巡らされているようです。
色々と工夫されてるゾイ!
全体的に丸みを帯びていて、角の無いデザインでした。子どもやお年寄りに優しいという視点で見ても評価せざるを得ません。
とがってる所がない
角はひたすら丸く
そして階段には心優しき手すりが。
解放感ありつつの安全
手すりだわっしょい
というわけでした。網のアイディアは空間の広がりを妨げないのに安全で、とてもよいですね。そして階段下にも住人の身を守るアイディアを発見。フワフワ~のクッション的なものがついている。これで階段下で立ち上がって急に頭をぶつけても大丈夫だ。早急に我が家でもパクろうと思います。
よく頭ぶつけて悶絶しています
そんなこんなの「縦の家」探索でした。四週にわたりお付き合いいただきありがとうございました。「縦の家」についてのご質問はまたいつものごとくコメント欄に書いていただければ、いつかまとめてご返信いたします。ブログを読んで頂いた感想もお待ちしています。これはほんとに。次回は夏の模様替え編です。うっほっほーうっほっほー。
読んで頂きありがとうございました
ちなみに娘の洋服は、無印良品さんの人気商品、
うさぎちゃんのTシャツでした。せっかく着てったのに全然見えてない。
そんなもんよね
妻のあみいちゃんでした