団地の商店街暮らし、はじめました

団地の商店街暮らし、はじめました

花見川団地での活動振り返り② 〜最終回〜

2026年 3月 31日

花見川団地での活動振り返り② 〜最終回〜

こんにちは。花見川商店街暮らしレポーターのトーリーです。

いよいよ商店街暮らしの最終回ブログになってしまいました。
長かった4年間。前回のブログでは、2021年から始まった花見川団地での活動から2022年7月に商店街暮らしがスタートするまでの出来事を振り返りました。
今回はその続きとして、2022年7月に商店街に住み始めてからの活動を振り返ってみたいと思います。

実際に商店街で暮らし始めてからは、日常の中で地域の方と関わる機会が増え、ワークショップから生まれたアイデアも少しずつ形になっていきました。

2022年12月〜 商店街バーガー

毎月第2土曜日に開催していた「団地商店街の未来を考えるワークショップ」から生まれた企画のひとつが、「商店街バーガー」です。
商店街のお店をまわって材料を集めて作るオリジナルバーガーで、パン屋さんのバンズ、お肉屋さんのコロッケやメンチカツ、八百屋さんの野菜などを組み合わせて完成します。
2022年12月からイベントで販売をスタートし、毎回すぐに完売するほどの人気商品になりました。
「商店街バーガーを食べに来ました」と言ってくれる方も増え、商店街に来るきっかけの一つになったように感じています。

2023年10月〜「お休み処 えがお」のDIYリノベーション完成

「団地商店街の未来を考えるワークショップ」から生まれた取り組みで、商店街にある「お休み処 えがお」を学生みんなでDIYリノベーションしました。

もともとは高齢の方が休憩する場所として使われていたスペースでしたが、商店街の方から「もっと活用できないか」という相談があり、千葉商科大学と千葉工業大学などの学生さんたちと一緒に、空間の使い方を考えながらDIYでリノベーションを行いました。

駄菓子コーナーやくつろげるスペースができ、今では高齢の方だけでなく、子どもたちも集まる場所になっています。
団地の中で多世代が自然に集まる場所が生まれた、良い取り組みです。

DIYリノベーション工事前

DIYリノベーション工事後

2023年10月 学生団体「ミナラボ」活動スタート

「お休み処えがお」を拠点に、学生団体「ミナラボ」の活動も始まりました。
これまでワークショップに参加し、イベントの企画をしてきた学生メンバーが中心となり、地域活動などを主体的に行うようになりました。
学生が継続的に関わりながら団地を盛り上げてくれたことで、他の活動の幅も少しずつ広がっていきました。

※このイベントは、終了しています。

ミナラボ主催のイベントのチラシ

100円商店街でのイベントの様子

2024年3月 はじめましてブレンドコーヒー完成

2023年の12月からミナラボの学生さんと始めたオリジナルコーヒー作りは、地域の方や学生と一緒にブレンドを考え、完成したコーヒーは「はじめましてブレンド」と名付けられました。
商品づくりをきっかけに、地域の人たちが集まり、交流が生まれる取り組みになりました。
今では無印良品の店舗で完成したコーヒーの試飲会を行い、活動紹介のツールとしても活用しています。

※このイベントは、終了しています。

ブレンドコーヒーづくりの開催チラシ

ワークショップ開催の様子

はじめましてブレンド

2023年7月 花団もりあげ隊 発足

こうした活動を続けていく中で、2023年7月にはワークショップの参加者が中心となり「花団もりあげ隊」が発足しました。
それまでURさんとMUJI HOUSEが主催していたワークショップは、「花団未来会議」という形に変わり、地域の人たちが主体となって活動を続けています。
商店街店主、団地居住者、学生、行政、クリエイターなど、さまざまな人が関わりながら活動が続いています。

2023年7月 発足時の様子

2024年4月 花団未来会議の様子

2023年7月 ミトーリ工房、夏祭りに参加

2023年7月の花見川団地の夏祭りでは、ミトーリ工房として初めて出店し、くじ引き屋さんを行いました。

地域の子どもたちにとても人気で、想像以上にたくさんの人が集まり、くじ引き屋さんは大繁盛。夏祭りのにぎわいの中で、子どもたちが楽しそうにくじを引く姿がとても印象的でした。

その後もこのくじ引き屋さんは続き、2024年、2025年と毎年出店。
2025年にはくじ引き屋さんが5店舗並ぶほどの人気になり、夏祭りの中でもにぎやかなエリアのひとつになりました。

