古道具、茶箱、障子、竹林が調和したホームオフィス

施工例 | 2008.4.1

今回は神奈川県逗子市にあるK様の「木の家」にお伺いしました。
逗子駅から程近く、眺望の良い小高い丘に建つこの「木の家」は、周辺の環境をうまく取り込んだ気持ちの良い空間が特徴です。

■「木の家」概要
ご住所:神奈川県逗子市
竣工年月:2007年6月
建築面積:57.96㎡(17.53坪)
延床面積:95.23㎡(28.80坪)
■ご家族構成
ご夫婦 + お子さま2人 + 猫1匹
■お住まいのプラン
3.5間×5間

敷地条件を生かした設計提案
Kさんは、以前からこの場所に建っていた借家にお住まいでしたが、オーナーからこの土地を購入しないかと持ちかけられたことをきっかけに、建て替えの計画を始められました。

周囲は緑も多く、高台にあるので眺望も抜群。建て替えにあたって考えていたポイントは、周囲の緑をうまく取り込み、外の眺めを生かした設計にということでした。
「建築家に頼もうかとも思いましたが、少し心配なところもありました。かといってハウスメーカーや工務店のような画一的な家づくりはしたくなかった。無印良品の家はちょうどその中間にあるような感じで、対応も良くて思ったとおりの家づくりが実現できました」とご主人。
グラフィックデザイナーをされているご主人の美意識にも無印良品の家はマッチしたようです。

もちろん、デザインだけでなく、基本的な建物の性能も大事なポイントでした。「無印良品の家は、構造的にも安心できます。この構造のスペックからするとむしろローコストだと思います」とご主人。
大きな開口を設けた設計や、ワークスペースを併設した一室空間にもこの構造の考え方が生かされています。

眺望を生かす工夫
ご主人がほとんどの時間を過ごすワークスペースからは、隣の敷地にある竹林が借景になっていて、心地よい緑が目に飛び込んできます。デスクの高さに合わせてサッシを連続して開口させ、非常に開放感のある眺めです。
また、東南側が開放しているので光を取り込めるのですが、プラン上どうしても2階の廊下が配置されてしまうことに。そこで、この廊下の床をバルコニーで使用しているグレーチング(格子状の金属製床板)にすることで明るさも損なわずに済みました。「このアイデアは良かった」とご主人も満足されています。

印象的だったのがインテリア。「地元の古道具屋で見つけてくるんです」という古い茶箱や脚立、本棚などが木の家の白い壁とうまくコーディネートされています。
さらに、前の家で使われていたものを新しい家に取り入れようと、以前の建物で使われていた障子を、リビングの収納部分の建具として再利用されています。高さが「木の家」には合わなかったのですが、その空いた空間を棚として利用し、隣の竹林が見えるようにサッシを配置。これがうまく他の家具ともなじんでいて、リビングから少しだけ見える竹林の緑が実に和みます。
子供部屋も一室空間で仕切りは無い設計ですが、「最初は大丈夫かなと思いましたが、全く問題なく使っています」とのこと。
随所に見られる設計の工夫が、気持ちの良い空間を作り出していて、「本当に住み心地の良い家になりました」とうれしい感想をいただきました。