
公共空間木質化事業 福井県済生会病院 [バス待合室]
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2025.09.12
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水や電気を自給しながら、どこでも好きな場所で暮らせる未来の家「インフラゼロハウス」。非日常の環境の中で日常の暮らしをしてみたい—そんな開発者の思いから始まった実証実験ですが、今回、新たな舞台として「団地・まちなか」での実証実験を、UR都市機構と共同でスタートしました。なぜ、「団地・まちなか」なのか、どんなことを検証するのか、今回のコラムでは、その背景と取組みをご紹介します。
2023年から始まったインフラゼロハウスの実証実験は、自然環境の中での暮らしを想定して行われてきました。 試泊体験の参加者の声や、リリース後にいただいたお問い合わせの中には、「まちなかでの活用」を想定したご相談も多く寄せられました。
たとえば、まちなかの広場や公園に設置し、平時にはコミュニティを育む拠点として、有事の際には一時的な避難場所として活用できないか——そんなアイデアもいただいています。
この考え方は、無印良品が提案する「いつものもしも」に通じるものです。 「いつものもしも」では、普段使っている日用品が、使い方次第で防災用品になりうるという前提のもと、商品開発を行っています。 特別に高価なものや、危機感を煽るような意匠ではなく、日常に馴染んだものを使うことで安心感を生み、防災のハードルを下げる——そんな考え方です。
インフラゼロハウスは、「いつものもしも」のまさに一番大きな商品として活用されることが期待できます。
UR都市機構は、「社会課題を、超えていく。」というメッセージのもと、少子高齢化や災害の激甚化といったさまざまな社会課題に向き合いながら、地域に根ざした暮らしのつながりを育む取り組みや、安心・安全なまちづくりと住まいづくりを進めています。
MUJI HOUSEとUR都市機構は、2012年より「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」として、UR賃貸住宅のリノベーションを進めてきました。 2021年からは、団地全体を対象とした「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」が始動し、外観や広場、商店街区など共用部にも対象を広げ、地域コミュニティの形成にも取り組んでいます。
そんな連携実績をもつUR都市機構とMUJI HOUSEが、今回新たに団地やまちをフィールドとした実証実験を開始します。全国初の試みとしてインフラゼロハウスを団地やまちなかに設置し、地元行政や地域のみなさまと連携しながら、防災・減災・環境配慮に関する啓発活動や地域コミュニティ活動を推進していきます。
2025年8月から2026年3月までの期間、関西エリアでの実施を予定しています。これまで千葉県・房総半島で行ってきた1号機の実証実験を経て、約600kmを移動し、関西にやってきました。
南花台団地(大阪府河内長野市)
期間:8月31日~10月3日
※リビング棟のみ設置
北ぶらくり丁商店街(和歌山県和歌山市)
期間:10月12日~12月末頃
南花台団地(大阪府河内長野市)
北ぶらくり丁商店街(和歌山県和歌山市)
この実証実験は地域住民やまちの人の声を聞き、団地やまちにとって必要な機能や要素について検証すること、そしてインフラゼロハウスの新たな活用手法について検証することを目的として、以下のような取り組みを進めていきます。
・災害時の共助に資する「くらしのつながり」やコミュニティの更なる醸成
・災害時に必要な機能・要素の検証(アンケート企画やワークショップの実施)
・防災意識の向上や環境配慮に向けた啓発活動
公共空間木質化事業 福井県済生会病院 [バス待合室]
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