2023年の夏祭りでの出店の様子

2025年の夏祭りでの出店の様子

2023年8月 商店会と花団で企画したビアガーデン

2023年8月には、商店会と花団もりあげ隊が一緒に企画したビアガーデンを開催しました。

夏の夕方から夜にかけて、商店街の広場にテーブルを並べ、地域の人たちが集まって食事や会話を楽しめるイベントになりました。
商店街の店舗の方や団地に住んでいる方、学生など、さまざまな人が関わりながら運営したイベントでもあります。

※このイベントは、終了しています。

ビアガーデンのチラシ

ビアガーデンの様子

ビアガーデンで司会をするトーリーの様子

2023年10月 ミトーリ工房 完成

2023年10月には、ミトーリ工房が完成しました。

およそ1年ほどかけて、少しずつDIYをしながらコツコツと作り上げてきたお店です。
団地や商店街をモチーフにしたお土産の販売や、ものづくりを楽しめる工房としてスタートしました。商店街の中に、ものづくりを通して人が集まれる場所ができたことで、イベントやワークショップなど新しい活動のきっかけにもなっていきました。
商店街の案内場所としても活用できています。

地域の方がミトーリ工房でカフェ出店の様子

ミトーリ工房のお土産

2024年3月 MUJI×UR「団地まるごとリノベーション」プロジェクト、商店街リノベーションが完成

2024年3月には、MUJI×URの「団地まるごとリノベーション」プロジェクトの一環として、花見川団地商店街のリノベーションが完成しました。
アーケードが取れて、ストリートファニチャーが設置されたりと、商店街の空間が整備されたことで、商店街の雰囲気も少しずつ変わり始めました。
場所が新しくなることで、団地の中での新しい活動や取り組みも広がっていく、大きな節目でもありました。

またこの頃、UR都市機構、千葉市、良品計画、MUJI HOUSEの4者による4者協議会も立ち上がり、花見川団地の取り組みを継続的に進めていくための体制づくりも進められました。

商店街南側のリノベーション後

商店街に設置したストリートファニチャー「つながるベンチ」

2024年4月 活動の広がり

ワークショップとイベントは継続して開催され、2024年3月までに累計で約25回も行われました。最初は少人数で始まった取り組みでしたが、回を重ねるごとに関わる人も増え、商店街での活動が少しずつ定着していきました。

2024年4月からは、これまでの「花団未来会議」が「花団未来セッション」という形に変わり、活動報告や新しい企画を共有する場として続いています。

またこの頃から、花見川団地ではさまざまな新しい取り組みも動き始めました。
団地自治会などを中心に「こどもカフェ」がスタートし、月1回の地域の子どもたちが気軽に集まれる場所づくりが広がっていきました。

さらに、良品計画の取り組みとして、自動運転車「GACHA」の実証実験も行われ、団地内の移動をサポートする新しい試みも行われました。

こうして振り返ると、この頃から商店街だけでなく、団地全体でさまざまな活動や実験的な取り組みが増えてきた時期だったように思います。

※このイベントは、終了しています。

花団未来セッションのチラシ

花団未来セッションの様子

自動運転車「GACHA」の実証実験

2024年6月 新しい店舗「THE コンテナ」オープン

2024年6月には、商店街に新しい店舗 「THE コンテナ」 がオープンしました。

店舗の中に輸送用コンテナが設置されたユニークなお店で、ドーナツショップや古着・雑貨の販売などを行っています。
このお店は、花団未来会議に参加していた方が中心となり、「商店街の中にみんなが集まれる場所をつくりたい」という思いからスタートしました。

お店の設備や内装の多くは、建築現場で使われなかった資材や設備を再利用して作られており、家族でDIYしながら完成したお店でもあります。

現在はイベントの打ち上げや地域の人たちの交流の場としても使われ、商店街の新しい集まりの場所になっています。

THE コンテナの外観

THE コンテナで発売されている人気のドーナツ

2024年11月 新しい拠点「団地テーブル」プレオープン

新しい店舗は他にもあり、「団地テーブル」がプレオープンしました。
団地テーブルは、日替わり食堂、シェアリビング、シェアハウス(社宅)、シェア本棚などの機能を持つ複合交流拠点で、地域の人たちが食やイベントを通して集まり、交流できる場所としてつくられました。
花見川団地での活動を続ける中で、イベントの日だけではなく、日常の中でも人が集まれる拠点が必要だと感じる場面がたびたびありましたが、団地テーブルはまさにそんな思いから生まれた場所のひとつだと思います。

このように商店街の中に、人が集まり、何かを始めたり、ゆっくり過ごしたりできる新しい場所ができたことは、花見川団地の活動にとっても大きな出来事だったように思います。

団地テーブルの外観

団地テーブルのお店の中

2025年2月 タウンミーティング開始

団地に関わる人たちが集まり、これからの活動やアイデアを共有する「タウンミーティング」がスタートしました。さまざまな立場の人たちが集まり、団地の未来について話し合う場になっています。
このタウンミーティングはその後も継続して行われており、2025年6月、9月、そして2026年2月にも開催されました。
少しずつですが、団地住民が団地のことをみんなで考える機会が増えてきているように感じます。

※このイベントは、終了しています。

第一回タウンミーティングのチラシ

タウンミーティングの様子

2025年4月 コミュニティ交流拠点 完成

2025年4月には、花見川団地商店街北側に新しいコミュニティ交流拠点が完成しました。

ここにはコミュニティカフェやサークル活動のスペース、団地の暮らしを紹介する体験ルームなどがあり、地域の人たちが集まり交流できる場所として整備されました。
カフェではコーヒーを楽しみながら過ごすことができ、イベントや小さなチャレンジの場としても活用されています。

さらにこれまでの4者協議会にくわえて、花見川団地自治会、花見川住宅自治会、花見川団地商店街振興組合が加わり、7者による「花見川団地を拠点とした地域生活圏の活性化推進協議会」が設立されました。さらに団地や商店街だけでなく、花見川団地周辺の地域も含めて、暮らしや活動をより広い視点で考えていくための取り組みが進められるようになりました。

コミュニティ交流拠点のコミュニティストア「無印良品出張販売店舗」

コミュニティ交流拠点のコミュニティカフェ「ROUTEMAP COFFEE & BOOKS」

7者による「花見川団地を拠点とした地域生活圏の活性化推進協議会」の活動を表した図

2025年10月 花見川団地の取り組みがグッドデザイン賞を受賞

なんと、2025年10月には、花見川団地で行われてきた取り組みがグッドデザイン賞を受賞しました。
商店街でのワークショップやイベント、住戸や商店街のリノベーション拠点づくりなど、団地の中で続けてきたさまざまな活動が評価され、花見川団地の取り組みが広く知られるきっかけにもなりました。

これまで関わってきた多くの人たちと一緒に積み重ねてきた活動が、こうした形で評価されたことはとても嬉しい出来事でした。

グッドデザインアワード2025にエントリーした内容

グッドデザインアワード2025の受賞表彰状

活動の振り返り

こうして振り返ると、2021年に初めて花見川団地に来て、2022年7月に花見川団地商店街での暮らしを始めてから、本当にたくさんの出来事がありました。

2026年の現在でも花団未来会議は続き、タウンミーティングも行われています。
コミュニティ交流拠点ではサークル活動も増え、つい先日の3月14日(土)に行われた100円商店街も、さまざまな団体が連携して大盛り上がりでした。

3月100円商店街

ワークショップから始まった小さなアイデアが、イベントや商品、場所づくりへと広がり、気がつけば商店街には新しいお店や活動も増えてきました。
そして何よりも、この活動を通して、団地に住んでいる方、商店街の方、学生、行政、企業、プレーヤーなど、本当にたくさんの人たちと出会うことができました。
一人ではできないことも、いろいろな人が関わることで少しずつ形になっていったのだと思います。
そんな想いがいっぱい詰まった花見川団地から引越しするのはとても寂しいですが、まだまだ活動は続きますので、住む場所は違えどまだまだ楽しみはいっぱい続きます。

このブログも、花見川団地での暮らしや活動を記録する形で続けてきましたが、今回で一区切りとなります。花見川団地で出会ったみなさん、一緒に活動をつくってきたみなさん、そしてこのレポートを読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

これからも花見川団地では、いろいろな活動が続いていきます。 またどこかで、花見川団地の面白い話をお伝えできる日を楽しみにしていきます。

花見川団地商店街暮らし、レポーターの トーリーでした。

〜終わり〜

このブログについて

千葉県千葉市花見川区に、昭和43年にできたUR花見川団地
マンモス団地と呼ばれる、約5,700戸もある団地住人の生活のを支えているのが、花見川団地商店街。

その商店街に住みながら、新たな自由な暮らし方を発見する「団地の商店街暮らし」のレポートがはじまります。

いままでは商いが中心だった団地商店街で、どんな暮らし方ができるでしょうか。

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